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捨てるまでが一苦労!? 面倒だと思う「ゴミの分別作業」とその対策を男女638人に聞いてみた

日々の生活であっという間にたまってしまうゴミ。決められたルールを守って分別するのが基本、とわかっていながらも、正直、分別作業が面倒だな……と感じることもありますよね。

そこで『kufura』では、20~50代の既婚男女638人にアンケートを実施。「大変だと思うゴミの分別作業」についてうかがってみました。分別ルールは地域によって異なりますが、「分かる!」と共感できる回答もあるのでは? 早速、見ていきましょう。

「ゴミの分別」、どんな作業をわずらわしく感じる?

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まず、「ゴミの分別作業で面倒だと思うことは?」と質問。選択肢から選んでもらった回答結果が、下記のグラフです(複数選択可)。

お住まいの地域によって分別の仕方に多少の違いは出てくるとは思いますが、ずば抜けて多いものはなく、皆さんどの作業も一様にわずらわしいと感じている様子が見てとれます。

おもに面倒だと感じる分別作業は次の5項目にまとめられました。それぞれの理由を、その手間を省くために皆さんが実践していることとあわせてご紹介していきます。

1:ベタつき、魚臭い…厄介な食品トレーの汚れ落とし

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「食品トレーはゆすいだだけでもいいのか、はたしてきれいに洗ったほうがいいのか。きれいに洗っていますけど、めんどくさいです」(53歳女性/主婦)

「肉の食品トレーは台所もスポンジも手も汚れるので嫌だ」(43歳女性/主婦)

「洗って乾かすまでしなければいけないのが手間だと感じる」(57歳女性/主婦)

「捨てるごみをわざわざ洗剤を使って、普通の食器と同じように扱うのに違和感がある」(57歳男性/営業・販売)

「トレーは頻繁に出るし、乾かして持っていくまでの保管場所に困る」(38歳女性/主婦)

【手間をかけないためにやっている工夫】

「トレーなしの商品があればそちらの方を優先して購入している」(53歳女性/主婦)

「ペットボトルや空き缶、食品トレーはスーパーの回収ボックスに入れています。そのスーパーの専用の買い物カゴがあるので、そこに分別せずにポイポイ入れます。毎週買い物に行くところだから、量も少ないし楽です」(38歳女性/主婦)

食品トレーは、洗って乾かすという作業が手間だと感じる方が多いよう。特にお肉の入っていたトレーなどは、ベタつきを落とすのがわずらわしく感じるよう。そこで、買う段階でトレー入りのものはできるだけ避けるといった対策をしている人もたくさんいました。

2:ペットボトル、びん、かんは数が多いとウンザリ…

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「ペットボトルは洗ってもなかなか乾かないので、乾くまで待つのが面倒です」(52歳女性/主婦)

「ペットボトルのラベルがぴったりと張り付いているので、剥がしづらいです」(54歳女性/主婦)

「ペットボトルの素材によっては潰しても元に戻ってしまう」(50歳女性/主婦)

「ペットボトルやビンなど、何本もあると手間がかかり時間もかかる」(27歳女性/主婦)

「缶を洗う時、手を切らないよう注意しながらゆっくり洗うのが面倒」(53歳男性/営業・販売)

「油物のビンはベタつきがあって、なかなか綺麗にならないこと」(50歳女性/主婦)

【手間をかけないためにやっている工夫】

「ラベルレスのペットボトルに変えた。ラベルを剥がす手間がなくなった。少しのことだが、結構違う」(50歳女性/主婦)

「500mLのペットボトルは買わずに2Lのペットボトルを購入し、なるべく手間を省くようにしている」(27歳男性/営業・販売)

「ペットボトルや空き缶はスーパーにもっていき、ポイントを貯めています」(54歳女性/主婦)

「ペットボトルの乾きを早くするために、キッチンマルチスタンドを100均で買いました」(52歳女性/主婦)

「紙パックの油や、缶詰めも紙パックのトマトにするとごみ捨てが楽です」(32歳女性/主婦)

ペットボトルの飲料は夏になると特に必需品になりますし、あっという間にたまってしまいますよね。数が多いだけに、ラベルレスの飲料に変えたりするだけでもかなり負担が軽減されるよう。また、油や缶詰などは、意識して紙パック入りの商品を選ぶという人も。

3:調味料などのプラスチックキャップを外すのが大変

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「酢やポン酢をよく使うのですが、蓋を取るのに毎回苦労しています」(39歳女性/その他)

「調味料のペットボトルのリサイクル部分とプラスチック部分の分別時、力がいる時がある」(48歳男性/その他)

