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子どもの塾代に食費…出費がかさむ子育て世帯は「何にお金をかけて、何を節約してる?」

家族が増えると、出費は増えるもの。オムツ代から始まり、衣服代、食費、習い事の月謝など、子どもの成長に応じてその費用は増加していくことでしょう。その一方で、子どもが巣立ったあとの老後資金の蓄えもしておかなければなりません。

そんな子育て世帯のママたちは、どのようにお金をやりくりしているのでしょうか? 『kufura』では高校生以下の子どもをもつ女性153名を対象に、お金をかけているところと、逆に節約しているところについて調査してみました。

何にお金をかけていますか?

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子どもがいると、何かとお金がかかるものです。そんな子育て世帯のママたちが、お金をかけているところはというと?

子どもにかかる費用・・・86名

食費・・・19名

旅行などレジャー費・・・9名

特になし・・・4名

その他・・・35名

やはり圧倒的なのが“子どもにかかる費用”となりました。その多くが、習い事や塾などの教育費。今どきは小学校に入る前から複数の習い事をしているなど、教育熱心な家庭が多いようです。また進学のための塾の費用は、家計を圧迫することもあるほど大きな出費となります。

次いで、栄養管理のために大事な“食費”、家族との貴重な“レジャー費”と続きました。それらの出費を補うために、ママたちは何を節約しているのでしょうか?

費用をかける派とかけない派に二分「食費」

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食費を節約しているという家庭が一定数いるなかで、子育て世帯がお金をかけているところにもランクイン。まずは、食費を節約しているという家庭の回答から見ていきましょう。

「子供の事にはお金をかけてもいいと思っている(習い事、必要なもの)。食費は節約を心掛けている(無理のない程度に)。子どものやりたいことはやらせたいから」(26歳/主婦)

「チラシを利用してできるだけ安く食材を買う。食費は長期的に見て影響が大きいから」(50歳/主婦)

「食料品はなるべく安いものや見切り品を購入している。節約できるところは節約したいので」(52歳/主婦)

「食費を節約、家族との旅行にお金をかけている。子どもが、もう少し大きくなったら習い事などにかけようと思う。食費は一番節約できる。そのぶん子どもに使ってあげたい」(36歳/主婦)

「とにかく食費をおさえてます。少しでもいい大学へ行かせてあげられるように」(32歳/主婦)

「塾代は3人もいるのでかかっています! 食費と水道光熱費を節約しています! 子供の将来が大事なので勉強に力を入れています! なので他はどうでもいいので節約している」(40歳/その他)

食事は毎日のことだからこそ、そこにかかる費用を工夫して抑える努力をしているママが多いようです。チラシをチェックして安くなっているタイミングで買う、まとめ買いをして無駄買いをなくす、など、日々の努力が節約につながります。

では反対に、食費にお金をかけている家庭の言い分はというと?

「食事は良い物を食べ、子どものおもちゃ等はリサイクルで節約する」(41歳/主婦)

「食費にお金をかけてます。健康第一。洋服や雑貨、家具はリサイクルショップや、フリマで買っています。健康第一です。着るものや使うものは、こだわりはありません」(32歳/主婦)

「栄養管理にはお金をかけ、自分の交際費や衣装代は節約する。身体の健康が一番大事だとおもうから」(44歳/主婦)

「食事にお金をかける、道具を大事につかって買い替える頻度を下げる。食事は体をつくるのに大事だと思うから」(25歳/主婦)

体を作る大事な栄養だからこそ、食費にお金をかけるとの声が聞かれました。少々お金がはっても、直接口に入るものだからこそ慎重に選ぶ。これもまた納得の回答ですね。

リサイクルやプチプラを利用「衣服代」

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なくてはならない衣服ですが、そこにお金はかけないという声も多数あがりました。

「子供の服は使い捨てと思っているので、リサイクルショップで買う。うちはみんなよく食べるので、満足するように食費はなるべく削らないようにしている。子供服はすぐに着られなくなるからお金をかけない」(37歳/主婦)

