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みんなの心に残る「朝ドラ」第1位はトラちゃん?あまちゃん?次作「あんぱん」に期待を込めて

NHKの連続テレビ小説、通称「朝ドラ」。主人公のモデルは実在の人物も多く、その半生もしくは生涯を描いています。家族や友人なども登場するホームドラマとなっており、魅力ある主人公たちのたくましい姿に、朝からパワーをもらえる作品がたくさんありました。

もうすぐ「おむすび」最終回、そして次作「あんぱん」が待機中

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現在放送中の『おむすび』は橋本環奈さん演じるヒロインが栄養士として活躍する姿を描いた作品。前作の『虎に翼』とは違い、平成から令和の現代が舞台となっています。次回作の『あんぱん』は、あの『アンパンマン』を生み出した絵本作家のやなせたかしさんと妻の小松暢さん夫婦が描かれます。

これまで111作(『あんぱん』が112作目)を放送してきた朝ドラですが、記憶に残る作品はありますか? 筆者は『あまちゃん』です。宮藤官九郎さんの脚本の面白さと、のん(能年玲奈)さんのかわいさは今でも印象深く残っています。

今回『kufura』では、20〜60代の男女400名に朝ドラについてアンケート。みなさんの中にある「朝ドラ」の存在についても伺いました。

年齢層の高い人たちが朝ドラを支えている?

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”朝ドラを見ているか”についてのアンケート結果です。

いつも見る……14.5%
ときどき見る……25.4%
見ない……59.4%
その他……0.7%

半数以上の方が「見ない」と回答。SNSなどでトレンド入りしていたり、「朝ドラ受け」などが話題となることも多いので、半数以上の方が見ないという結果は驚きでした。

「いつも見る」と回答された方の多くは、50〜60代でした。働き盛りの方だと、放送時間帯に家にいる方が少なく、見る機会を逃しているのかもしれません。実際にそういう意見も多数ありました。

あの不朽の名作もランクイン!

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111作の中で、印象に残っている作品を伺いました。ランキング形式で紹介します。

1位 『虎に翼』 110作目 2024年4月〜9月放送

同率1位 『おしん』 31作目 1983年4月〜1984年3月放送

3位 『あまちゃん』 88作目 2013年4月〜9月放送

4位 『あさが来た』 93作目 2015年9月〜2016年4月放送

同率4位 『ちゅらさん』 64作目 2001年4月〜9月放送※その後シーズン2、3が放送された

6位 『カムカムエヴリバディ』 105作目 2021年11月〜2022年4月放送

同率6位 『カーネーション』 85作目 2011年10月〜2012年3月放送

『虎に翼』は、記憶に新しいですが、40年以上経っても未だ『おしん』の名前が出てくるとは。「生きることの意味」を問う作品として、長く愛されているようです。それでは、みなさんの意見も紹介します。

『虎に翼』へのコメント

「脚本も、俳優も、内容もよかったです」(68歳女性/その他)

「主演の伊藤沙莉さんの演技が素晴らしかった」(60歳男性/その他)

「朝ドラにしては重厚な内容で、見ごたえがありました」(56歳男性/学生・フリーター)

「現在も法定で議論されている女性初の弁護士視点で描いているのがよかった」(67歳男性/その他)

『おしん』へのコメント

「壮絶な人生を描いていて、印象に残っています」(69歳男性/その他)

「何と言っても昔の貧しい時代を再現していて、人間関係もよくわかります」(67歳男性/その他)

「苦労の連続の中で主人公の成長が楽しみでした」(69歳男性/公務員)

「朝ドラと言ったら『おしん』だと思います」(45歳男性/その他)

『あまちゃん』へのコメント

「のんさんの演技がかわいかったです」(68歳男性/その他)

「宮藤官九郎さんの脚本が好きでした」(57歳女性/主婦)

『あさが来た』へのコメント

「生命保険会社の成り立ちが描かれ、勉強にもなりました」(56歳男性/営業・販売)

「毎朝、元気をもらっていました」(67歳男性/その他)

『ちゅらさん』へのコメント

「どんな困難にも明るく乗り越えていく主人公の姿に励まされました」(65歳男性/企画・マーケティング)

「朝から笑えるシーンがたくさんあり、元気づけられます。ホッとしたり、少し悲しい場面もあり、ドキドキさせられました」(68歳男性/総務・人事・事務)

『カムカムエヴリバディ』へのコメント

「ストーリーがよかったです!」(39歳男性/研究・開発)

「世界観がすごかったです」(64歳男性/企画・マーケティング)

『カーネーション』へのコメント

「最終回を迎えて、もうみんなに会えなくなるかと思うとさみしくなりました」(58歳男性/営業・販売)

「私は関西人なので、デザイナーのコシノ三姉妹を産んだ母親の話は興味がありましたし、だんじりに興味があるので、岸和田だんじり祭りが出てくるのも楽しかったです」(55歳女性/主婦)

どの作品も「主人公に元気がもらえる」というのがキーワードになっているようでした。仕事に行く前に見る方も多いので、主人公がひたむきに努力する姿に力をもらい、「今日も頑張るぞー!」と自分を鼓舞しているのかもしれないですね。

ちなみに2025年3月24日現在、NHK-BSでは『チョッちゃん』が再放送開始、NHKの昼12時半からは『カムカムエヴリバディ』を再放送中。『カムカムエヴリバディ』は最終回に向けて、日々感動の涙を流すことは間違いありません。

朝ドラは、見るというより日課に近い存在

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朝ドラについてのアンケートでは「時間帯が悪い」や「長い期間見続けるのが厳しい」などマイナスな意見も見られました。たしかに、週に6回、同じ時間に15分見続けるのは少々ハードルが高い。しかし、見始めてしまうと、「明日も見たい!」と思ってしまうのが朝ドラの魅力であるという方もいました。今は「NHKプラス」などで見逃し配信もしているので、好きな時間に見ることもできます。

また現代を舞台にしたものよりも、昭和やそれ以前を描いた作品を好む方が多いようです。当時の日本文化を学んだり、現代と昔の考え方の違いに驚くことも。現代で活躍されている方がどのようにして今の地位を築き上げたのかなど、興味深いストーリーが多いのも、朝ドラならではですね。

「いつも見る」派は、毎朝、朝ドラを見るのが日課になっていて、この作品が面白そうだから見るというよりも「朝ドラは見るもの」と習慣化している様子。保育園から見ているというツワモノもいました。さすが長い歴史のある国民的ドラマです。

3月31日からは『あんぱん』が始まります。今田美桜さんの演技に注目です。『あんぱん』3月31日スタート NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほか *土曜は一週間を振り返ります

3月29日で『おむすび』は最終回へ、そして3月31日からは『あんぱん』が始まります。朝ドラ視聴習慣の無い方は、このタイミングで見始めるとルーティンになるかもしれませんよ?

イラスト/現代洋子

『あんぱん』
3月31日スタート NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほか 
*土曜は一週間を振り返ります。
NHK『あんぱん』公式サイト

中山夏美
中山夏美

山形県出身在住。一児の母。出産を機に2020年に東京からUターン。アウトドアとエンタメを得意とするライター。雑誌やWEBメディアに携わる。

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