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家事研究家・高橋ゆきさん流!丸洗いしなくてもOK「ぬいぐるみや飾り棚のお掃除方法」

【家事大学 学長 高橋ゆき的お掃除の基本】vol.35ーお子さんのいるご家庭などには、ぬいぐるみがたくさんあると思いますが、ぬいぐるみには知らないうちにホコリがたまるもの。きれいにするためには丸洗いするのがいちばんですが、ぬいぐるみの形や手触りが変わるのが心配で、どうお掃除すればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか?

『kufura』では、今回も家事研究家で株式会社ベアーズ副社長・高橋ゆきさんが学長を努める「家事大学」のテキストなどを参考に、楽しく家がきれいになる“高橋ゆき流お掃除メソッド”をご紹介。テーマは「ぬいぐるみや飾り棚のお掃除方法」。ぬいぐるみやそれらを飾る飾り棚のホコリを、楽ラク取り除く方法を見ていきましょう。

お掃除は家族全員で分担すれば上手くいく!

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家のお掃除は、すべてを1人でやろうとするとすごく大変ですが、家族全員で分担するようにすれば、負担も少なく、効率的に家をきれいにすることができます。

おすすめは、ホワイトボードなどに役割分担表を貼り、お掃除が終わったら別のだれかがチェックをして、終了の印を付けるというもの。やりっぱなしで終わりではなく、フィードバックをするのです。フィードバックでは、「ほめる」ことが大切。特に女性は、男性のお掃除を批判してしまいがちですが、それでは男性がお掃除に苦手意識を持つばかりです。

たとえお掃除が完璧にできていなくても、相手に感謝してその気持ちをきちんと伝える。それが、夫や子どもも巻き込んだ家族全体の家事力の向上につながります。お掃除はノウハウも大事ですが、ベースとなるのは相手への愛情です。お互いが、家族が家で気持ち良く過ごすことを第一に考えれば、お掃除分担もきっと上手くいくはずです。

特に、今回のテーマであるぬいぐるみはもちろんのこと、飾り棚にはお子さんのものやダンナさんのものが置かれていることも多いもの。ぜひ、お子さんやダンナさんにもお掃除を分担してもらって、家族みんなで清潔で住み心地の良い家を作り上げていきましょう。

掃除の前に4つのアイテムを準備しよう!

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ぬいぐるみや飾り棚をきれいにするために、まずは次の4つのアイテムを用意してください。

(1)重曹

(2)ゴミ袋

(3)ふきん

(4)エタノールアロマ・・・市販の消毒用エタノール200mlに、お好みのエッセンシャルオイルを20滴ほど入れて作る洗剤。エタノールの原液を使う場合は、9対1の割合で水で希釈してから使います。エタノールのアルコール成分は時間が経つと飛んでしまうので、作り置きは避け、必要なときにその都度作るようにしてください。スプレーボトルに入れると、使いやすくておすすめです。

実践!ぬいぐるみ・飾り棚の楽ラクお掃除方法

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では早速、ぬいぐるみと飾り棚のお掃除を始めていくことにしましょう。作業手順は以下のとおりです。

<ぬいぐるみ>

(1)ぬいぐるみと重曹をゴミ袋に入れて振る

ぬいぐるみをゴミ袋に入れ、さらにたっぷりの重曹を入れたら、袋の口を閉じる。そのまま中の重曹が飛び出さないように、袋ごとシャカシャカ振ります。

(2)数時間放置したあとに重曹を払い落とす

重曹がぬいぐるみ全体に行きわたったら、そのまま2〜3時間放置します。時間がきたら、ぬいぐるみをゴミ袋から出して、手で重曹をよく払い落とします。これで、ぬいぐるみのお掃除は完了。丸洗いしなくても、汚れが落ちてきれいになりますよ。

<飾り棚>

(1)まず最初に棚の中の小物などをすべて出す

棚の中に入っている小物などを、すべて外に出します。床を傷つけないようにするために、タオルなどを敷いた上に小物を置くようにするといいでしょう。

(2)エタノールアロマをスプレーする

エタノールアロマを用意し、ふきんを湿らす程度に数回スプレーします。エタノールアロマには、除菌・消臭効果があるので、これを使うことにより、棚の中をよりきれいにお掃除することができます。

(3)棚を1段1段拭いていく

エタノールアロマをスプレーした(2)のふきんで、棚の中を1段ずつ丁寧に拭いていきます。アロマの成分により、棚の中にいい香りが広がりますよ。

(4)棚の中を乾燥させる

拭き掃除が終わったら、棚の中が乾くまでそのまま放置します。目安は大体5〜10分。扉付きの棚の場合は、扉を開けた状態で棚の中を乾燥させるようにしてください。

(5)完全に乾いたら小物などを戻す

棚の中が完全に乾いたら、外に出した小物などを元に戻します。棚の中が湿っていると悪臭の原因になるので、しっかり乾いたことを確認してから小物などを戻すようにしてください。扉付きの飾り棚の場合は、消臭対策として粉末重曹を棚の中に置くのもおすすめです。なお、小物を棚に戻す際は、小物に付いたホコリを落とすのも忘れずに。

ため込まない!毎日できる小掃除テク

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ぬいぐるみや飾り棚に飾ってある小物には、日々どんどんホコリがたまります。高橋ゆきさんおすすめのお掃除便利ツールの1つ、ゴム手袋の上から軍手をはめた「軍手ぞうきん」を使えば、ぬいぐるみや小物をなでたり、拭いたりするだけで、簡単にホコリを落とすことができます。こまめにホコリを落として、汚れをため込まないようにしましょう。

軍手ぞうきんについては、『指先感覚で自在に使える!「軍手ぞうきん」家事研究家・高橋ゆきの魔法のお掃除道具DIY』で動画付きで解説しているので、あわせてご覧ください。

いかがでしたか? どうやってお掃除をすればいいのかわからず、ついつい後回しになってしまいがちなぬいぐるみ。ご紹介したとおり、重曹を使えば、丸洗いしなくてもきれいにすることができます。ぬいぐるみや飾り棚のホコリをしっかり取り除いて、家の中をスッキリきれいにしていきましょう。

構成・文/土田奈々子

【参考】

高橋ゆき(2014)『楽ラク掃除の基本』(学研パブリッシング)

高橋ゆき(2014)『可愛くなる家事』(サンマーク出版)

家事大学1級・2級 家事研究員資格講座テキスト』-日本講師支援機構

【取材協力】

ベアーズ

高橋ゆき
高橋ゆき

家事代行サービスの株式会社ベアーズ取締役副社長。 キッズからシニアまで暮らしの向上を研究し、家事のスペシャリストとしてテレビ・雑誌などで幅広く活躍中。おそうじは、”楽ラク(楽しく、楽に)キレイ”をテーマに、身近にあるもので様々なアイディアグッズを開発。2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも家事監修を務める。 書籍「楽ラク掃除の基本」(学研プラス)が好評発売中。

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