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【コミック・私の生理のしまい方#1】知りたいけど聞きにくい「閉経&更年期」のこと。リアルな体験談がジーンと胸に刺さる!

夫や子ども、家族とシェアすることでラクになろう!

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40代に突入し、以前より疲れやすくなり、激しい偏頭痛が定期的に起こるようになったさおりさん。それを期に、自分の“寿命”を意識し始め、「できないこと」を数えて落ち込むのではなく、「やらないこと」を決めることに。なんと43歳にして、“生前整理”を行いました。

著者の原さんは、さおりさんのエピソードについてこう話してくれました。

「43歳と私よりも若いのに、もう“生前整理をしよう!”と決めたさおりさんのセンスにキラリと光るものを感じました。スマホの時間を読書に変えたり、SNSの整理をしたり、膨大な情報に流されて生きている時代だからこそ、スマホの整理って想像以上に大変ですよね。さおりさんのように、デジタルから離れ、アナログに帰っていくのって素敵だなと感じました」(以下「」内、原さん)

さおりさんは、家族のためにも生前整理を行いましたが、自分が辛い状況を家族や仕事仲間に知ってもらうことはとても大切だと、原さんは続けます。

ママがイライラしている理由が分かると、子どもや夫も腑に落ちますよね。さおりさんのように、辛くて寝たい時は、家族が自分で料理をできるように準備しておくなど、みんなでサポートし合えるのはとても大事なこと。更年期だけに限らず、その人が持っている弱いところをもっとみんなでシェアできる社会になるといいなと思っています」

原さんの旦那さんや娘さんも「マンガだから読みやすいね!」と、この書籍を読んでくれたそう。女性はホルモンのせいで様々な不調が起こるということを、家族に知ってもらうきっかけにもなりそうですね。

正体不明だから怖い!元気な時に頼れる婦人科を探して

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さらに、原さんはこの書籍の取材を通じて、自分の更年期に対する意識が変わったと話してくれました。

「取材をする前は、更年期ってなんとなく正体不明で怖いもの、いつか必ず私にもやってくる、モヤモヤしたよく分からないものでした。

でも、怖がっていても自分にどんな不調が起こるかも分かりませんよね。そして、取材した方のほとんどはもう更年期のピークを“超えて”いるんです。今回の取材を通じて、みなさんの体験談を聞き、“もう不用意に怖がらなくていいんだ。どーんと構えていよう。来てもなんとかなるさ!”という風に、考え方が変わりました。

さらに、監修してくださった関口由紀先生に、漢方薬やホルモン補充療法など、いろいろな対処法があることを教えてもらい、自分ひとりで我慢せず、婦人科で相談すれば、緩和する方法を見つけられるということも知りました。

不調が出てから、自分に合った婦人科を探すのはきっと大変なので、“元気なうちに婦人科を探そう!”と思い立ち、特に不調はないのですが、取材後すぐに気になっていた婦人科へ。“更年期に備えて、血液検査で自分のホルモン値が分かると聞いたので来てみました”と受診したところ、とても褒められたんですよ(笑)。おかげで、もし何かあった時はここに来れば大丈夫という安心感があります。ぜひ元気なうちに、自分に合った婦人科を見つけておくのがおすすめです!」

相談しやすい婦人科を見つけておくことは、いざという時のお守り代わりになりますね。

親しい仲でも閉経や更年期のことってなかなか話しづらいもの。私はこの書籍を読んで、みなさんの体験談に勇気をもらい、不安が和らぎました。なので、ぜひ不安な人にこそ、読んでほしい!

次回は、54歳で思い切ってあることをやめた、はるみさん(58歳)のエピソードをお届けします。

 

取材・文/岸綾香


【参考書籍】

『私の生理のしまい方』(KADOKAWA)

著/原あいみ 監修/関口由紀 1,540円(税込)

イラストレーター・原あいみさんが、閉経前後にバランスを崩した女性たちを取材し、40代からの女性の不調にまつわる体験談をマンガ化。

女性医療クリニック関口由紀先生監修の不調に寄り添う医療コラムも。等身大の女性たちのリアルすぎる体験談を通じて、心と体の向き合い方のヒントをきっともらえるはずです。

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