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「自分史上、最高のカレーレシピ」を収集したら、同じルーで全く違うカレーが完成する理由が判明!

同じ材料を使っても、作る人によって味が変わるカレーライス。ちょっとした工夫が “味の個性”を生み出すメニューですよね。今回は20~50代の女性93人にアンケートを実施。自分にとってベストな“カレーライスの作り方”について質問しました。

おいしいカレーを作るための10種類の“注力ポイント”をご紹介します!

1:タマネギの炒め具合

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カレーのルーのパッケージには「しんなりするまで炒める」「よく炒める」と書いてありますが、透き通った茶色(飴色)になるまで炒めるという声です。

「タマネギを飴色になるまで炒め、長い時間をかけて肉を柔らかく煮込む」(32歳・弁護士)

「タマネギを鍋半分くらいになるまで沢山入れて、飴色になるまで炒める。ものすごく甘さが出ておいしい」(47歳・総務・人事・事務)

飴色になるまで根気よくタマネギを炒めることで、味に深みが出ます。カットしたタマネギをレンジで加熱してから炒めると時短につながります。

2:隠し味

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お気に入り隠し味について、さまざまな回答がありました。

「隠し味にインスタントコーヒーとチョコレートを入れるとおいしい」(43歳・その他)

「ガラムマサラを入れる。本格的になる」(33歳・会社経営・役員)

「コンソメパンチポテチをいれる」(44歳・主婦)

「野菜をしっかり炒め、はちみつを加える」(56歳・主婦)

「仕上げに隠し味でしょうゆを入れる」(32歳・主婦)

他にも、赤ワイン、味噌、ソース、ケチャップ、白砂糖といった回答が寄せられました。

3:肉の種類

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使用する肉の種類や切り方にこだわりがある人の声です。

「豚ロース(またはバラ肉)を使うのがうち流」(59歳・その他)

「ひき肉を使う」(44歳・営業・販売)

「豚バラのブロックを使って、肉の脂をルーに入れるようにする」(40歳・主婦)

脂肪分多めのバラ肉、ひき肉、薄切り肉、鶏手羽元など、各人各様のお気に入りがあるようです。

4:水を減らして、ジュースを投入

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水の使用量を減らして、野菜ジュースや果物ジュースを使うレシピも。

「すりおろしたりんごとトマトジュースとチョコレートを入れて煮込む」(53歳・主婦)

「水の代わりにオレンジジュースをベースに作る」(36歳・主婦)

「野菜ジュースを入れて味をまろやかにする」(33歳・営業・販売)

トマトジュースや野菜ジュースを投入して酸味を加えたり、果物ジュースを投入してトロピカルなカレーに……など、目指す味の方向によって活用するジュースをセレクトしている模様。SNSなどの料理家の発信を参考にしている方が多いようです。

5:香味野菜

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お気に入りの香味野菜を入れて、香りを加えるという声です。

「ニンニクとバターで肉を炒める」(36歳・金融関係)

「タマネギの他にショウガ、ニンニク、そしてセロリは必須。細かく切って飴色になるまで炒めます。次にざく切りのタマネギ、ニンジン、豚バラ肉を炒めて、水と同量の野菜ジュースで煮込みます。そして、ルーと一緒に高カカオチョコレートを一粒投入。最高です」(53歳・その他)

ニンニク、ショウガ、セロリ、パクチー、パセリなど、お気に入りの香味野菜がある人も多いのでは?

6:ルーを複数使う「合わせルー」

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市販のカレールーをブレンドして、独自の味を好む人の声です。

「いくつかのカレールーをブレンドして独自の味にする」(56歳・コンピュータ関連技術職)

「2種類のカレー粉を加える」(56歳・総務・人事・事務)

味に深みを出すための“合わせルー”は、“合わせだし”“合わせ味噌”といった概念がある日本人と、親和性のある手法なのかもしれません。

7:調理器具

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付加価値のある鍋を活用した調理方法です。

「無水鍋を使って野菜の出汁を出したカレー」(44歳・金融関係)

「圧力鍋で赤ワインと炒めた玉ねぎとカットトマト缶と一緒に牛すじ肉を煮る。フレークタイプのカレールーとインスタントコーヒー、あらびき黒胡椒とハバネロペッパーで辛さを整える」(39歳・総務・人事・事務)

無水鍋を使って野菜のうまみが凝縮されたカレーを作ったり、圧力鍋で調理に時間がかかる牛すじをとろとろになるまで煮込んだカレーを作ったり。同じルーを使っても、調理器具次第でも違う食感や風味になりそうですね。

8:手順

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和食の煮物は野菜を入れる順番が大事などと言われますが、カレー作りでも投入の手順に配慮している人が見受けられました。

「できあがり10分前くらいに、“追いタマネギ”を入れる」(43歳・総務・人事・事務)

「ジャガイモが煮溶けないように入れるタイミングに注意しています。切ったじゃが芋を水に晒し、炒めずに他の具を煮立ててからジャガイモを入れ5分ほど煮たらルーを入れてまた加熱。これでだいたいうまく行くはず」(46歳・その他)

煮込んだタマネギが溶けてきた頃に新たに“追いタマネギ”を投入すると、タマネギの甘みと食感をどちらも楽しめそうですね。

9:具材のカットサイズ

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具材のサイズには、いろんな好みがありそうです。

「具材を大きめに切る。食べ応えがあり満足感がより多くなります」(39歳・その他)

「玉ねぎをみじん切り。そして、しっかり炒める。春ならアスパラ、それ以外の季節はブロッコリーを必ず入れています。野菜のもつ独特の甘みが出てとてもおいしいです」(54歳・その他)

ジャガイモやニンジンは皮をむいて丸ごと投入する“ゴロゴロカレー”を好む声がある一方、みじん切りや“小さめカット”を好む人もいました。

10:「ルーのレシピ」を忠実に

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最後は、こんな声をご紹介します。

「カレーのルーに記載されたレシピ通りに作る。変にアレンジすると味がまとまらないから」(42歳・主婦)

「メーカーの味を信じてルーの箱に書いてある通りに作ります。理由は幾度となく施策を重ねてきているはずなので、下手に手を加えるよりおいしいと思うから」(38歳・技術職)

カレー作りでは冒険をせず、メーカーの技術を信じている、という声です。これも、カレー作りの1つの工夫なのかもしれませんね。

 

以上、“ベストなカレー”についてのアンケートをご紹介しました。

日本人のソウルフードの1つであるカレーライス。自分にとってベストなカレー作りの“正解”を探求し続けている人は多いのではないでしょうか。

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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