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「ヒール靴、もうええでしょう…」9割以上の女性はヒール靴を「履かない」?最近の靴事情

スニーカー、パンプス、ハイヒール……。みなさんは普段、どんな靴を履いていますか?

靴選びって結構大変ですよね。デザインももちろん大切ですが、履き心地や耐久性にジャストフィットするサイズかどうかなど、気にするポイントがたくさんあります。

特にヒールの高い靴はデザインは女性らしくて素敵なものが多いですが、見た目の魅力と履き心地が比例しない場合も……。

今回、kufuraでは20代〜60代の女性123人に「ヒール靴」についてアンケートを実施。最近のヒール靴事情を調査しました。

9割の女性はヒール靴を「履かない」

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まず最初に「あなたは日常的にヒールの靴を履きますか?」と質問したところ、以下のような結果に。

履かない・・・111人(90.2%)

履く・・・12人(9.8%)

なんと約9割の方がヒール靴を「履かない」と回答。さまざまなデザインや機能のシューズが店頭に並ぶ昨今、ヒール靴の需要が下がっているのでしょうか?

ある日のkufura編集部スタッフの足元。見事にヒール靴無し!

ヒール靴を履く理由は主に見た目に関係

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「履く」と回答した12人の方に、「あなたが履くヒール靴の高さは何センチですか?」と質問。結果は以下の通りです。

2~4センチ・・・5人(41.7%)

5~9センチ・・・6人(50.0%)

10センチ以上・・・1人(8.3%)

「5~9センチ」が1番多く、半数である6人。次いで「2~4センチ」が4割強の5人。みなさん結構高めのヒールを履いているようです。

「履く理由」を聞いてみたところ、見た目に由来するものがメインでした。

「背が低いため、少しでもバランス良く見せたいため」(48歳/営業・販売)

「ぺったんこよりは足が綺麗に見える」(32歳/営業・販売)

「背が低いためです」(29歳/主婦)

ヒール靴を履く理由としては「足が長く見える」、「スタイルが良く見える」などの意見が多数で、12人の回答のうちのほとんどが見た目に関するものでした。

ヒールの形によって、バランスのとりやすさも変わってきます。ピンヒールは安定感が無いけれど、プラットフォームタイプのハイヒールなら少しは履けるなど。流石に「高い方が楽」という声はありませんでした。みなさん、履きづらさよりもファッションを重視しているようです。

ハイヒールでもプラットフォームタイプだと、少しだけ足のつらさが軽減されます。

痛みや健康リスクを背負ってまで履きたくない!

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続いて「履かない」と回答した111人に「あなたがヒール靴を履かない理由を教えてください」と質問したところ、以下のような結果に。(複数回答あり)

多かった順にご紹介していきます。

身体を大事にしたい!・・・62人

「半月板損傷をしたので履きたくない」(52歳/主婦)

「足をくじくから。細身のパンプス(ヒール)自体、足が痛くなるから、普段ははかない」(56歳/主婦)

「年齢的にもヒールがある靴は脚が痛くてもうはけない」(43歳/主婦)

「高齢になり、転ぶのが怖い」(61歳/主婦)

「マメができるので」(35歳/会社経営)

ヒール靴はおしゃれな分、足に負担がかかるものです。“怪我や痛みなどを避けたい”という方が最も多い62人でした。

「外反母趾」や「過去の怪我」など足の健康状態が理由で履かない方も多いですね。

つま先に体重がかかるので靴擦れをしやすかったり、バランスが取りにくいため捻挫などをしやすかったりなど、ヒール靴は怪我の原因にもなりやすいものです。

“おしゃれは我慢”と言ったりもしますが、年齢と共に「我慢をしたくない」という気持ちも大きくなるようです。

膝や腰を痛めると、もうヒール靴は履けません……。

歩きやすさ、動きやすさ重視!・・・25人

「私がヒール靴を履かない理由は、『歩きやすさと快適さを優先しているから』です」(33歳/その他)

「ヒールがない方が足が楽だから」(40歳/その他)

「歩きにくいから」(21歳/営業・販売)

「子どもとアクティブに動き、遊んだり危険を避けるため」(31歳/その他)

“歩きにくい・動きにくいからヒール靴が無理”という方も次いで多い25人。

ヒール靴はバランスを取りながら歩かなくてはならないため、歩きにくいのも事実。

「歩きにくい」や「走れない」などの理由からヒール靴を避けている方も多かったです。

歩きやすさや動きやすさを重視したい場合には向いていませんよね。歩きやすくてデザインも魅力的な靴もたくさんありますから。

ハイヒールは靴ずれになったりと、長時間歩くことには適さない靴です。

ファッションや見た目に合わない・・・18人

「似合わないから」(27歳/その他)

「私は長身なので、ヒール靴はそもそも履きたくないんです。ちょっと高いヒール靴を履いたら、かなりの高身長になってしまうので・・・」(56歳/主婦)

「ヒールをはくような服装をしない」(45歳/営業・販売)

3番目に多かったのは「見た目やファッションに合わない」という回答でした。

「ヒール靴」というと、ドレッシーやフォーマルな服装だったり、女性らしい服装などに合わせるという印象があります。マニッシュな服装が好きな方やカジュアルな格好が好みの方は、ヒール靴は合わせづらいかも知れませんね。

身長が高い方も、ヒール靴は躊躇してしまう場合が多いようです。高身長の女性がヒール靴でさらにスラっとするのも、モデルさんみたいでかっこいいですけどね。

さらに、ここ数年のファッションの傾向としてヒール靴よりもスニーカーなどのフラットな靴が流行している背景も見逃せません。パンプスでもフラットなものが多く、バブル時代に流行ったようなハイヒールを普段から履く人は少ないのも事実です。

エビちゃんOLブーム時代のコーデでよく見かけた、ヒール+デニムの組み合わせ。今は見かけませんねえ…。

その他の回答は「仕事上」「機会がない」など

「仕事柄、スニーカーが必須」(52歳/営業・販売)

「職場まで歩いて通っているのと職業柄ヒールを必要としない」(35歳/その他)

「駅まで自転車なので、漕ぎにくいから」(53歳/総務・人事)

「災害で交通機関がストップした際に帰宅路を歩かなければいけないので、3.11震災以降スニーカーばかり履くようになった」(53歳/総務・人事)

「仕事上履かない」という回答や「機会がない」という方も多かったです。

自転車やバイクに乗る方は、ヒールでは運転に支障がありますよね。車の運転もヒールがないに越したことはありません。

「震災以降スニーカーばかり」という防災意識の高い方も。日本はいつ地震が起こるか分かりませんから、備えあれば憂いなしですね。

就活の時だけしかヒール靴を履かなかった、という人も。

ヒール靴は女性らしいデザインで魅力的な存在でもありますが、転びやすいなどのリスクはつきもの。

多くの方が「履かない」と回答していますが、また履きたいと思うこともあったり、そんな機会も巡ってくるかも知れません。

履く時は怪我をしないよう、十分に対策をしてくださいね!

まなたろう
まなたろう

秋田生まれ。高校卒業後ドイツの大学の舞踊科へ。以後、海外を10年以上放浪し、現在は東京在住。ライターの他、ヨガインストラクターや振付家などもしている。

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