鮮度が命のアスパラガス、選ぶときのチェックポイント教えます！【旬の野菜通信 5月】

こんにちは。楠みどりです。5月も後半。初夏を通り越して夏のような暑さを感じる日も増えてきました。店頭にも、太陽をたっぷり浴びたみずみずしい旬野菜が並んでいます。今回は、アスパラガスをご紹介します。

この日の「神楽坂野菜計画」には、「さぬきのめざめ」という香川県産のアスパラガスが入荷中でした。写真からも分かるかと思いますが、筋が少なくてみずみずしく、スーパーで見かける一般的なアスパラガスよりも長めなのが特徴です。口あたりも柔らかで甘みが強く、新鮮なものは生でも食べることができるのだとか。

アスパラガスは通年出荷されていますが、旬は春から初夏にかけて。5～6月が最盛期です。一般的なグリーンアスパラガスに加え、遮光して育てたホワイトアスパラガスや、紫色の品種もあります。

グリーンアスパラガスは、緑色が鮮やかで、太さが均一のものを選ぶようにしましょう。穂先がきゅっと締まり、切り口は乾燥せず、みずみずしいのが新鮮さの証。

保存する際には、新聞紙に包み、立てた状態で冷蔵庫の野菜室で保存します。しかし、鮮度が命の野菜なので、すぐに食べない場合は茹でてから冷蔵・冷凍するほうが良いでしょう。

アスパラガスの栄養素として有名なのが、疲労回復やスタミナ増強に効果のあるアスパラギン酸。アスパラギン酸はアミノ酸の一種で、体内のエネルギー代謝を活発にする作用があり、栄養ドリンクに含まれる成分としてもおなじみです。

さらに、グリーンアスパラガスにはβカロテンが含まれており、抗酸化作用や美肌効果が期待できます。穂先に含まれているルチンには、毛細血管を丈夫にする働きがあり、動脈硬化の予防に効果があると言われています。

アスパラガスはクセがなくて食べやすく、色々な調理法が楽しめるので、毎日の献立にぜひ取り入れてみてくださいね。

こんにちは。畑通信担当の阿部です。今回は「ビニールハウス」についてのお話。私たちの農園にはビニールハウスが12棟ありますが、これらは常にフルで活躍している状態です。

ビニールハウスと聞いて皆さんが思い浮かべる役割としてはまず「保温」があると思います。冬場に寒さに弱い苗を育てる際などは必需品ですね。でも、意外とビニールハウスは夏を含めた1年中使用する物なんです。

保温のほかの主な役割としては、まず「暑さの調整」。ハウス下部のシートを開けて風を通し、天井部分に遮光シートをかけたりすると、露地よりも温度を下げた環境を作ることができます。

もう一つは「水分量の調整」。植物に水はもちろん必須ですが、水が多すぎて日照時間とのバランスが取れないと、ひょろひょろと細長く育つ「徒長」と呼ばれる状態になります。また、過湿状態が続くと病気にかかりやすくもなるので、作物によっては雨の多い季節にもハウスを活用しています。

最後は「害虫・害獣対策」。防虫ネットなどと併用することで、露地で育てるより大幅に被害を減らすことができます。東京都内にある私たちの農園でも、シカや、山寄りのエリアではイノシシも出現するんですよ！　せっかく作った作物を食べられてしまわないよう、しっかりガードしています。

【取材協力】

神楽坂野菜計画

東京都、神楽坂にある八百屋さん。取り扱うのは、全て農家直送の無農薬栽培／特別栽培の野菜。野菜のほか、無添加調味料・お店の野菜を使用したオリジナル食品などの開発も。

年間700種類、常時250種類の野菜・加工品を揃える一方、東京都日の出町にて自社農園も経営し、サラダハーブなどの栽培にも取り組む。

公式ホームページ：https://yasaikeikaku.com/
公式Instagram：https://www.instagram.com/kagurazaka_yasaikeikaku/