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「コーヒーの挽き方どうしますか?」で悩まない!プロが教える豆の購入ポイント

コーヒー豆を購入する時によく聞かれるのが「豆をお挽きしましょうか?」「ペーパーフィルター用でいいですか?」という言葉。言われるままに挽いてもらう人が多いと思いますが、いつもとは違う注文の仕方をしてみたくありませんか? 
他にも、買う量や保存方法、賞味期限など……分からないことが多いコーヒー豆ですが、その秘密について、コーヒーを製造・販売する『キーコーヒー株式会社』の中島聡太さんに伺いました。

開封後の賞味期限はなんと1週間…では1度に何g買うのがベター?

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前回の「酸味にコク…分かる?コーヒー豆を買うときの“豆選びのポイント”をプロに聞いた」では、コーヒー豆を買う時の選び方を紹介しましたが、いざ買うべきコーヒー豆が決まったら、次は「量」を決めます。どれ位の量を購入したらよいか迷いますよね。

コーヒー豆は、通常100gや200g単位で販売されていることが多いですが、コーヒー好きな人やあまり足を運べないお店の場合、つい“まとめ買い”をしたくなることはないでしょうか? しかし、開封後のコーヒー豆の賞味期限は意外と短いそうです。

「コーヒー豆の状態ですと2週間、店頭で挽いてもらうなら1週間が目安です。コーヒー豆は空気に触れると酸化して味わいが変わってしまうので、できるだけ空気に触れないように保存するのが鉄則。挽いてしまうと空気に触れる面積が大きくなるので、それだけ酸化も早くなってしまいます」(中島さん、以下同)

ちなみに、大きなマグカップに入れたコーヒーを、長い時間かけて飲むのが好きという人もいます。例えば、パソコンの操作をしながらたっぷりのコーヒーを飲むという人は、当然一度に使うコーヒーの量も増やす必要があるので、消費も早くなります。

「市販のコーヒー用スプーン1杯分が10gで1人分。ただしこれは120ml分ですので、大き目のマグカップの場合は量を2倍、3倍に増やす必要があります。美味しいコーヒーを淹れるためには、きちんと量を計るのはとても重要。できればコーヒー用のスプーンやはかりを使って、適正な量を入れてください」

つまり200gのコーヒー豆の場合、10gだと20杯。1週間で考えると、1日2杯飲んでも余ってしまいます。1日1杯くらいしか飲まない場合は、一度に購入する量を100gに減らすのがオススメ。

ただ大き目のマグカップで飲むのなら、1度に20g使うとして、1日1杯だけ飲む場合は1週間分は140gになります。ちなみに140gでも購入可能です。飲むスタイルによって、コーヒーを購入する量も調整してみましょう。

挽き方に迷った時は「中挽き」が正解!

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(写真)こちらが「中挽き」。迷った時はこれでお願いすれば間違いありません

そしてコーヒーの豆と量が決まったら、今度は「豆をお挽きしましょうか?」「ペーパーフィルター用でいいですか?」の対応法です。とりあえずハンドドリップでペーパーフィルターを使用していれば、素直に「はい」でOKでしょうか。

「そうですね。使っている器具ごとにオススメの挽き方が違うので、迷ったら器具を言えばいいと思います。よくあるペーパードリップですと“中挽き”と呼ばれる挽き方が、一番スタンダードな形ですね。コーヒーは粗く挽くと薄く、細かく挽くと濃くなる傾向にあるので、コーヒーのお好みによって“ちょっと細かくしてください”“粗めにお願いします”といった注文の仕方もあります」

ただ「濃いのが好きだから細かく挽く」という点については、注意点もあるそうです。

「細かく挽くと“雑味”が出やすくなります。それがお好みという方もいらっしゃいますが、ただ濃いのがいいという場合は、抽出する際にコーヒーの量を増やすほうがおすすめです」

冷凍や冷蔵保存は要注意!コーヒーは常温保存がオススメ

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コーヒー豆を購入して家に持ち帰った後、気になるのは「保存法」です。お米や粉類などの冷蔵庫保存が推奨されていますが、「コーヒーもとりあえず冷蔵庫や冷凍庫に入れれば間違いない!」と思っている人もいるのではないでしょうか? 実はそれ、注意が必要なのです。

「コーヒーは空気とにおいを吸ってしまう特性があるため、冷蔵庫の中に入れると消臭剤のように周りのにおいを吸ってしまうのです。また、冷凍すると解凍時に結露しやすく、コーヒーがしけってしまうので避けてください。コーヒーの保存は密閉容器で保存することが絶対条件で、温度変化が少ない常温保存をオススメします。香りが徐々に抜けてしまうので、なるべく早くお飲みください」

 

いかがでしたか? 賞味期限や挽き方、保存方法を正しく知ることで、より美味しくコーヒーを味わうことができます。どれも難しいことではないので、購入や保存の際はぜひ覚えておいてくださいね。


【取材協力】

キーコーヒー株式会社・・・自社HPにて「コーヒー豆の保存方法」などコーヒーをもっと好きになるお話を配信中

 

撮影/横田紋子(小学館)

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