「よそのお宅のにおいが気になったことはありますか?」
nullまず、よそのお宅を訪問した際に、その家のにおいが気になった経験があるかどうか尋ねたところ、結果は以下のように。
「よくある」・・・73票(20.3%)
「たまにある」・・・235票(65.5%)
「ない」・・・51票(14.2%)
なんと「よくある」「たまにある」をあわせて85%以上の人が、よそのお宅のにおいが気になったことがあると回答。センシティブな問題につき、みなさん口には出さないけれど、嗅覚的に違和感を覚えるのは、お宅訪問あるある現象ともいえそうです。続いて、具体的にはどんなにおいが気になったのか、みなさんのコメントをご紹介します。
「よそのお宅のどんなにおいが気になりましたか?」
nullペットのにおい
「ペットを飼っている家だったので、多少は仕方ないとしても、野生っぽいにおいが気になって具合が悪くなりそうだった」(24歳/その他)
「玄関に猫のトイレが置いてあって、とても嫌なにおいだった」(56歳/その他)
「犬の獣臭。犬は好きなのですが、夏場でにおいが凄かった」(40歳/主婦)
「ペットのにおい。小鳥などの独特な香りが少し気になりました」(51歳/その他)
「動物のにおい。爬虫類を飼っているお宅だったので、独特のにおいがして少し気になった」(34歳/その他)
今回のアンケートの回答でまず多かったのはペットのにおい。ペットは家族の一員のようなものなので、飼い主は全く意に介さなくても、よその人の嗅覚には強烈なインパクトを与えてしまうこともあります。ペットを飼っている家では、専用の消臭剤などで対処したいところですね。
カビくささ
「カビくさい。体に悪そう」(34歳/会社経営・役員)
「じめっとしてカビくさいにおい。古い家でよく気になる」(30歳/総務・人事・事務)
「埃のような、カビのような、気持ち悪いにおい。ほとんど窓を開けないので、換気が悪く空気が汚い!」(59歳/その他)
「半乾きのようなにおい。換気が不十分なのかエアコンの掃除不足なのか少し考えた」(35歳/その他)
「埃っぽくカビくさいにおい。 エアコンの吹き出し口を見るとカビで真っ黒に汚れていてゾッとした」(46歳/金融関係)
カビくささを指摘する声も多数。築年数の古いおうちの場合、ある程度、仕方のない面はありますが、しっかり換気してなるべく嫌なにおいをためこまないように心がけたいところです。
玄関のにおい
「玄関先の靴のにおいなのか湿ったようなにおい」(57歳/その他)
「玄関に靴が置いてあったりすると、視界にも入るし、においも気になります」(35歳/その他)
「玄関のにおいは気になる。芳香剤などいろんなにおいが混ざるのも苦手」(45歳/その他)
玄関に入った瞬間、かびくささ、すえたようなにおいがムワッ!……はお客様にかなり悪印象を与えてしまうおそれが。しかも、それを下手にごまかそうと芳香剤に頼ると、においが混じってさらにカオスな状態を招き、逆効果なこともしばしばです。
玄関は“おうちの顔”といわれる場所だけに、ここでのネガティブなイメージは、滞在中ずっと尾を引いてしまうことにもなりかねません。換気や消臭剤などでしっかりにおいケアしたいですね。
料理のにおい
「ニンニクのにおい。料理で使ったのかもしれないのだが、料理後にきちんと換気をしたのかが気になった」(26歳/学生・フリーター)
「油が酸化したような料理のにおい」(52歳/その他)
「前日魚をさばいたそうで、魚くさかった」(41歳/その他)
「食べ物が発酵したようなにおい」(38歳/その他)
家の換気の状態がよくないと、料理のにおいがこもってしまうことも。なかでも油のにおいは壁やカーテンなどにしみついてしまうこともあり、そうなると消臭するのも大変です。なるべく早め早めに対処したいところですね。
人工的な香料のにおい
「強烈な柔軟剤臭。または芳香剤。人工香料で体調が悪くなるので、ほとんどの家は訪問できない」(52歳/主婦)
「芳香剤が何種類も混ざったようなにおい」(32歳/公務員)
「昔ながらのトイレの芳香剤のにおい。まだニーズがあるんだな……と思った」(59歳/その他)
「甘い香り。とてもいいにおいだったから、何を使ってるのか知りたかった」(22歳/その他)
カビなどの自然発生的なにおいも気になりますが、それを打ち消すための芳香剤に対しては賛否両論が。どちらかというとネガティブな意見のほうが多めです。
どんな香りを心地よく感じるのか好みは人それぞれ。また、複数の芳香剤を使用すると、それらが混じって人によっては気持ち悪くなってしまうこともあるようなので、頼りすぎには気を付けたほうがいいかもしれません。
その他、こんなにおいも…
「足がくさい。特にこたつに入ったときに感じる」(32歳/営業・販売)
「子どもたちの汗臭いにおい」(42歳/主婦)
「石油ストーブのにおい。灯油の染みついたにおいが部屋にこもっている」(34歳/総務・人事・事務)
「烟草を吸うらしく、臭いがかなりきつかった。 家中臭く、帰宅後直に入浴したことを覚えている」(59歳/主婦)
「トイレに入ったときに、下水から上がってくるにおい」(54歳/主婦)
生活しているとにおいの発生は避けられないもの。その空間でずっと暮らしていると気にならなくても、蓄積したにおいは、よそから来た人にとっては異臭となりがちなので、やはりこまめな換気などの対策が必要といえそうです。
最多意見は「なんだかよくわからない独特のにおい」
「くさくはないが、その人の家の独特なにおいがする」(38歳/主婦)
「その家独特のにおいはよく感じます。色んな生活臭が混ざったものかも知れません」(52歳/その他)
「その家特有のにおい。単純に自分がにおいに敏感なので臭いわけではないけど気になる」(32歳/公務員)
「ホコリでもカビでもないような今までに嗅いだことのない濃い人のにおいがした。 自分たちのにおいだから、気づかないのは仕方ないと思った」(31歳/主婦)
「その家のにおい。自分とは違うにおいで、好きなものもあれば苦手なものもある」(44歳/主婦)
実は、今回最も多かった意見は“なんだかよくわからないにおい”。ここまでご紹介してきたさまざまな原因がブレンドされるのか、言葉では表現しがたい“その家特有の謎のにおい”が発生するするケースが少なくないようです。
また、そうした家ごとのにおいに対して「くさい」と拒否感を示すか、「違和感はあるけれど特に不快というレベルではない」と感じるか、反応も多種多様。ちょっと不思議な現象ですが、相性なども関わるのかもしれませんね。
いかがでしたか? よそのお宅のにおいに関して、かなり辛辣な意見も飛び出す中、特に頻発したのは「換気」というキーワードでした。筆者自身、ほぼ人を自宅に招く機会はありませんが、それでもいざというときに備えて換気くらいはしておかないとな……と痛感したしだいです。皆さんもぜひご参考にしてみてくださいね。
成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。