独特の香りや食感が魅力の初夏の味「そら豆」
nullこんにちは。楠みどりです。初夏から夏にかけては、豆系の野菜がおいしい季節。グリーンピース、さやえんどう、いんげん、枝豆などたくさんの種類が出回ります。今回はその中から「そら豆」を取り上げます。
さやが上を向いてなるため「空を向いた豆」が名前の由来といわれるそら豆。完熟したものは煮豆や甘納豆などにも使われますが、野菜としてのそら豆は未熟な豆を塩茹でなどにして食べるのが一般的です。出荷時期は2~6月で、旬は4~6月。
そら豆にはたんぱく質、ビタミンB1、B2などのほか、カリウムや鉄、銅などのミネラル類が多く含まれています。季節の変わり目は疲れやすくなります。旬の野菜で体を整えていきましょう。
新鮮なそら豆の選び方は?
null選ぶ際は、さやがふっくらとしていて、軽く触ってみて分かるくらいに実が詰まっているものがおすすめ。また、さやがきれいな緑色で、産毛が生えているのも新鮮な証拠です。
豆の上部にあるツメは、豆がさやに繋がっていた部分で、「おはぐろ」と呼ばれます。実が若いものや新鮮なものは緑のままで黒くなっていないこともあります。
おいしさをキープする意外な保存方法
nullさやから出して空気に触れると鮮度が落ちるので、購入したらすぐに調理するようにしましょう。
すぐに食べない場合は、さやごと保存袋に入れて冷凍するのがおすすめだそう。食べる際は、凍ったままグリルすると手間なしです。
冷蔵保存する際は、育った状態になるべく近くしてあげるのが鮮度を保つコツ。ヘタを下に、立てた状態で冷蔵庫の野菜室へ入れて保存し、なるべく早く調理します。
茹で時間はお好みで!おすすめの食べ方
null塩茹でする際は、さやから出して、たっぷりの湯を沸かし、沸騰してから1分半~2分ほど(やわらかめの食感が好きな方はもう少し長めに)茹でます。茹でる前におはぐろの反対側に包丁で浅く切り込みを入れておくと、食べる時に薄皮がつるんとはがれて食べやすくなりますよ。
新鮮なものは薄皮ごと食べることもできます。茹でたてを頬張ると、ホクホクで優しい甘さが口の中に広がります。
シンプルな塩茹でのほか、煮物、天ぷら、炒めものなどもおすすめなので、新しいおいしさをぜひ探してみてくださいね。
5月の畑通信:ケールが豊作!&肥料のお話
null畑担当の阿部です。気温も高くなってきて、ケールがおいしく育っています! ケールは多湿を嫌う植物。暑くなると虫の害も出やすくなるので、これから梅雨前までが最盛期です。
ケールは、株ごとではなく育った葉を1枚ずつ切り取って収穫します。新しい葉がどんどん出てくるので収穫が追いつかないくらい、元気いっぱいです!
さて、今回は畑に欠かせない肥料について。このような成長期はさらに成長させるためにバンバン肥料を足していくと良いのでは、というイメージはありませんか?
実は、肥料は基本的に暖かくなるほど減らしていっています。気温が上がると土の中の微生物の動きが活発になりますが、微生物のエサとなる肥料が多すぎるとどんどん成分が分解され、作物が栄養過多になってしまいます。
必要な肥料をきちんと与えることはもちろん重要ですが、多すぎても良くないんです。見た目では大きく育っていても、味が薄くなったり、病気につながることも。
成長を助け、おいしい野菜に育つように、バランスを見ながら時期ごとに土づくりにも工夫を重ねています。
【取材協力】
神楽坂野菜計画
東京都、神楽坂にある八百屋さん。取り扱うのは、全て農家直送の無農薬栽培/特別栽培の野菜。野菜のほか、無添加調味料・お店の野菜を使用したオリジナル食品などの開発も。
年間700種類、常時250種類の野菜・加工品を揃える一方、東京都日の出町にて自社農園も経営し、サラダハーブなどの栽培にも取り組む。
公式ホームページ:https://yasaikeikaku.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kagurazaka_yasaikeikaku/