金運アップのキーワードは「ゆかりの場所を大切にする」
null2024年の傾向は前記事でご紹介しましたが、具体的に金運などは生活と密接しているので気になるところです。暮れの酉さん、そのあたりいかがでしょうか?
「2024年は、地元での買い物が金運アップにつながる行動となります。自治体ごとに地元の商店街などで行われているポイント還元などのアクションが、2024年はより活発になる流れも起こりそうです」(以下「」内、暮れの酉さん)
地元ということは、ネットショッピングよりも地元に帰ってお金を落とすほうがいいということなのでしょうか?
「そうですね。具体的なアクションでは、ネット通販や大手デパートで買い物するのではなく、地域のお店で買い物をするなど、自分の地元を大事にすることが大切です。それには、2024年の金運の場所に大地の星が入ってくることが関係しています。金運が大地のエネルギーと合体するので、自分の住んでいる土地や、自分の普段居るエリアを大切にすればするほど、金運が上がっていきます。
あとは、ガーデニングや家庭菜園などで土を触るアクションも金運を上げてくれます」
自分の普段居るエリアを大切……ということは引っ越しなどは禁忌? 2024年は引っ越しなどは考えず、今暮らしている場所にとどまるほうがいいのかを聞いたところ、次のような回答が。
「例えば、転勤や子どものステージが変わって高校で寮に入るなど、強制的に変わる人は仕方ないと思うんですが、それ以外に心機一転、新しい場所に引っ越しをしましょうというのは、しないほうがいいのかなとは思いますね。
2024年の大地の星は、自分の生まれ育った場所や、自分の親、先祖やゆかりの場所が守護エリアになります。なので、先祖ゆかりの土地や、そのエリアに引っ越すという行動は運気アップにつながります。別の場所に行くとしても、家族や今まであった絆を大切にさえすれば、災いは起きないでしょう」
健康運の開運アクションは「呼吸を意識する」
nullさらに、2024年の健康運の開運アクションは「植物」と「風」がポイントなのだと語る、暮れの酉さん。
「2024年は、植物と風の2つの星が健康を守ってくれます。人間にとって風のエネルギーとは、呼吸です。なので、ヨガ、マインドフルネスなどで呼吸を意識することが健康運を上げるアクションに通じていきます。そして植物の星は森林浴や、樹木に触る機会を持つ、観葉植物を家の中に取り入れるなどの行動がいいでしょう。あとは先ほども言いましたが、家庭菜園もいいですね。
風と植物の星を合体させる場合、植物の香りを呼吸で吸うことです。アロマエッセンスやアロマセラピーなどのリラクゼーションや、オーガニックな香りが2024年は流行るというのが出ています」
運気を下げるのは「争いをイメージさせるもの」
null反対に運気を下げてしまう行動は、前記事では「人間関係を切ること」とおっしゃっていましたが、他にも何かあるのでしょうか?
「前回述べたように、辰年は想像上の生き物。そして、その辰と九星で一緒に回ってくるのが、三碧木星という星。辰も三碧木星も、どちらもイマジネーションの星になります。この2つの星が一緒になるということは、想像したことが現実になったり、想像を絶する現実が襲うことが増えるということでもあります。
つまり、想像がいいようにも悪いようにも現実化する年ということになります。想像したことが現実になってしまうので、何かにつけて悪い想像ばかりをする人は、それが運を落とす行動になってしまいます。例えば、必要以上に芸能人や有名人を推測だけで叩く人が、2023年は目立ちましたよね。事実をちゃんと見ておらず、想像で邪推して物をいう人というのは、その邪推した通りの現実が自分に降ってくることも。
ですので、争いを連想させるようなアイテムを家に入れないほうがいいですね。モデルガンや刀とか。趣味で、日本刀やモデルガンのフィギュアを飾っている人は、来年はそれ以上増やさないようにしてください。今あるものは、これまでに積み重ねたものなので、捨てなくても大丈夫です」
小さい子どもがいると、おもちゃの刀やおもちゃの鉄砲など、争いっぽいものを好むことが多いです……。
「その場合は、例えば、その争いを連想させるものを、“これは悪い人を懲らしめるためのものなんだよ”というように、正義として使うものだと教えてあげてください。
