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ザラザラとふわふわの使い分けは?スポンジ博士に聞く「正しいキッチンスポンジの選び方」

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スーパーやドラッグストアのスポンジ売り場には、いろいろな食器洗い用スポンジが並んでいます。どれを選んだらいいのか、迷ってしまった経験はありませんか?

「適切なスポンジを使い分けることで、食器洗いのストレスを軽減することができる」と語るのは、スリーエム ジャパン株式会社の“スポンジ博士”こと、原井敬さん。

前回の「劣化に雑菌…間違った使い方してない?スポンジ博士直伝“キッチンスポンジ”取り扱いマニュアル」に続き、今回は、スポンジ博士にキッチンスポンジの選び方や使い分け方について伺いました。

同じようで違う!? 知っておきたい「正統派スポンジ」の使い分け方

ウレタン素材のスポンジと、“たわし”のような機能があるザラザラした質感の不織布を貼りあわせた食器洗い用スポンジは、誰もがなじみのあるオーソドックスなタイプです。

不織布の面(写真のスポンジは、緑色の面)には、大きく分けて2種類のタイプがあります。

「不織布には、食器や調理器具を磨き上げ、汚れを落としやすくする“研磨粒子つき”と、“研磨粒子なし”のタイプがあります。グラスや繊細な漆器は、“研磨粒子つき”の面でゴシゴシとこすると、キズがつく恐れがあるので、ウレタン面やソフトなスポンジを用います」(原井さん)

オーソドックスなスポンジで食器洗いをする際、以下のように使い分けると、食器洗いの効率化や食器の保護につながります。

ソフトなウレタン面・・・グラス、漆器、陶器など

不織布の面(研磨粒子つき)・・・湯呑の茶渋、鉄鍋など

不織布の面(研磨粒子なし)・・・フッ素加工のフライパン、炊飯器の釜など

といった感じで使い分けてみましょう。

上手に使えば、不織布はとても便利。食器や調理器具によっては、使えないものもあるので、“研磨粒子がついているかどうか”を事前にチェックしておくと、食器洗いの時に役立ちます。

素材に形…どうして種類がたくさんあるの?

スポンジには、写真のように様々な形や素材があります。素材によってどのような特色があるのか気になりますよね。

3M社『スコッチブライト』のラインナップを例に、原井さんにそれぞれの特色を簡単に伺いました。

ウレタン貼り合わせスポンジ

ウレタン素材とナイロンの不織布を貼り合わせた定番タイプ。

ネットスポンジ

アクリル繊維のネットで包まれたスポンジは、繊維で汚れを絡めとるため、比較的少ない洗剤でも油汚れをラクに落とすことができると実感し、好んで使っている方が多いようです。

セルローススポンジ

セルローススポンジは、吸水性が高く、ソフトな洗い心地。ウレタンやアクリル素材ほど泡立ちませんが、「この質感が好き!」という方もいますよね。

不織布の研磨成分いろいろ

研磨粒子の素材は多様化しています。大きい粒子や小さい粒子、また様々な硬さの粒子や、特殊なものでは活性炭の粒子などもあり、用途に合わせて工夫されています。研磨粒子の素材に応じて磨く場所を分ける方もいらっしゃいます。

食器洗いスポンジにいろんな形があるのはなぜ?

「スポンジといえば、長方形」が定番でしたが、近年、スポンジのサイズや形は多様化しています。例えば、この空豆のような形のスポンジ。

開発の過程で多くの人にスポンジ型の粘土を握ってもらって、最も指の力がかかる部分をくびれさせたのだとか。

「手に合ったサイズのスポンジを選ぶことで、食器洗いの際にかかる力を“省エネ”することにつながります。例えばこの形は、指にしっかりフィットし、調理器具などの汚れに力が伝わりやすい形となっています」

実際に握ってみると、手にフィットして泡立てたり、絞ったりしやすくて、便利です。

他には、しずくのようなかわいい形も。

自分のお気に入りの化粧品を探すように、“お気に入りのスポンジの銘柄”を探すことで、食器洗いの時短につながるのかもしれませんね。


【取材協力】

原井敬

スリーエム ジャパン株式会社ホームケア&CHIM技術部 主任。キッチンやお風呂用スポンジの開発や改良に携わり、今までに使い心地を試したスポンジは約6,000個。通称「スポンジ博士」と呼ばれているスポンジのスペシャリスト。

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