人気トップ3は、オリーブオイル・ごま油・サラダ油
nullまず、家庭で食用油として使っているものを選んでもらいました。(複数回答可)
- オリーブオイル…80.3%
- ごま油…78.5%
- サラダ油…59.8%
- キャノーラ油…33.5%
- こめ油…6.4%
- えごま油…6.4%
- 亜麻仁オイル…6.1%
- なたね油…5.3%
- ココナッツオイル…2.7%
- べに花油…2.4%
- グレープシードオイル…1.9%
- ひまわり油…1.3%
- その他…1.3%
およそ8割の人が使っている食用油は、オリーブオイルとごま油。それにサラダ油が続く結果となりました。実際、スーパーなどに行ってもこれらに売り場を割いている印象がありますよね。こめ油、えごま油などの利用率はそこまで高くはないのが実態のようです。
では、それぞれの食用油をどんな風に使い分けしているのでしょうか?
香りよくヘルシー!オリーブオイル
null「健康に良いので、全てオリーブオイルを使います」(53歳/主婦)
「ヘルシーに仕上げたいものに使用します」(45歳/主婦)
「ドレッシング代わりや洋風の炒め物をするとき」(28歳/総務・人事・事務)
「オリーブオイルは蒸し野菜にかけてます」(24歳/その他)
「サラダにはオリーブオイル」(49歳/主婦)
「パスタによく使います」(34歳/主婦)
「イタリアンやサラダ、ちょっとおしゃれなお料理のとき」(51歳/総務・人事・事務)
フルーティーな香りが特徴のオリーブオイルは、サラダのドレッシングといった生食はもちろん、炒める・焼くといった加熱調理にも。とくに、パスタをはじめとするイタリアンに使う人が多いようでした。
また、“ヘルシー”といったワードもよく聞かれ、その健康効果に注目している方が多いことがうかがえます。悪玉コレステロールのみを減らすオレイン酸を豊富に含むオリーブ油は、動脈硬化の予防などに有効だといわれています。おいしくて健康的である点が歓迎されている理由のようです。
香ばしさで風味UP!ごま油
null「中華料理」(42歳/その他)
「料理の仕上げに香りをつけたいとき」(43歳/主婦)
「風味が欲しいとき」(49歳/主婦)
「和食や香りをつけたい場合」(26歳/総務・人事・事務)
「炒め物や中華スープなどの風味づけに」(53歳/主婦)
「風味づけしたり、ナムルを作る際にはゴマ油を使います」(20歳/学生・フリーター)
ごま油の特徴は、なんといっても香ばしいその香り。中華料理や和食を中心に、「香りをつけたい場合」や「風味が欲しいとき」に使うと答えた方がほとんどでした。なんとも食欲をそそる香りですよね。
揚げ物などの大量使いに人気!サラダ油
null「揚げ物で大量に使うとき」(45歳/主婦)
「ポテトなどの揚げ物に」(20歳/学生・フリーター)
「揚げ物など油をたくさん使う料理の時は、低価格&大容量のサラダ油」(39歳/主婦)
「揚げ物は安い大容量のサラダ油」(50歳/医師)
油臭さが残らないよう高度に精製されているサラダ油は、じつはサラダのドレッシングなど加熱せず使うのに適した食用油なのだそう(だから“サラダ油”なんですね)。とはいえ、コスパがいいサラダ油は、揚げ物などでたくさん油を使うときに好んで利用している方がたくさん。特売品を常備している家庭が多いのかもしれませんね。
クセがなくて使いやすい!キャノーラ油
null「揚げ物にはキャノーラ油」(25歳/主婦)
「大量の揚げ物のみ使用」(49歳/その他)
「揚げ物のときは特売で買っているキャノーラ油を使う」(43歳/主婦)
「揚げ物、炒め物はキャノーラ油」(54歳/主婦)
セイヨウアブラナを品種改良した「キャノーラ」を原料としたキャノーラ油も、サラダ油と同様に揚げ物など、油をたくさん使う料理のときにチョイスするケースが多いようです。風味にクセがないので揚げ物などに使っても重くなり過ぎないのがいいのかも。
少数派だけどこだわりの使い方も!その他の食用油
nullこめ油
「炒め物など一般使いに」(41歳/その他)
「揚げ物など沢山使う」(54歳/主婦)
えごま油
「サラダやお味噌汁などに入れている」(55歳/主婦)
「サラダに」(53歳/主婦)
亜麻仁オイル
「卵かけご飯」(31歳/金融関係)
「サラダなど、生で食べる食材には亜麻仁オイルをかける」(57歳/主婦)
なたね油
「基本はなたね油を使っています」(26歳/その他)
「普段はなたね油です」(38歳/総務・人事・事務)
ココナッツオイル
「インドカレーに」(52歳/主婦)
「パンに塗ったりしています」(54歳/主婦)
揚げ物や炒め物など、一般使いしている人も多かったこめ油ですが、他の植物油と比べると少し割高なので手が伸びにくいのかも。ですが、酸化しにくいという特徴があるため、時間が経ってから食べるお弁当調理に使うなど、上手に使い分けてみるのはありかもしれません。
亜麻仁オイル、ココナッツオイルなど、機能性が注目される油は、サラダや味噌汁に最後にプラスして使っているケースが一般的なようですね。
“もうこれ1本ですべてまかなってます”というこだわり派さんもいましたが、今回のアンケートでは、だいたい3~4種類の食用油を常時用意して、料理によって使い分けている方が多いようでした。それぞれの油の特徴や機能と、コスパを考えて選ぶといいのかもしれませんね。
文/佐藤まきこ
【参考】
・農林水産省「植物油にはどのような種類がありますか。」
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1111/01.html
・『食の医学館』小学館