
ワインやウィスキーに合う、大人のためのサレ缶2種
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一昨年あたりからでしょうか。塩味のクッキーが入ったサレ缶が人気を集めています。“サレクッキー”というと、お酒を合わせるイメージを持つ方も多いかもしれませんが、甘いアイスアップルティーやレモンティー、ミルクティーに合わせるのもおすすめです。
大阪にある『パティスリージャンゴ』さんのこの黄色い猫缶は、もう何年も前にSNSで見かけてひとめぼれしたクッキー缶。当初、どこのお店のものかわからず、探しに探してやっと出合うことができました。
店主の高須三奈さんが「海外の田舎のお菓子屋さんに並んでいるようなレトロなクッキー缶にしたい」と、料理家の樋口正樹さんの猫、ブリテッシュショートヘアのボナさんをモデルに作ったオリジナルの缶です。
中にはエダムチーズ、トマトバジル、ベーコンマスタード、オニオンチーズ、コーンポタージュとトマトパセリ、セサミ、トリュフソルト、七味、梅しその10種類の味が入っています。

『パティスリーマグノリア』 「宝塚すみれクッキーサレ」3,000円
そしてもう1つの“サレ缶”が、美しいエンボス加工のビジュー缶に入った『パティスリーマグノリア』の「宝塚すみれクッキーサレ」。
すみれの花で色づけした“すみれ塩”を使ったクッキーに、トマトベースの「トマトピンクペッパー」、カカオとトリュフを合わせた「カカオトリュフ」、エダムチーズを使った「フロマージュ」、スパイシーな「グリーンカリー」が入っています。
食べだしたら止まらない…!“みたらし風味のおこし”
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2023年に東京・代々木上原にオープンした『小楽園』は、「桃源郷の土産物屋」をコンセプトにした独自の世界観を持つブランド。このお菓子缶もクッキー缶ではなく、“おこし缶”。中にはみたらし風味おこしに、黒胡麻をまぶしたナッツ、八丁味噌かりんとう、黒胡椒かりんとう、梅・抹茶ニッキの金平糖が入っています。このみたらし風味のおこしがたまらなくおいしいのです!
バターを使用しない和風クッキーだから軽やか!
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『銀座 菊廼舎』の「冨貴寄」は金平糖や和三盆、落雁、打ち物などさまざまな干菓子が入っています。クッキーのようなものも入っており、こちらはバターを使用していない“和風クッキー”、だからちょっと固めでしっかりとした歯ごたえですが、後味がいつまでも口の中に残らない軽い食べ心地なんです。
1890(明治23)年、銀座で創業した『菊廼舎』は今年2025年、135周年を迎えました。それを記念して、人気イラストレーター・北澤平祐さんが描いた“135周年限定缶”を発売中。いつもの『菊廼舎』の缶とは全然違うデザインを楽しむことができます。
「小倉山荘」の夏の缶は…
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『小倉山荘』 【季節限定品】「夏すずか」1,188円
京都の老舗せんべい・おかき専門店の『小倉山荘』。季節ごとに化粧缶を出していて、日本の行事や四季が描かれているのが素敵なんです。まだ暗くなりきらない宵の空に浮かぶ満ちかけている途中の月と若もみじでしょうか。まさに「小倉百人一首」の世界観が投影された缶です。
中には木の葉型のあられや山椒・柚子七味のあられなどが入っています。
アイス緑茶にぴったり!あんこともなかのお菓子缶
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「irodori」3,132円
缶の中には瓶に入ったあんこともなか。こんなお菓子缶、見たことないですよね! このめずらしい缶は、かの『ぎんざ空也』の5代目が立ち上げたブランド『空いろ』のもの。『菊廼舎』もそうですが、今、和菓子ブランドで“新時代のお菓子缶”を出してくることもあり、目が離せません。
暑い季節にもおすすめのお菓子缶。夏のギフトとしてもおすすめなので、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
※価格は中田さん購入時の税込価格です。

編集者・フードジャーナリスト。多くの料理本や暮らしの本、キャンプ本を手がける。自著に子どものごはん作りの闘いを描いた『闘う!母ごはん』、『素晴らしきお菓子缶の世界』(共に光文社)がある。 プライベートでは猫2匹&犬1匹と小学生、大学生の女の子の母。ハワイじゃなくてグアムラバー/スターウォーズマニア/アダム・ドライバーファン。Instagram