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味が濃く、甘い!「きんかん」の保存方法やおいしい食べ方アイディアも【旬の野菜通信 1月】

野菜ソムリエプロの料理家・楠みどりさんと、自社農園も持ち、全国の選りすぐりの野菜を集める八百屋さん「神楽坂野菜計画」がコラボ! 「おいしく野菜を食べてほしい!」と誰よりも願う野菜のプロに、それぞれの野菜の選び方やおすすめの食べ方などの豆知識を伝授してもらう連載です。これを読んだらもっとたくさん野菜を食べたくなること間違いなし!

鮮やかなオレンジ色、ころんと丸い形がかわいい「きんかん」は、甘みとほのかな苦みが特徴の果物。そのまま食べるだけでなく、料理やお菓子作りにも活用してみてはいかがですか?

冬のビタミン補給に!食べやすさでも人気のきんかん

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一口サイズの小さな見た目が特徴のきんかん。ハウス栽培されているものがほとんどで、11月~3月にかけて出荷されますが、旬は1月中旬から3月上旬で、2月が最盛期です。

この日店頭に並んでいた「寧波(にんぽう)」という品種は味が濃く、甘みの中にも酸味があり、バランスが取れた味わいです。最近では海外への輸出もされているそう。

パクッと皮ごと食べられるので、手軽に栄養補給できるのが嬉しいですね。

おいしいきんかんの選び方

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皮が濃いオレンジ色でハリがあり、ヘタが茶色くくすんでいないものを選びましょう。

たくさんあるときは、ヘタを取り、半分に切って種を取ったものをフリーザーバッグで冷凍保存しておくと、甘露煮などにする際に便利です。

小粒ながら、ビタミンCやビタミンEなどのビタミン類、カルシウムやカリウムなどのミネラル類も多く含んでいます。

こんな食べ方もおすすめ!

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お店の方によると、おすすめはスライスして春菊やセロリと和えたサラダなんだとか。香りが強いものやほろ苦さのある野菜に、きんかんの甘みと酸味がよく合います。

甘露煮やジャムにするのも定番ですが、チョコレートとも相性が良いので、チョコスイーツを作ってみるのも楽しそうです。バレンタインにもぴったりですね!

1月の畑通信:畑で使われるビニールのシート、その目的は?

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こんにちは! 畑通信担当の浅利です。

野菜などを育てている畑でよく見かけるこのビニールシートのようなものは「マルチ」と呼ばれます。白、黒など各種ありますが、何のために使われていると思いますか?

マルチを使用することで、以下のような効果が期待できます。

・土の温度調整
黒いものは太陽の熱を集めるため、外の気温が低くても土の温度を保ってくれます。反対に、白いものを敷くと土の温度が上がりにくくなります。

・土をフカフカに保つ
しっかり土を耕しても、雨が降るたびに土は固く締まっていきます。雨が直接当たらないようマルチで覆うと、空気を含んだフワッとやわらかい状態を保ちやすくなります。

・雑草が生えるのを抑制する
マルチの下は光が届かないため、雑草が繁殖しにくくなります。

・病気の予防
雨が降って葉に泥がはね返ると、そこから病気が発生することも。マルチがかかっていると土に雨が直接当たらないので、泥はねを防止できます。

ほかにも様々な効果があり、私たちの農園でも多くの作物にマルチを使用しています。よく見かける光景にも、いろいろな意味があると知ってもらえたらうれしいです。

今回はここにほうれん草の種をまきました。まだ寒い日が続くので、保温のためにさらに上から不織布のシートをかけています。成長が楽しみです!


【取材協力】

神楽坂野菜計画

東京都、神楽坂にある八百屋さん。取り扱うのは、全て農家直送の無農薬栽培/特別栽培の野菜。野菜のほか、無添加調味料・お店の野菜を使用したオリジナル食品などの開発も。

年間700種類、常時250種類の野菜・加工品を揃える一方、東京都日の出町にて自社農園も経営し、サラダハーブなどの栽培にも取り組む。

公式ホームページ:https://yasaikeikaku.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kagurazaka_yasaikeikaku/

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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