麦茶にはどんな栄養が含まれる?
null麦茶100gあたりに含まれる栄養素
・エネルギー:1kcal
・カリウム:6mg
・リン:1mg
・マンガン:Tr(※)
・ナトリウム:1mg
・カフェイン:0
※Tr…微量。最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満のもの
「ミネラル」実は多くない!?
上の表ではカリウムからナトリウムまでがミネラル類となります。麦茶といえばミネラルが豊富!というイメージの方も多いのではないでしょうか。しかし数値を見ると、あれ!? いずれも微量で、この数値では、麦茶からの十分なミネラル摂取は期待できそうにありません。
メーカーや商品によって栄養成分表示は異なり、なかにはミネラル分を配合/強化した麦茶もあるので、購入する際は見比べてみてくださいね。
カロリーはもちろんほぼゼロ!
麦茶のカロリーは限りなく0に近いです。ペットボトル1本、500ml飲んでもわずか5kcal!
麦茶は、特有の香ばしくてほのかに甘い香りがとてもおいしいですよね。ダイエット中で水分を多めに摂りたいが、水では物足りない、たくさんは飲みにくいという人も、麦茶ならカロリーが低い上に香りや味で満足感も得られるのがうれしい点です。
カフェインフリーでからだに優しい
麦茶はコーヒーのようにカフェインを含みません。ですから、妊娠・授乳中の方や小さなお子さんでも安心して飲めます。時間帯を選ばずに飲むことができるのも嬉しいですね。
麦茶についてもっと知りたい!Q&A
nullQ.赤ちゃんが飲んでも大丈夫?
A.麦茶は赤ちゃんでも飲めます!
ノンカフェイン・ノンカロリー・ノンシュガーで、保存料や甘味料なども通常含まれていません。心配な方は各商品の表示をしっかり確認し、できればオーガニックのものを選ぶとさらに安心かもしれません。
ただし、お腹を冷やしてしまうので、小さいお子さんに冷たい麦茶をたくさん与えるのはあまりおすすめしません。
Q.アレルギーの心配はない?
A.大麦アレルギーは多くはないが、初めて飲む際には注意を
麦茶の原材料は大麦です。大麦は特重篤なアレルギーを引き起こす可能性があるとして表示が義務・奨励されている、特定原材料28品目には含まれていません。
どの食品でもそうですが、小さい子どもに初めて麦茶を与える場合はアレルギー反応が出ないか注意し、少量ずつ様子を見ながらにすることが大切です。
A.緑茶・ウーロン茶と比べて良いのはどんな点?
A.カフェインが含まれない
一番の違いは、緑茶・ウーロン茶に含まれるカフェインが、麦茶には含まれないという点です。また麦茶特有の香ばしさはピラジンと呼ばれる成分で、血液をきれいにする効果があるとの研究結果も。また胃の粘膜を保護する作用や糖尿病の合併症を防ぐなど、さまざまな効果が期待できる成分も含まれるようです。
食品に含まれるカフェインの量と摂取量の目安などについては、こちらも参考にしてみてください。
農林水産省「カフェインの過剰摂取について」
ミネラルの量は期待よりは少なかったけど…?
麦茶の最大の特徴はカフェインフリーであること、また香ばしく飲みやすい味わいです。赤ちゃんから妊娠・授乳中・高齢者まで、どんな世代でも安心して飲めるお茶だと思います。
また、麦茶に含まれる成分には、胃の粘膜を守るなどの意外と知られていない効能もたくさんあるようです。
自分の体の状態に合わせて、量や温度なども調節しながら上手に取り入れていきたいですね。
【参考文献】
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・『麦茶 毒出し健康法』蓮村誠 著 PHP文庫
・全国麦茶工業協同組合
http://www.mugicya.or.jp/index.html
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