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ラップの芯が掃除道具に!じゅうたんやラグに付いた髪の毛の掃除方法【家事大学 学長 高橋ゆき的お掃除の基本】vol.33

床をきれいにお掃除しているつもりでも、よく見るとじゅうたんやラグに髪の毛やホコリが絡まっていたり、フローリングの目にゴミが詰まっていたりするなど、意外と汚れていることも多いもの。これらの汚れは、掃除機ではなかなか取りきることはできないものの、実は家にあるアイテムを使ってお掃除することで、簡単に取り除くことができるんです。

そこで『kufura』では、今回も家事研究家で株式会社ベアーズ副社長・高橋ゆきさんが学長を努める「家事大学」のテキストなどを参考に、楽しく家がきれいになる“高橋ゆき流お掃除メソッド”をご紹介していきます。連載第33回目のテーマは「じゅうたんやラグ、フローリングの細かい汚れのお掃除方法」。じゅうたんやラグに絡まった髪の毛やホコリ、フローリングの目詰まりを取り除くための、楽ラクお掃除方法を見ていくことにしましょう。

掃除機は本体を持ち上げながら使うのがおすすめ

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気になる細かい汚れを取り除く前に、まずは掃除機を使って床の大きな汚れを取り除く必要があります。その際にぜひやってほしいのが、「掃除機の本体を持ち上げた状態で掃除機をかける」ということ。

掃除機の本体部分は、本来は持ち上げずにそのままお掃除できる構造になっています。ですが、本体部分を持ち上げてお掃除することで、部屋の曲がり角や置物、テーブルやイスの脚などに、どんな小さなキズもつけることなくお掃除をすることができるのです。

もちろん、掃除機本体の重さにもよりますし、掃除機本体を引きずっても普通にお掃除することはできます。ただその場合、部屋の角や家具などに掃除機本体が引っかかったり、部屋に置いてあるものを倒してしまったりすることもあるため、おうちにキズがついてしまうことも。

小さなことと思われるかもしれませんが、お掃除の際には、こういった小さなことを意識することで、自然と一挙一動、所作が丁寧になり、「あわてず」「あせらず」「やさしい気持ち」でお掃除に取り組むことができるようになるのです。

なお、床の掃除機のかけ方については、過去記事『ホコリも黒ずみもきれいにオフ!「フローリング」のお掃除方法【家事大学 学長 高橋ゆき的お掃除の基本】vol.2』で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

家にあるものを使って細かい汚れをしっかりオフ!

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じゅうたんやラグ、フローリングの細かい汚れは、家にあるものを使って簡単にきれいにすることができます。以下、じゅうたんやラグ、フローリングを隅々まできれいにするための、お掃除の小ワザを見ていくことにしましょう。

・じゅうたんやラグの髪の毛やホコリ

掃除機では取りきれない、じゅうたんやラグに絡んだ髪の毛やホコリは、ラップの芯を使うと簡単に取り除くことができます。ラップの芯に輪ゴムを巻いたものを、じゅうたんの上でコロコロとゆっくり回転させると、輪ゴムに髪の毛やホコリが絡んで、きれいにお掃除することができます。

・フローリングの目詰まり

フローリングの溝に入り込んだ細かいゴミ。つまようじでかき出す人もいると思いますが、注意しないと床をキズつけてしまう恐れがあります。高橋ゆきさんおすすめのお掃除便利ツール「布巻きようじ」を使えば、キズをつけずに安心してお掃除することができますよ。

<布巻きようじの作り方>

(1)約5cm四方にカットした古布と、つまようじ1本を用意します。古布は、古Tシャツなどの使い古した布が、ケバ立たなくて最適です。

(2)古布をつまようじに巻き付けて、布巻きようじを作ります。古布がクッションになるので、ようじでそのままお掃除するのと違って、床をキズつけずに溝の中のゴミをかき出すことができます。

・フローリング磨き

フローリングの床が黒ずむ原因は、皮脂汚れです。汚れがひどい場合は、消毒用エタノールをぞうきんにスプレーして床を拭くようにしましょう。ぞうきんは固くしぼり、部屋の奥から手前に向かって、木目に沿って一定方向に拭くのがコツです。さらに古Tシャツなどで一定方向に乾拭きすれば、フローリングに光沢が出てよりきれいになります。

なお、水拭きの際に、お米のとぎ汁につけたぞうきんを固く絞って拭くようにすると、ヌカの成分「オリザオイル」の効果で、床にツヤが出ます。ただ、床の材質によってはシミになったり、変色したりすることもあるので、まずは目立たないところで試してから使うようにしてみてください。

・じゅうたんやラグの汚れ取り

じゅうたんやラグに付いた汚れやシミ。ほうれん草のゆで汁を古歯ブラシにつけて、汚れた部分をたたくようにすると、汚れが落ちやすくなります。この場合も、シミになったり変色する場合があるので、まずは目立たないところで試してから使うようにしましょう。

ため込まない!毎日できる小掃除テク

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こまめに床を掃除していても、ホコリはどんどん溜まるもの。ホコリは、人が動いていないときは下にたまって、人が動き出すと空中に舞ってしまいます。なので掃除機は、だれも起きていない早朝にかけるのがベスト。朝一番に掃除機をかけることで、床のホコリをすべてしっかりと取り除くことができます。

「早朝だと掃除機の音が気になる」という場合は、フローリングなら掃除機ではなくモップをかけるだけでもOK。じゅうたんやラグ、フローリングに細かい汚れをため込まないためにも、まずは掃除機を使って効率的に大きな汚れを取り除くようにするのがおすすめです。

いかがでしたか? じゅうたんやラグ、フローリングは、掃除機で大きな汚れを取ることができても、細かい部分の汚れが残ってしまいがち。家にあるアイテムを使えば、簡単にそれらの汚れを取り除くことができるので、たまには細かい汚れを重点的に取り除いて、家の中をよりスッキリきれいにしておきましょう。

構成・文/土田奈々子

【参考】

高橋ゆき(2014)『楽ラク掃除の基本』(学研パブリッシング)

高橋ゆき(2014)『可愛くなる家事』(サンマーク出版)

家事大学1級・2級 家事研究員資格講座テキスト』-日本講師支援機構

【取材協力】

ベアーズ

高橋ゆき
高橋ゆき

家事代行サービスの株式会社ベアーズ取締役副社長。 キッズからシニアまで暮らしの向上を研究し、家事のスペシャリストとしてテレビ・雑誌などで幅広く活躍中。おそうじは、”楽ラク(楽しく、楽に)キレイ”をテーマに、身近にあるもので様々なアイディアグッズを開発。2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも家事監修を務める。 書籍「楽ラク掃除の基本」(学研プラス)が好評発売中。

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