子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

放置してると大損するかも!働き女子が「保険を見直すべきタイミング」3つ

生命保険や医療保険。 何かしら加入しているという人は多いだろう。中には「保険は必要最低限。共済だけ加入している」という人もいるかもしれない。

いずれにしても、就職、結婚、出産、育児など、節目ごとに人生を見直す機会が女性にはある。人生設計はもちろん、リスクや補償なども一緒に考えるべきだが、保険についてもおなじこと。

しかし、どんな時に、どう見直せばよいのかという判断はなかなか難しいもの。そこで今回は、保険や相続に詳しい相続診断士の坂本光宣氏に、働き女子が保険を見直すべきタイミングについて、抑えておくべきポイントをうかがった。

1:社会人になったら自分の名義に変更し“一人前のオトナ”

「この春に学生から社会人になった人や、入社してまだ数年という方々は、 今が保険料の見直し時です。

若い方はまだ収入も少ないので、 掛け金が高いプランはさけ、保険料払込期間が10年~20年ぐらいのものに加入し、短期間で払い込みを完了させれば将来的に負担は少なくなります。 “年齢が若ければ若いほど保険料は安い”という保険の仕組みを利用する方法です。

また、“積立型”の終身保険に入ると、 保障付きの貯金代わりになりますし、短期間で保険料の払い込みを完了させれば、 解約した時の返戻金が増えていくという選択肢もお勧めです」

学生時代は両親がかけてくれていた生命保険も、 一人前の社会人になったら自分で掛け金を払うのが大人の常識。まだ親に掛け金を払ってもらっているという人は、これを機に自分で支払う旨を申し出てみよう。

2:“受取人変更”を怠ると多額の税金がかかる可能性が!

「結婚をした時は内容の見直しもさることながら、“名義変更”、 “受取人変更”が重要です。

未婚時はたいてい保険金受取人を“実父・実母”にすることが多いのですが、結婚してからもそのままになっている方がいらっしゃいます。そのままではあなたに万が一のことがあったとき、夫は何も受け取る権利がないばかりか、両親が多額の税金を払わなければならないことになりかねません。

自分の保険のみならず、結婚相手がきちんと保険に入っているか、受取人が配偶者のあなたになっているかのチェックも肝心です」

受取人が両親のままになっていると、死亡した時にかかる税金は“ 所得税”。一方、配偶者が受取人になると税金は“相続税”となる 。相続税には“500万円×法定相続人の数”の分は税金がかから ないため、名義変更・受取人変更は重要だ。

ジューンブライドで結婚したばかりという方は、 生活がひと段落したら、早めに保険の確認・変更手続きをしてしまおう。

3:最後の見直しから10年以上たっている場合

「保険というものは携帯電話に似ているかもしれません。 定期的に新しい機種やプランが出てくるので、古いプランにずっと入っていると損をしていることが多いのです。

たとえば昔は“入院”に対して手厚い保険が多かったですが、医療技術の高度化などで早期退院が可能となったことや、 高齢化で増加した医療費を抑制する国の政策により、入院日数が全体的に減ってきています」

10年以上見直していない人は、せっかく掛け捨ての医療保険に入っていても、けがや病気をした時に十分な補償を受けられない保険に入っている可能性があるので要確認だという。気をつけておこう。

 

以上、働く女性が保険を見直すべきタイミングを3つお伝えしたが、いかがだろうか?

保険というと、「勧誘されるのでは?」と敬遠してしまう人もいるのだが、だからこそ人生の早い段階で、信頼できる専門家と出会っておくことは重要だと言えるだろう。いつでも最善のプランを提案してくれる人を味方につけ、無駄のない保険で安心を買いたいものである。

2015/6/16 BizLady掲載

執筆/坂口由乃

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載