刀や剣などの武器はタロットカードにも出てきて、占いでもよく使うシンボルであり、意味としては悪い人を遠ざけるとか、自分の中のダメな面を斬り落とすなど、正義を象徴するアイテムになります。おもちゃで遊ぶような小さいお子さんには、まだ正義などの概念がないと思うので、正義のアイテムだと教えるようにしてください。
逆に、子どもに刀や鉄砲などを、1対1で一方的に相手を攻撃するようなイメージを持たせたり、そのおもちゃをむやみやたらにブンブン振り回すことを許すと、それがきっかけでケガをしてしまったり、人格的に荒っぽい子に育ったりしてしまう可能性もあるので気を付けてください」
木の温もりが変化の多い1年のお守りに
nullガーデニングや家庭菜園のハードルが高い人には、木製品を暮らしに取り入れることを暮れの酉さんはおすすめしています。
「家の中に取り入れるなら、木製品がおすすめです。例えば、木製のフォトフレームや、木でできたお皿やスプーンなどもいいですね。木製品の木の温もり、独特の温かさが、世間で新しいものが乱立していく変化の1年の疲れた心を穏やかにしてくれるでしょう。
2024年にイチから何か新しいことを始めたいという方は、音楽や楽器などを始めることもおすすめですね。
ただ気を付けてほしいのは、家にはあまりごちゃごちゃとたくさんの物を置かないことです。2024年は物質の時代が終わり、今ある物をどう使うかという知恵が試される年になるので、必要な物ならいいですが、わざわざ新しく買い直す必要はありません。
安物を2つも3つも買うよりは、高くてもお気に入りの1つを決めて買うほうがいいでしょう。長く使えるものを1つだけ買うほうが運気をアップさせてくれます。
2024年のラッキーカラーは、淡いブルー、あるいはグリーンのカラー。宝石でいうと、ペリドットやブルートパーズ、翡翠などを身に付けてもいいでしょう。不安になる心を、澄んだ黄緑や水色が明るい気持ちにしてくれる効果が期待できます。
注意してほしいのは、カラーは目に入らないと効果がありません。星のエネルギーは目に入れるから開運できるという考えがあるので、できれば小物類など目に入りやすい物がおすすめです」
開運の方角は「東」、開運スポットは「東」「木」「新」のつく場所
null最後に、2024年に行ったほうがいい場所、開運できる場所を教えていただきました。
「方角でお伝えすると、来年は幸運を司る『歳徳神(としとくじん)』という気が、北東から南東含めた東方角、つまり東のエリア全体に運気が漂います。なので、自宅の中でも東に神棚や素敵な絵を置いてみたり、家から見て東の方角へ旅をしてみるというのも開運アクションになります。東の端に住んでいて、東には海だけしかないという方は、東という漢字がつく地名の場所に行ってみてください。あるいは、木の漢字がつくエリアもいいでしょう。
あとは、2024年は木のエネルギーがやってくるので、森林浴にふさわしそうな散歩道や、道の両端に木があるような場所がおすすめです。東側にある、雪があって散歩できるようなエリアもすごくいいです。他に漢字でいうと、新という文字がつくエリアとも相性がいいでしょう。
神様などお参りする場所でいうと、龍神が祀られているところがおすすめです。都内から近い場所でいうと、神奈川県の『箱根神社(九頭龍神社・くずりゅうじんじゃ)』などがおすすめのエリアとなります」
みなさん、開運ポイントを上手に押さえて、2024年をハッピーに過ごしましょうね!
撮影/黒石あみ(小学館)
暮れの酉(くれのとり)
19歳から占い一筋で勉強を続け、大阪ミナミの老舗占い館で18年間No.1の座に君臨。「占いを極めたい」という思いから、中国古典まで紐解いて得た豊富な知識と技術が魅力。その知識を活かし、占いアカデミーの講師も務める。現在、『占いなんて信じない』『どこまで言っていいですか?』(テレビ東京)など複数のメディアに出演。また、『暮れの酉の繊細な人のための鳳凰数術占い – 名前と生年月日でわかる生きやすくなるための方法』(ヨシモトブックス)が好評発売中。
出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーに。趣味はスポーツ観戦と旅行。産業カウンセラー、EAPメンタルヘルスカウンセラー、メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種などの資格を保有。メンタルヘルスケアの記事を得意とする。