ダーニングとは?
nullダーニングとは、「ものを長く大切に使い続ける国イギリスからやって来た、虫食いセーターやすり切れくつ下、シミ付きシャツを魔法のように蘇らせる、簡単で楽しい、そして、古くて新しいお直しテクニック」(『野口光の、ダーニングでリペアメイク』日本ヴォーグ社刊)とのこと。
“繕い”というと、ダメージを目立たないように頑張って隠すというイメージだったのですが、ダーニングで直された服は、服がまるで大事にされていることを誇らしげにしているように見えて、すっかり魅了されてしまい、もう気がつけば2年半も夢中になっています。
自分で直した服に、愛着がわくことはもちろんですが、3歳の娘もダーニングした服を面白がっているようで「ここ、穴があいちゃったから直して欲しいの。オレンジ色で直して」と持ってくるようになりました。
気に入ったものを大事に使う気持ちを育むのにも一役かっています。
ダーニングで、こんなに華やかに!
null一番ダーニングしている量が多いのが、子どもの服です。
ズボンの膝やお尻にあいた穴、シミや汚れなど、ダーニング待ちの服が常にあります。
長年愛用している『イケア』の布巾と、夫が古着店で購入したヴィンテージのシャツ。
私自身も古着が好きなのですが、元々生地が弱っているものも多く、ダーニングする機会も多いです。
こちらは居間のソファーカバー。
広範囲で穴やほつれが広がっていて、なかなかダーニングが終わりません……。
大きな穴には刺繍付きの布やデニムを貼りました。
ダーニングに必要なもの
null- ダーニングしたいもの(布製品)
- 糸(どんな糸でもできますが、ダーニング用の糸以外にはボタン付け糸やさしこ用糸が強度もあり、扱いやすいです。直すものの生地を構成している糸の素材と太さを目安に選ぶと良いです)
- 針(糸の太さに合ったもの)
- 糸切りハサミ
- ガチャガチャの玉とヘアゴム(ダーニングマッシュルームの代用品)
- チャコペン(あると便利ですが、無くてもOK)
ハニカムダーニングのやり方
null今回は、私が今までいろいろなダーニングをやってみて、一番汎用性が高いと思った、ハニカムダーニングをご紹介します。
お花のような、まるい見た目で仕上がりも可愛らしく、同じ作業の繰り返しで出来るので、一度覚えるとどんどん出来ます。
シミや靴下のスカスカ部分はもちろん、100円玉くらいのサイズの穴まで補修可能(ものにもよりますが、頑張れば500円玉くらいの穴までであれば埋められます)。
(3)のはじめの糸処理は、先生に習った方法ではなく、我流のより簡単な方法でご紹介しました。
(11)の最後の糸処理も、裏返すのが難しい時などは、ダーニングした上から目立たないように半返し縫いを3回ほど繰り返してカットしても大丈夫です。
縫い幅や、針を刺す高さも特に決まりはありません。
わかりやすいように長さを目安で書きましたが、使う糸によっても印象は変わってくるので、縫っていて「なんだか間が空きすぎているかも」と感じる時は少し詰めたり、自分のしっくりくる幅や高さを探ってみるのも楽しいですよ。
太めの糸で長めにすると、よりお花っぽくなったり、短めにするとギュッと詰まってドットっぽくなったりします。
ダーニングの面白いところは、刺繍と違って、縫い目が多少乱れても、足りないところを後から縫い直してもそれなりにかわいく仕上がるところです。
こちらのエコバッグの左下にあるオレンジと紫の点々も小さいハニカムダーニングです。
大きさが違うとまた印象も全然違いますよね。
「いきなり大きいのはちょっと難しそう……」という方は、小さめサイズから挑戦するもの良いかもしれません。
ちょっとした空き時間にダーニングを始めてみてはいかがでしょうか。
動画はこちらをチェック!
私がダーニングを習っている、野口光先生のダーニング講座やダーニング用品、書籍等はこちらから。
私主催の、みんなでわいわいダーニングをするクラブ「もくもく」も月一開催中です。