苦手な大掃除は「プロの掃除サービス」も活用!
null皆さん、掃除は好きですか? 実は、私は苦手です。整理収納アドバイザーという仕事柄、掃除が好き、もしくは得意だと思われるのですが、なるべくやりたくありません。日々いかに掃除をラクにするかを考えて暮らしています。
でも、生きている限り家は汚れるので、掃除しなくては……。そんな掃除苦手派にとっての救世主が「プロの掃除サービス」です。
我が家は年に2回の頻度でサービスを利用します。身体の健康診断と同じような感覚で、家の汚れを定期的にチェック。自分でやるよりもお金はかかりますが、時間と労力が格段に減り、何よりも気持ちがラクになります。
我が家がプロにお願いする場所は、お風呂、キッチン(換気扇、シンク、コンロ)、エアコンの3箇所。
頑張っても取りきれない汚れを、プロの技でピカピカにしてもらうとスッキリ! 毎回、仕上がりを確認する度に「お願いしてよかった……」と実感します。
きっかけは重要!「大掃除スイッチ」を入れる
null「プロの掃除サービス」をお願いすることには、もうひとつ大事な役割があります。
それは、家をキレイに保つモチベーションアップになること。プロに自分の家の汚れを分析してもらい、普段の掃除のアドバイスもしてもらえる場合もあるので、普段のお手入れをラクにするために質問して情報をもらいます。
掃除が苦手な私は、何かと理由をつけて先延ばしにするクセがあります。でも、掃除サービスの訪問日を調整したり、実際にサービスを受ける過程で、いつの間にか掃除頑張るモードに切り替わります。
大掃除スイッチは「掃除サービスの発注」とは限りません。
現実問題、プロに頼むのは難しい方もいらっしゃると思います。そういった場合でも、「家に人を招く」とか「大掃除関連の記事を読む」でもOK! 自分がやる気になるきっかけを探してみてくださいね。
まずは、大掃除のリストアップを!
null12月上旬、大掃除スイッチが入ったら、その勢いで大掃除したい箇所をリストアップします。頭の中でバラバラ漂っている状態だといつの間にか忘れてしまいがち。書き出すことで全体像を把握できますし、優先順位をつけやすくなります。
本来の掃除の意味は、ゴミやホコリを取ってキレイにすること。でも、せっかくの機会なので、掃除に限らず今年中になんとかしたいことを洗い出してみましょう。ふせんを使うと後から項目を移動できるので便利です。
ポイントは、なるべく細かく、具体的に書き出すこと。例えば「玄関の掃除」ではなく「玄関タイル・目地掃除」という感じです。こうすることで、実際に行う内容や作業時間をイメージしやすくなります。
家族で暮らしている場合、自分だけでなく他の家族にもインタビューしてみてください。同じ家に住んでいても、気になっているポイントは違うもの。家の手入れを一人で抱えて決め込まず、家族とシェアするきっかけになりますよ。
すぐにできること、時間がかかることに分ける
null次に、リストアップした項目を
- すぐできること(1時間以内)
- 時間がかかること(1時間以上)
の2つに分けます。ざっくりでOKなので、これまでの経験を踏まえて考えてみましょう。
たとえば私の場合だと「天井ライト カサ掃除」や「オーブントースター・レンジ内側掃除」は、おそらく15分ほどで、普段の家事の延長で終わりそう。平日のスキマ時間にできそうです。
一方「金魚の水・フィルター交換」は水のカルキ抜きやフィルター購入などの下準備が必要で、「窓・網戸・ベランダ掃除」は家族と一緒に行います。思い立った時にはできず、土日のまとまった時間が必要になりそう。
このように大掃除を分解していくと、細かい作業の積み重ねということがわかります。取り組むハードルがグッと下がり、現実的な予定として日々のスケジュールに組み込みやすくなりますよ。
12月のカレンダーに入れて、見える化!
null最後に余力があれば、それぞれの項目をカレンダーに入れてみましょう。
たとえばわが家の場合、12月30日から実家に帰省する予定。仕事納めや家族の予定を確認してみると、実際に作業できる時間は限られていることが判明。年末ギリギリではなく、できる範囲で少しずつ作業することにしました。
子どもの学習プリント整理は、2学期の終業式が終わってすぐ。冷蔵庫の整理は、食べ物の消費が落ち着くクリスマスが終わったら。カレンダーを目につきやすい場所に貼っておくと、家族にもシェアしやすいです。
また、意外と忘れがちな年末年始のゴミ回収スケジュール。変則的になる場合もあります。「せっかく不用品をまとめたのに、ゴミ出しできない!」を避けるべく、早めにチェックしておきましょう。
わが家はこんな感じで12月の大掃除の計画を立てています。
「忙しくてまとまった時間が取れない」と思う方ほど、自分の頭の中だけで考えていたり、ひとりで抱え込みがち。思い切って外注したり、項目を分解して見える化を。取り組むハードルを低くして、スッキリした気持ちで2023年を迎えられるといいですね。
水谷妙子
整理収納アドバイザー。株式会社良品計画で『無印良品』の生活雑貨の商品企画・デザインを13年間務め、手掛けた商品は500点を超える。
2018年に「家が整うと、家族も整う」というコンセプトのもと、『ものとかぞく』を起業し、雑誌やWeb、テレビなどで活躍。著書に『水谷妙子の片づく家 余計なことは何ひとつしていません。』(主婦と生活社)『水谷妙子の取捨選択 できれば家事をしたくない私のモノ選び』(主婦の友社)。
Instagram @monotokazoku