カビ発生の魔のトライアングルは「湿度」「温度」「栄養」の3要素!
null今回教えてくれたのは、株式会社カインズ 広報部の鈴木ゆう子さん。鈴木さんは「カビが生えるとお掃除はとっても大変に! 小さな“予防”で、
そもそもカビは、以下の3つの条件下で発生しやすく、この3つのどれか1つでも抑えていれば、カビは繁殖しにくくなるとのこと。
1:湿度
カビは湿度が80%以上になると繁殖しやすくなるそう。通常の部屋で湿度80%を超えることはほぼありませんが、湯気がこもる「浴室」は危険スポット! 押し入れなどの隅っこも湿気が溜まりやすい危険エリアです。
2:温度
20〜35℃がカビが繁殖しやすい最適温度。これはまさに日本の夏の気温! 人間にとっても普段過ごしている温度のため、カビが繁殖しにくい20〜35℃以外にコントロールするのは難しいですね。
3:栄養
カビも生き物なので、栄養は必須。ホコリや髪の毛、食べカスや石けんカスなどが栄養源となるため、これらを長く放置しておくと、カビが繁殖する原因に。
「これらを見ると、この3つの条件が揃いやすいのはやっぱり“お風呂”! 浴室は家庭でカビが発生しやすいNo.1スポットと言えます。
目に見えなくてもカビの菌糸は密かに潜んでいて、この3つの条件が揃うと、スクスク育って黒カビとなって出現します。こうなってしまうと本当に厄介ですよね。
なので、カビ対策はなんといっても“予防”が大事! この3つの条件のどれか1つでも除外できればカビを予防できるんです。なかでも“温度”をコントロールするのは難しいので、“湿度”と“栄養”を除外するのが、カビ予防のコツ。カビを生やさないために、ぜひ日々の小掃除を始めましょう」(以下「」内、鈴木さん)
湿度、温度、栄養の魔のトライアングル……これをイメージすると、今まで見えなかったカビという敵がどの辺りに潜んでいるのか、どの辺りが好きなのか、見える気がしてきました!
浴室はカビの大好きな「湿度」と「栄養」を除去しよう!
nullそれでは、ジメジメスポットNo.1の浴室のカビを予防する掃除法を鈴木さんが伝授。“温度”をコントロールすることは難しいので、“湿度”と“栄養”を意識しながら、早速実践してみましょう!
1:入浴後の「水切り」運動を徹底しよう!
「まずコントロールしやすい“湿度”を残さないために、浴室は水気をなるべくゼロの状態に保つことがカビ予防の鍵! お風呂上がりに壁にシャワーをかけて洗い流したら、水切りワイパーで壁に沿って水滴を取るだけでOK。1日の最後に入浴した人が行う習慣を家族間で作れるといいですね。特に梅雨時期は徹底して行うように心がけましょう」
2:「石けんカス掃除」でカビの好物を残さない
「垢などを含んだ石けんカスは、まさにカビの大好物。栄養源となる石けんカスは浴室に残さないようにしましょう。シャワーをかけて洗い流すだけでも違いますが、流し切れていない汚れもあるので、バスブラシでゴシゴシこすると効果的。湿気が溜まって密かにカビやすい天井もこすっておくといいですね。その場合、天井→壁→床の順で上から掃除してください」
3:大人気の「浮かせる収納」でカビやヌメリを予防
「床や棚にボトルや掃除用具などを置くと、床との設置面が濡れ、さらに石けんカスなども付着して“湿度”ד栄養”のダブルパンチに。
カビやヌメリの原因になりやすいので、浴室には人気の浮かせる収納アイテムを積極的に取り入れましょう。磁石で壁にくっつくのでサッと使いやすく、見た目もスマートですね!」
4:「サーキュレーター」で浴室の空気を循環させる
「壁などの水切りをしてお風呂から上がったら、湿気がこもらないようにサーキュレーターで空気を循環させれば完璧です!
サーキュレーターは斜め上に向けて、湿気のこもった空気を外に出すイメージで、窓がある浴室なら窓の方に向けて、窓がない場合は壁に当てて空気を循環させましょう」
頑固なカビはピタッと密着する「ジェル」で撃退!
nullここまでカビ予防の方法を教えてもらいましたが、もしカビが出現してしまったら、どうしたらよいのでしょうか?
「カビはパッキンや壁の繊維の中に菌糸を張りめぐらせていて、黒くなるなど、目に見えて出現してしまったら本当に厄介です。スポンジでゴシゴシこすっても落ちません。
こうなってしまったら薬剤を中まで浸透させて、カビの根っこからはがす必要があります。この時に、泡タイプのスプレーだとその場に留まることができず、流れていってしまうので、ラップで密閉したりしますよね。
でも、ジェルタイプのカビ取り剤なら、ピタッと密着! 中まで浸透して、カビの根からはがしてくれます。
湿気が残りやすい浴室の隅やパッキンは、特にカビが生えやすいので要注意。ジェルなら頑固な黒カビにも密着して、スッキリはがし取ってくれますよ!」
我が家の浴室もいい感じに隅っこがピンク色になって、小さな黒カビがポツポツと出現してきたので、早速試してみたところ、ジェルを塗って30分置いただけでピカピカに! こすらず、ただお湯で流しただけなのに、スッキリ白くきれいになっていて驚きました! さらに水気を拭き取って、乾燥させるとよいそうです。
※塩素系のカビ取り剤なので、酸性タイプの製品と混ぜると有害ガスが出て危険と大きく表示があります。取り扱いには注意してください。
さらにカインズで大ヒット中なのが、「スプレータイプのジェル」と、鈴木さん。ジェルなのに広範囲に噴射できるという画期的なアイテムで、現在品薄状態になっているそう。
「スプレーするとジェル状の薬剤が噴射され、天井やシャワーカーテンなどの広い面積や、桶や椅子など立体的なものにも使うことができます」
確かに桶の裏って、スプレーしたい! これはめちゃくちゃ便利そうですね! こちらも塩素系の商品なので、使う時は手袋などを着用してください。天井や壁に噴射する際は、防護メガネやマスクなどもあると安心だそうです。
ふと気付くと、浴室に現れているイヤ〜なカビ。ジメジメするこの季節こそ、日々の小さなお手入れを工夫して、スッキリと夏を迎えましょう!
【今回使った商品はこちら】
手前左から時計回りに、「磁石で貼り付く水切りワイパー」 598円、「シートがつけられる天井・床洗い伸縮バスブラシ」 1,480円、「カインズ お風呂のカビ取り ジェルタイプ」80g 698円、「CAINZ カビ取り洗剤 ジェルスプレー」280ml 798円 (すべて税込) ※「CAINZ カビ取り洗剤 ジェルスプレー」は現在品切れ中。次回入荷は7月予定。
取材協力/カインズ
【お話を伺った人】
株式会社 カインズ
広報部 メディアコミュニケーショングループ メディアコミュニケーション担当
鈴木ゆう子さん
ライター&エディター。『女性セブン』(小学館)で約 20年、料理、家事、美容、旅、タレント取材など、実用記事を中心に幅広いジャンルで取材&執筆を行う。『kufura』では2017年のローンチより、料理やヨガなどを中心に動画記事を350本以上作成。好きなものは絵本、美術館、音楽フェス、自転車。週刊誌で鍛えられた体力&根性で 40代から子育て奮闘中。