今回は、20~40代の男女455人に「“有人レジ”と“セルフレジ”、両方とも空いていたらどちらを選びますか?」という質問をしてみました。
回答内容から、皆さんがセルフレジと有人レジをどのように使い分けているのか、会計時にどんなポイントを優先しているのか、その一端が見えてきました。
「有人レジ」「セルフレジ」どちらも空いているときにはどちらを使う?
nullまず、スーパーの会計時、どちらも空いていると仮定した場合、有人レジとセルフレジのどちらを使うか聞いてみました。結果は以下の通り。
【男女総合(アンケート対象者:455人)】
有人レジ・・・49.2%
セルフレジ・・・50.8%
【男性(アンケート対象者:257人)】
有人レジ・・・49.0%
セルフレジ・・・51.0%
【女性(アンケート対象者:198人)】
有人レジ・・・49.5%
セルフレジ・・・50.5%
「有人レジ」「セルフレジ」の割合が拮抗しています。まさに“五分五分”という感じです。性別ごとに見ても、同様の結果が見られました。
続いて、それぞれの会計方法を選んだ人に、その回答理由について質問しました(自由回答)。
どちらの会計方法にもメリットがありますが、皆さんが会計時に優先するポイントは多岐にわたっていました。
「有人レジ」のメリットは?
null有人レジを選ぶ理由については、以下の4つの理由が寄せられました。
(1)チェッカーに任せたほうが負担が少ない
「チェッカーにお願いしたほうが楽なので、有人レジを使用します」(42歳・その他/女性)
「有人レジのほうが子どもいる側はすごく助かります」(24歳・営業・販売/女性)
「小さい子どもがいるのでセルフレジを使いながら子どもの様子を見るのが難しいため」(33歳・その他/女性)
「買い物の量が多いため、自分でするのは大変」(39歳・主婦/女性)
「買い物の量にもよるけど、量が多い時にはレジの操作が面倒だと感じるから」(41歳・その他/女性)
「待っているだけでいいから」(45歳・総務・人事・事務/女性)
(2)チェッカーのカゴ詰めが上手
「ラクだし、レジカゴバッグなら店員さんがキレイに詰めてくれるから」(40歳・主婦/女性)
「有人レジならきれいに買い物した商品をカゴにいれてくれるから」(49歳・営業・販売/男性)
「チェッカーさんが買い物カゴにきれいに収納してくれるから」(41歳・営業・販売/男性)
(3)セルフレジの利用に慣れていない
「セルフレジに慣れておらず、操作方法が心配」(39歳・技術職/男性)
「セルフレジの使い方がよくわからない」(49歳・技術職/男性)
「バーコードを読み取らせるのがうまくいかないから」(39歳・公務員/女性)
(4)セルフレジはイレギュラー操作に時間がかかる
「バーコードを読み込まず店員を呼ぶことになったら余計に時間がかかるから」(45歳・技術職/男性)
「無人レジはトラブったときに時間がかかる」(49歳・総務・人事・事務/男性)
「セルフレジでバーコードをかざす作業が煩わしく、たまにエラーを起こすため」(27歳・企画・マーケティング/男性)
「割引商品など、セルフレジだと対応していないことがあるから」(40歳・主婦/女性)
皆さんの回答を総括すると、有人レジの良い点は、トレーニングされたチェッカーさんが素早くバーコード読み取りをして、商品をカゴに収納してくれる点。
特に、子連れで買い物をしている女性、買い物量が多い男女からは、チェッカーの手練に信頼を寄せる言葉が多く寄せられました。
また、セルフレジを操作する際には、割引品の取り扱い時や、バーコード読み込みエラー時、年齢制限のある酒類の購入時など、いつもとちょっと違う操作をする際に「かえって時間がかかる」という声もありました。
「セルフ精算レジ」のメリットは?
null続いて“セルフレジ派”の声をご紹介します。
「セルフレジを選ぶ」と回答した人から寄せられた理由をご紹介します。
(1)自分のペースで会計できる
「お金を出すのに焦らなくて良いから」(45歳・営業・販売/男性)
「自分でマイバッグにつめながらできるから」(37歳・営業・販売/女性)
「セルフレジのほうが、財布の出し入れなど自分のペースで会計ができるから」(47歳・その他/男性)
「イヤホンで音楽を聴きながら精算できるため」(30歳・主婦/女性)
(2)セルフレジのほうが空いている
「セルフレジの方が空いており、前の人の現金会計の遅さにイライラすることがない」(37歳・総務・人事・事務/女性)
「セルフレジのほうが空いており、流れも簡単なので」(32歳・公務員/男性)
「お店が混んでいる時間帯でもセルフレジの方が列が短く、自分のペースでお会計ができる」(42歳・その他/男性)
(3)人とのコミュニケーションが不要
「店員と対面で接しなくてもいいから」(30歳・営業・販売/男性)
「『カードありますか?』『袋いりますか?』というやり取りをしなくていいから」(38歳・公務員/女性)
「対人レジは気を遣うし、レジ打ちの人にもいらぬ気を使わせている気がするから」(49歳・その他/男性)
「人とあまり関わらなくて良いから」(26歳・学生・フリーター/男性)
「感染対策」(42歳・営業・販売/女性)
(4)セルフレジに慣れておきたい
「これからは、そういったレジが主流になると思うから今から慣れておきたい」(47歳・主婦/女性)
「セルフレジに慣れる為に、セルフレジの練習をしたいから」(46歳・その他・男性)
(5)セルフレジのほうが小銭を使いやすい
「セルフレジの方が小銭やポイントを気軽に使えるから」(38歳・技術職/男性)
「小銭をたくさん使いたいから」(39歳・主婦/女性)
(6)セルフレジが楽しい
「楽しいから。自分が好きなようにマイバッグやマイバスケットに商品を詰められるので家に帰ってからもラク」(37歳・その他/女性)
「レジ作業に楽しさがあるのとマイバッグに買ったものをすぐ入れられるからです」(37歳・その他/女性)
セルフレジ派から多く聞かれたのが、「気を遣わなくてよい」という声。お金を出すのに時間がかかるとき、小銭を使うとき、貯まったポイントカードを使うときに気兼ねしなくてよいという声が聞かれました。
対人コミュニケーションに苦手意識がある方にとっては、セルフレジが快適という声も聞かれます。また、バーコード読み取りの作業が「楽しい」という声も寄せられています。
以上、今回は「セルフレジと有人レジどちらを選ぶ?」というアンケート内容をご紹介しました。
まだ比較的新しいセルフレジを選ぶ際には、列に並んでいる人と共通のマナー意識を持っているとは限らないため、周囲の目を気にしている人も見受けられます。
今回のアンケートを見ると、レジ台選びの際には、並んでいる人の数、品物の量に応じて、どのレジで精算するのかを判断している人が多いようです。
今回は有人レジと無人レジの結果が五分五分でしたが、数年後にはまた違った結果になっているかもしれません。