「子供が3人いるのでズボン類はお下がりがきく無難なデザインや色を選んで節約を心がけている。すぐサイズアウトしてしまいもったいない。保育園では汚れることが多くお下がりで良いとおもっているから」(33歳/その他)

「子供のおもちゃ等にはお金をかけるが、洋服をファストファッションにしている。子供の教育のため、ただそれだけ」(29歳/主婦)

「洋服にはお金をかけず、教育費にかける。洋服は安くても大丈夫だから」(46歳/主婦)

「食事、健康食品、サプリメント等にお金をかける。洋服はセールの時に利用する。健康第一なので」(47歳/主婦)

「家族の洋服代。お古をもらったり、古着を購入している。習い事の月謝は減らす事は出来ないけど、洋服は古着なら半額位まで減らせる」(38歳/その他)

成長の早い子どもは、服のサイクルも早いもの。1シーズンしか着ないものに対しては、おさがりを着たり、ファストブランドを利用したりすると、節約になります。

大人であればサイズが大きく変わることはあまりないため、長く着用できるものを選んだり、セールを活用するなど、上手に節約したいところ。長い目で見てお得であることを意識するといいでしょう。

大人はがまん!「大人にかかる費用」

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今しかない子ども時代を大切にしたいという親は多いものです。

「子供の学習用品、衣服、食事はこどもに沿ったものを選ぶようにし、大人の食事や衣服はお金をあまりかけないようにしています。子供は未来を生きていくので、なるべく充実させてあげたい」(33歳/主婦)

「親は質素。子供の教育費は投資と考える」(45歳/主婦)

「子供の部活動に関する費用が掛かっている。私の洋服や、美容に掛けるお金を節約している。子供が頑張っている事を応援したいから。自分の化粧品などは安くても自分に合っていれば良いと思っているし、安くても良い商品もあるから」(49歳/総務・人事・事務)

「子供の教育費は惜しみません。その代わり自分の美容院に行く回数を減らしたり、化粧品をプチプラのものにしたりしています。子供の教育はしっかりしたいので、プチプラコスメでも十分です」(45歳/主婦)

子どものいる家庭の多くが、子ども優先と考えているようです。成長期の子どもの体を大事にしたい、子どものやる気を尊重したい、といった考えから、大人は二の次。大人が我慢できるところは抑え、子どもに費やしたいという声が聞かれました。

ぜいたくは極力控えます「外食」

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日々の外食は、毎月の家計を圧迫するものの1つです。

「子供の習い事代にお金をかけるかわりに、外食を減らして、自宅でご飯を食べるようにしています。外食はただの娯楽なので」(36歳/主婦)

「子どもの進学塾にお金がかかる分なるべく外食をしないようになった。外食する度に万単位で使ってしまうからです」(41歳/主婦)

「土日は極力外出を控えて、体を休めたり外食なしで家で食べる。家族で外食したり、1日で昼夜通して遊びに行ったら軽く1万円くらいかかるから、できるだけおとなしくしています」(41歳/主婦)

「子供の習い事代は惜しみ無く、外食を少なくする。子供の未来を応援したい」(37歳/その他)

家で食べるより、はるかにお金のかかる外食。普段から外食が多いご家庭は、回数を減らすだけでも随分と節約になります。外食が好きという子どもは多いですが、家計を考えると抑えておきたいところ。外食を希望している子どもが、ある程度の年齢であれば、家計について話すいい機会になるかもしれません。

 

家庭によって節約のしどころはさまざまでしたが、多くの家庭が“子どものため”と節約に励んでいました。一方で老後資金のためという声はごくわずかで、子育て世帯にとっては、まずは子どもが巣立つまでを目安に家計を回しているようです。

予防接種の公費負担や学校の無償化など、子どもを育てる環境はよくなってはいるものの、習い事や塾はあくまで自己負担。出費の多い子育て世帯にとって、貯蓄はなかなか難しいところです。節約以外に収入を増やすなど、今後を見据えた行動を考えていきたいですね。

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