「びんのプラスチックキャップの根元をはずす作業は、女性にはなかなかむずかしい」(57歳女性/主婦)

「ビンのプラスチックキャップの根元を外すのが一番厄介です。調味料等のボトルで、キャップを説明通りに取ろうとしても失敗して途中で切れてしまう事もあり、そうなるとペンチ等を使って外そうとしますが、手元がすべって怪我をした事もあります。絶対に失敗せず、簡単に外せるように何とかしてほしいです」(44歳女性/主婦)

【手間をかけないためにやっている工夫】

「なるべくビン入りのものはさける」(57歳女性/主婦)

「キャップを外さなくてもよいものを買う」(57歳男性/営業・販売)

調味料などのプラスチックキャップを外す作業は意外と力が必要で億劫になりがち。中には、ペンチを使って外そうとして、けがをしてしまったという痛々しい体験談も。もっと簡単に分別ができる商品ができないものかと思ってしまいますね。

4:段ボールなどの古紙類はまとめにくくて重労働

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「段ボールは大きいのでひもで縛るのが結構労力がいる」(53歳女性/主婦)

「ダンボールはサイズが様々で縛るときに崩れてきたり、かなり面倒です」(45歳男性/会社経営・役員)

「段ボールを崩すのにハサミやカッターが必要になったりして、手でテープを剥がしたらゴミが出る。更に崩した後まとめて保管しないといけないので嫌になる」(34歳女性/主婦)

「上手に縛ったつもりでも、持ち上げた時に隙間が出来ていたりして、雑誌とかがすり抜けて落ちてしまう事もある」(47歳女性/主婦)

「牛乳パックが意外と頑丈なので、ハサミで分解する時が大変」(56歳女性/その他)

「牛乳パックは、すすいで干して乾いたら切り開くという作業が面倒。干す場所もないのでシンクに干しているが邪魔」(46歳女性/総務・人事・事務)

【手間をかけないためにやっている工夫】

「ダンボールは紐ではなく、ガムテープで簡単にまとめています」(28歳女性/総務・人事・事務)

「段ボールは全て崩すのではなく、1つの段ボールに入れる形でまとめる。ひもで縛る必要がなくなった」(34歳女性/主婦)

「古雑誌などは紙袋に入れて捨てれば、紐で縛る必要がない」(56歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

ネット通販などで、気付けば大小様々な段ボールでいっぱいなんてこともしばしば……。それらをつぶしたり、紐で縛るのは結構な重労働ですよね。コメントにもありましたが、段ボールは大きめのものにまとめて入れていけば、確かに紐やテープなどが必要なくなって◎!

5:スプレー缶のガス抜きがこわい

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「ガスが全て抜けきったのかイマイチわからない時があるので穴をあけるようにしているけど、けがをしそうで怖い」(47歳女性/その他)

「スプレー缶のガス抜き。説明をよく読まないといけない事や抜く作業が怖い」(48歳女性/コンサルタント)

「スプレー缶のガス抜きは家の中では出来ないので、わざわざ屋外へ行ってガスを抜くことが本当に面倒」(28歳女性/主婦)

「スプレー缶によってキャップ等の取り外しとガス抜きのやり方が違う点」(55歳男性/その他)

「スプレー缶のガス抜き。穴をあける道具が必要だから。ガスが出て液が噴出して汚れる。しかし最近は市町村で穴あけをしないで欲しいというところもあるので判断に困る」(59歳男性/営業・販売)

【手間をかけないためにやっている工夫】

「スプレー缶のガス抜きの針を買って使ったらかなり楽だった」(52歳男性/営業・販売)

「ガス缶のガスを抜くために穴をあけるのは、100均でガス抜きを購入して使用している」(52歳女性/主婦)

回答で最も多かったのが、スプレー缶のガス抜きが面倒だという意見。危険を伴う作業で気をつかいますよね。筆者もガス抜きには100均グッズを使っていますが、穴あけがとっても楽になりました。困っている方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

ただし近年は、穴あけ不要とする自治体も増えているようです。お住まいの地域のルールを今一度確認してみてくださいね。

 

以上、「ゴミの分別作業」に関する皆さんの本音についてお届けしました。

今回の調査で、分別が億劫そうなものは“買わない”あるいは“避ける”と、商品の購入に影響を及ぼしていることがわかりました。より簡単に分別できるよう、包装の仕方が工夫されたり、梱包に使われる素材が減れば、ゴミとともに私たちの負担もぐっと減りそう。今後の進化に期待したいところですね!

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