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雑巾で拭くのはアウト?意外と知らない「車のお掃除」NGとおすすめアイテム

新年はきれいな車で迎えたいと、年末に久しぶりの車の大掃除を予定している人も多いのではないでしょうか。そこで、意外と間違えやすい洗車のポイントと、自分で車の掃除をするときのコツ、おすすめの洗車グッズをイエローハットメンテナンス・アクセサリー商品部の菊池孝史さんに教えていただきました。

やりがちな車掃除の勘違い3つ

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「車は丈夫に見えますが、結構デリケートなものです。専用クリーナー、専用グッズなどをきちんと使うことで、傷をつける心配がなくなります」(以下「」内、イエローハット菊池さん)

まずは、洗車が久しぶりだという人が勘違いしやすいポイントからご紹介します。

雑巾を使って洗車する

“洗車には雑巾を使っているよ”という方、実はこれ、NGです。

雑巾は汚れをつかみ取りにくく、かえって汚れを移動させてしまうことがあるんです。たとえば、雑巾でふいた後、そのふき取りの筋が見事に残ってしまったということを経験した人も多いのではないでしょうか。

そんな見栄えの問題だけではなく、移動させてしまった汚れが、ボディに傷をつけてしまうこともあるんですよ」

綺麗にするはずが、逆に傷つけてしまうなんて本末転倒です。

洗車時の水分のふき取りには、雑巾ではなくマイクロファイバーの布がおすすめです。また汚れのふき取りなら、車用のウェットシートや不織布の使用がベストです。これらは汚れがふき取りやすく、ボディに優しくできているんですよ」

クタクタの雑巾や布はホイールなど目立たないところの掃除に使うならアリ、とのことでした。

住宅用洗剤で代用する

カーシャンプーの代わりに住宅で使用する食器用洗剤などで洗車、これもNGなのだそう。

「車はとてもデリケートなので、泡立ちのいい洗剤と、柔らかいスポンジで洗うのが基本です。ゴシゴシ洗わずに、優しく洗うのが車の塗装を長持ちさせるコツです」

普段のお掃除で活躍するメラミンスポンジなどは、「もってのほか!」なのだそう。気を付けましょう。

洗車の際はカーシャンプーを使用することを推奨。

洗車した翌日が雨だとガッカリ→ 実はラッキー

洗車が久しぶりになってしまう理由に“洗車しようと思ったけれど、翌日が雨予報だからやめた”という方、多いのではないでしょうか? 実はそれ、思い違いです。

洗車後に使うコーティング剤は雨や汚れを弾いてくれるので、雨汚れを抑えてくれるのです

なので、
“せっかく洗車したのに、翌日雨でまた汚れてしまう”
のではなく
“雨から車の塗装を守ることができた”
と考えるのが正解。

「雨の日の前に洗車したことは、結果ラッキーなことなんですよ」

翌日の天気予報が雨でも、洗車したことは無駄にならずに、効果は十分あるということですね。

車の大掃除の方法

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車外の洗車

それでは、車の大掃除、特に洗車はどのようにすれば効率的なのでしょうか。

まずは必要なものを揃えます。

洗車に必要なもの

  • バケツ 
  • 洗車用スポンジ
  • カーシャンプー 
  • 洗車用タオル(ふき取り用) 
  • コーティング剤 
  • タイヤワックス 
  • タイヤクリーナー 
  • ホイール専用ブラシ
  • ガラス撥水剤

上記のものが揃えられればOKです。

ちなみに、菊池さんによるおすすめブランドはこちら。

洗車バケツ『ジョイフル』「分離網付き洗車バケツ J-545」3,280円
洗車専用スポンジ『ジョイフル』「洗車スポンジコーティング車用 YP279-A」248円
カーシャンプー『ジョイフル』「コーティング車専用シャンプー J-558」 698円
洗車用マイクロファイバータオル『ジョイフル』「吸速クロスワイド J-597」1,280円
コーティング剤『アドバンスプラン』「スーパーウォーター300ml」 2,680円
タイヤワックス『ジョイフル』「タイヤツヤツヤ耐久2本パック YP890-A」680円
タイヤクリーナー『リンレイ』「ウルトラハードクリーナー ホイール&タイヤ用」1,380円
ホイール専用ブラシ『ジョイフル』「超ソフトホイールブラシ JF-217」 1,280円
ガラス撥水剤『ソフト99』「ぬりぬりガラコDX」1,080円

