【20・30代編】に続き、今回は50・60代の男女424人を対象に行った「マッチングアプリ」に関するアンケート調査の結果をご紹介します。
前回の【20・30代編】はこちら→ マッチングアプリの利用経験は約3人に1人!実際に「アプリ婚」を叶えたという人も
マッチングアプリを使ったことがある人は1割弱と少数
nullこれまでにマッチングアプリを利用したことがあるか聞いたところ、「ある」と回答した人は1割弱、「ない」と回答した人は約9割となりました。
【マッチングアプリを使ったことはありますか?】
ある・・・33票(7.8%)
ない・・・372票(87.7%)
存在を知らない・・・18票(4.2%)
その他・・・1票(0.2%)
マッチングアプリの利用経験の有無については、「ない」が「ある」を大きく上回る結果となり、「存在を知らない」を合わせると、ほとんどの人がマッチングアプリを使ったことがないことが分かりました。
若い頃なら使いたかったという人も
nullマッチングアプリの利用には消極的な50・60代ですが、アプリでの“出会い”についてどのように思っているのでしょうか。
【マッチングアプリでの「出会い」、どう思いますか?】
抵抗がある・・・172票(40.6%)
自分はやらないが、良いと思う・・・162票(38.2%)
全く問題ない・・・34票(8.0%)
やってみたい気がしている・・・29票(6.8%)
一度やってみて、後悔している・・・4票(0.9%)
その他・・・23票(5.4%)
「抵抗がある」と「自分はやらないが、良いと思う」がほぼ同率に。これらを選んだ回答者からは以下のような声が寄せられています。
「知り合うきっかけにはアリだとは思うが、周囲には言いづらい」(53歳男性/総務・人事・事務)
「少しは興味がありますが、怖さのほうが強いです」(51歳男性/営業・販売)
「犯罪や詐欺に関わる可能性が気になってしまう。本当にいい人に出会えたという実例が周りにないのでイマイチ信用ができない」(52歳女性/その他)
20・30代では恋人探しの手段として主流となっているマッチングアプリですが、50・60代ではマイナスイメージが払拭できていないようです。手軽に利用できる反面、相手の素性が分かりにくく不安だという声がありました。
しかし、自身の利用については抵抗がありつつも、マッチングアプリは現代の出会い方のひとつだということでポジティブに捉えている人も多くいました。
「コロナで出会いの場が少なくなっているのでいいと思うけど犯罪には気をつけてほしい」(50歳女性/主婦)
「出会いの場は間口を広げていた方が良い人と巡り会えるチャンスが増えるし、出会ってから相手を良く観察すれば問題はないと思う」(62歳女性/主婦)
「昔のように仲人役の人がいないと聞くので、こういう制度もありかなと思います」(52歳男性/公務員)
始まりはマッチングアプリでも、付き合っていくなかで関係性を築き、見極めればいいのではないかという意見が多数ありました。なかには、「もっと若い頃にアプリに出会っていれば使ってみたかったです」(52歳女性/総務・人事・事務)という人も。
話題の「アプリ婚」どう思いますか?
nullマッチングアプリでの“出会い”については慎重な人が多いようですが、“結婚”についてはどうでしょうか。
【マッチングアプリで出会った人との「結婚」、どう思いますか?】
全く問題ない・・・108票(25.5%)
自分ならわからない・・・77票(18.2%)
心配・・・71票(16.7%)
ちょっと気になる・・・63票(14.9%)
あり得ない・・・60票(14.2%)
友人、知人なら良いと思う・・・30票(7.1%)
その他・・・15票(3.5%)
意外にも「全く問題ない」が最も多く、「自分ならわからない」、「心配」が続きました。結婚までのお付き合いをすることができたなら問題ないと考える人が多いのかもしれませんね。
「ちょっと気になる」「あり得ない」という声もありましたが、アンケート回答者やその周囲では、実際にマッチングアプリから結婚まで歩みを進めたという人もいるようです。
「婚活アプリで一昨年再婚したので、まったく抵抗が無い」(51歳女性/その他)
「自分は有り得ないと思うが、友人でマッチングアプリで出会い結婚までした人が居るので人それぞれで出会い方があるという事だと思う」(51歳女性/主婦)
「娘が、マッチングアプリで出会った人と結婚した。最初は心配したが、仲良く暮らしているようだ」(66歳男性/営業・販売)
結婚へと続く良い出会いもあり、そうでない場合もあるマッチングアプリ。真剣に相手を探している人と、気軽さを求めている人とをしっかりと見極める力が必要ですね。
マッチングアプリの認知度「ひとつも知らない」が最多
nullひとえにマッチングアプリといっても、その種類はさまざまです。今後、利用者がさらに増えていくことが予想されるマッチングアプリの認知度について調査しました。
【あなたが知っているマッチングアプリは?】
第1位:マッチングアプリをひとつも知らない・・・236票(55.7%)
第2位:ゼクシィ縁結び・・・143票(33.7%)
第3位:Tinder・・・34票(8.0%)
第4位:Omiai・・・33票(7.8%)
第5位:Pairs・・・29票(6.8%)
第6位:マリッシュ・・・22票(5.2%)
第7位:with・・・18票(4.2%)
第8位:Match・・・16票(3.8%)
第9位:その他・・・8票(1.9%)
第10位:アンジュ・・・7票(1.7%)
(※複数回答で調査)
利用経験者がほとんどいないという点で納得ですが、「マッチングアプリをひとつも知らない」が55.7%で最も多く、次いで「ゼクシィ縁結び」が33.7%、「Tinder」が8.0%と続きます。
20・30代を対象とした調査では、「マッチングアプリをひとつも知らない」は約3割程だったことからも、世代間での浸透率の違いが分かる結果となりました。
こんなマッチングサービスなら使ってみたい
null最後に、「今後どのようなマッチングサービスがあると良いと思いますか?」と質問しました。安全性と良心的な価格を望む声とともに、ユニークなアイディアがたくさん集まりました。
「日帰りキャンプを共に過ごす相手を探せるもの」(52歳男性/公務員)
「推しのグッズを持っている人を探したり自分のアイテムと交換するのを仲立ちしてくれるサービス」(58歳女性/デザイン関係)
「一緒にコンサートに同行してくれる人」(52歳女性/主婦)
「終活仲間」(60歳女性/主婦)
「物々交換のマッチングサービス」(65歳男性/その他)
「老人にとっては茶飲み友達が探せるようなライトなサービスが欲しい」(64歳男性/その他)
特に、“推し活仲間”を探せるものや、余生を楽しくしてくれるマッチングアプリを望む声が目立ちました。趣味や価値観の似ている同性と出会えるサービスを期待する人が多いようです。
マッチングアプリというと若者向けのサービスなのでは?と思いがちですが、料金、ユーザーの年齢層、会員数など内容はさまざまです。今後はシニアの出会いの手段としても、当たり前になる時代がくるのではないでしょうか。とはいえ、多くの人が心配するトラブルには気をつけて利用していきたいですね。
エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。