ほっこりしないカラーアイテムの選び方
null今回選んだのは、「BEAMS BOY」の「14ゲージ エンブロイダリー カーディガン」。春はコットン素材、秋はウール素材で発売される定番アイテムだそう。4色展開でしたが、私は春らしいイエローにしました!
オーソドックスなボックスシルエットの、クルーネックデザイン。
胸元の刺しゅうがクラシカルな雰囲気。ボタンが同色になっているのも、気が利いています。
春、あらゆるブランドからカラーカーディガンって登場しますが、このくらいビビッドなものは、あまり見かけません(実は結構探した)。
季節が暖かくなるときれい色を着たくなるけれど、なんだかほっこり見えちゃうことってありませんか? もしくは印象が甘すぎたり。それが理由で、カラーのカーディガンやニットに抵抗がある人って多いと思います。
でも、優しい色より思いきってビビッドなものを選ぶことで、問題は解消。ニットという素材がすでにソフトな雰囲気なので、そこにやわらかな色を重ねると、よりふんわりした印象に。色に強さをもたせることで、辛口なムードにシフトできるというわけです。
カーディガンというアイテム自体も、どこか優等生な佇まいですが、色が派手になると、着こなしが都会的に見えるから不思議です。
色を効かせる?なじませる?な着回しコーディネート
nullきれい色アイテムの着こなしですが、その色を、コーディネートのアクセントにするか、もしくはなじませるかで考えると、うまくいくと思います。
たとえば効かせるなら……
【Style01】大人っぽくも遊び心のある黒との組み合わせ
まずは、カーディガンを一枚で着るスタイル。
イエロー×黒って、コントラストがかなり強いですが、こんなときこそ真面目になりすぎないのが大事。ソックス&パンプスのアレンジが、いい仕事をしてくれています。
また、ほかの色を使わないことで全体がすっきり。
足元をお茶目にすることで、イエローのかわいさが、より引き立つ結果に。ナイキのマークが黒なので、スカートやパンプスとも上手にリンク。抵抗がある場合は、黒のライン入りソックスにしても、同じ効果が得られるのではないでしょうか。
【Style02】インナーとのグラデーションで柔和な雰囲気に
カラーのカーディガンは、もちろんデニムスタイルにもぴったりですが、こだわりは、インに着たカットソーを、白ではなくオフベージュにしたこと。白でも間違ってはないけれど、よりイエローを自然な形で取り入れるなら、インナーを同系色にしたほうが、なじみよくまとまります。
デニムも明るめのブルー(余談ですが、すそは自分でカットしました)、バッグもナチュラルなカゴにして、色同士がぶつからないようにしています。
足元は、わかりにくいのですが深いグリーンを選んでいて、Style01とは真逆の、白と黒を徹底的に使わない着こなしに。これなら初めて見たときはハッとしたビビッドなイエローも、悪目立ちしないのではないでしょうか。
春のカラーコーディネート、個人的なおすすめは「思ったよりも派手な色を選ぶ」です。
特にカーディガンは、着こなしがおとなしい印象にまとまることが多いので、ちょっと冒険するくらいでOK! 慣れてきたら、肩かけにしてコーディネートのアクセントにしてもいいですし、夏ならボーダーを使ったマリンっぽい着こなしにも合うと思います。意外と汎用性が高いので、ワードローブを活性化させたいときに、取り入れてみてください。
ではまたー。
editor_kao
エディター。大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ウエブマガジン「みんなの暮らし日記ONLINE」でコラム『30〜40代、「いつもの服が似合わなくなった」と思う人の服選び』も連載中。