さあ、いよいよ洗車です。

水でしっかり汚れを流した後、ホイール、タイヤを専用ブラシで洗浄します。続いて、カーシャンプーを泡立たせ、専用のスポンジでボディを洗います。

水洗いと同様に、上から下へしっかり水を使いすき間に入った泡もていねいに洗い流します。

あとは吸水性の高いマイクロファイバーでふき取り、ワックスやコーティング剤で仕上げれば完成。

その際、濡れたボディにも使えるコーティング剤を使うと便利です。

車内の掃除

シートの継ぎ目にたまったゴミや食べかす、なかなか取れないとの声が。

続いて、車内の掃除です。

11月に実施したkufuraの読者アンケートによると、車のお掃除でのお困りごと1位は“シートのすき間の食べかすや、マットに落ちた砂などが取りきれない”でした。車内掃除も念入りにしたいものです。

車内掃除に必要なもの

  • コロコロなどの粘着クリーナー
  • ふき取りクロス
  • ハンディクリーナー
  • マット用ブラシ

ちなみに、菊池さんによるおすすめブランドはこちら。ロール式の粘着クリーナーは100円均一ショップなどで販売しているブラシ類でもOKだそう。

車内ふき取りクロス『アイオン』「プラスセーヌ車内ふき取りクロス 905-GY」 548円

「シートの上は綺麗にしても隙間のところに汚れがたまりがちです。シートの隙間のゴミは、車内ふき取りクロスを使って掻き出すようにとるといいですよ」

 

車内専用掃除機『クレトム』「コードレスハンディもも太郎 DA-44」6,580円

「コードレス掃除機で車内掃除をしている人も多いと思います。隙間に入り込んだゴミに対応する細いノズルがパーツとして付属しているものがあるので、おすすめです」

マット用ブラシ『ジョイフル』「洗車ブラシ J-248」298円

「砂や枯葉など、細かいゴミをきちんと取り除くためにも、しっかりブラシがけをしてください」

車内掃除でまず行いたいのは、フロアマットを水洗いして干し、床面をハンディクリーナーで掃除すること。
フロアマットは全体に水をかけてから、洗剤をつけて専用ブラシで砂汚れをかき出すようにゴシゴシ洗います。その後、洗剤を水できれいに流してから天日干しします。
洗濯機で洗うと洗濯機の中に砂が溜まってしまったり、マットが破損したりする恐れがありますのでやめた方がよいでしょう。

その後、時間があればハンドルやダッシュボード、タッチパネルなどを静電気防止機能がついた拭き取りクロスで掃除します。

いっぺんにまとめてやろうとすると億劫になってしまう人は、「車内」「車外」の清掃日をわけてやるのも一案です。

さらに読者アンケート調査によると、「鳥のフンがついて落ちにくかったり、衛生面で心配」(60代・主婦)などのお困りごとも見受けられました。そんな時には専用のクリーナーを使うといいそうです。

虫とフンをとるクリーナー『ジョイフル』「虫汚れクリーナー500ml JF-001」998円

「虫の死骸や鳥のフンなどがフロントガラスや車体に付いてしまうこと、よくありますよね。放置してしまうと塗装にダメージをあたえてしまうので、なるべく早く取り除くのがベストです。その際にはゴシゴシこすったりせずに、カーシャンプーと柔らかいスポンジで洗い流すといいでしょう。また専用のクリーナーもあるので、常備しておくと便利です」

「専用の掃除道具を揃えることで、車も綺麗なままで維持することができます。特にカーシャンプーはちゃんと購入したほうがいいアイテムです。最近はワックスインシャンプー、水垢取りシャンプーなど種類も増えてきました。ぜひ試してみてください」

年末になると洗車場には車列ができ、予想外に時間がかかってしまうこともあります。車のお掃除グッズは使い切りではないので、一度揃えておくと、次回からはサクッと掃除が可能。今年は車のお掃除グッズを揃えて、自分で洗車から始めてみませんか?

 

※価格はすべて税込価格、イエローハット調べ。また掲載商品については廃番、仕様変更等となっている場合があります。

取材・文/栗山 佳子


 

【取材協力】

株式会社イエローハット
メンテナンス・アクセサリー商品部
アクセサリー用品課
菊池孝史さん
https://www.yellowhat.jp/

 

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