火をつける、香りを愉しむ、がコレひとつで
お香を愉しむには、まず点火するためのマッチ(チャッカマンのような便利道具もありますが)が必要、そして火をつけた後は、お香を愉しむための「お香立て」も必要に。
なんとコレ、その全部が一つのキャニスター型に収まっています。
そもそもお香がマッチ型、そしてキャニスターのフタの上面(天面)には、そのお香を擦るための「側薬」が付いてます。マッチ箱の側面に塗ってある、ちょっとザラっとしたアレですね。
このフタを開けると、火をつけた後のお香を置くための「耐火皿」が現れます。
さらにその耐火皿を外すと、中にはたっぷりのお香が2種類入っている、という仕組み。この計算された、無駄がなくシンプルなデザインが、インテリアにも馴染みます(お香立てって、なぜかがっつり和風か、もしくは思いっきりエスニックなモノが多い気が……)。
香りはティートゥリーと、ヒノキ、2種類がセット、それぞれ30本ずつ、計60本とたっぷりの容量。どちらも、柔らかで清涼感のある香調なので、天気や気温、その日の気分に合わせて使い分けています。
このお香は、1本10分ほどで終わる、気分転換にちょうどいいサイズ。ネーミングも「10 MINUTES AROMA CANISTER」と言います。webサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』内で展開している「Shin;Kuu 」というブランドのもので、ネット通販で購入しました(5,500 円・税込)。
こちらはもともと、マッチ製造の老舗「神戸マッチ」と、線香作りの老舗「大発」さんのコラボレーションで生まれたブランド「hibi」の、別注アイテムとして生まれたものだそう。
マッチや線香などを作る職人さんの高い技術を、今の私たちの生活にフィットする商品にして産み出す、こういう取り組み、応援したいなぁと思うのです。
私は、朝、自宅でリモートワークを始める前に使うことが多いです。起床してコーヒーを飲んだり、簡単な家事をしたりして、「さ、ここから仕事しよう」と気分を変えるのに、香りの効果は絶大。
ゆっくり深呼吸をしながら、香りを味わって、パソコンに向かう、というのが平日のルーティンです。
余裕のある日や、逆にぐったり疲れている日は、お風呂上がりに使うことも。こちらは「本日は店じまい」という気分転換のスイッチに。
家での仕事は、ともするとダラダラとしてしまいがち。香りでリズムを作りながら、メリハリのある生活を目指したい、今日このごろです。
編集長・佐藤明美
趣味は料理、スポーツ観戦と旅に出ること。食いしん坊。美容やファッション担当として20年ほど女性誌を編集、2018年からkufura編集長に。J-WAVEの朝の帯番組「KURASEEDS<クラシーズ>)月〜木 朝5〜6時」でも、ナビゲーターとして、毎朝“暮らしの情報”をお届け中!