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更年期には「大豆製品」と「人間関係の見直し」が効果的!? ガチ世代の女性に聞いた更年期対策

ホットフラッシュ、気分の落ち込み、冷え症、肩こり、抜け毛や白髪……更年期の心身の悩みは数知れず。
40代から60代のガチ更年期世代の女性に、対策としてやっていることを聞きました。

以前、『kufura』で「更年期」についてアンケートを実施したとき、更年期の症状が出ていても約6割の人が対策をしていないという結果が出ました。しかし、慢性的に不調が続くのは辛いですし、酷い人は仕事や日常生活に支障が出るとも言われています。

筆者も更年期を意識し始める年齢になり、体のことを考える機会が増えてきましたが、なかなか行動できていないのが現状です。ただ若い頃と同じような生活を続けていることで、体が悲鳴を上げているのも正直なところ。そこで40〜60代の方に健康のためにやっていることを伺いました。何から始めれば……と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

まずは食生活の見直しから

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「健康のためにやっていること」で1番多かったのは食生活の見直しでした。中でも多かったのが、大豆製品とヨーグルトを食べるという意見です。

「ヨーグルトを毎日食べています」(45歳/デザイン関係)

「大豆製品の摂取を意識しています」(53歳/その他)

「ヨーグルトや豆乳を食べるようになりました」(54歳/金融関係)

「納豆を毎日食べるようにしました」(42歳/主婦)

「プラセンタや豆乳などを取り入れるようになりました」(47歳/学生・フリーター)

「ホルモンバランスを整えることを意識して、豆乳を飲む頻度を上げました」(45歳/その他)

サプリで補う人も多い

「ニンニク卵黄のサプリを飲んでいます」(52歳/主婦)

「『命の母』を飲み始めました」(64歳/主婦)

「『エクオール』のサプリを飲んでいます」(45歳/その他)

「漢方薬を飲んでいます」(68歳/金融関係)

「大豆イソフラボンのサプリを飲んでいます」(51歳/主婦)

大豆に含まれる大豆イソフラボンは、更年期に低下するエストロゲンに分子構造が似ていることから、摂取することで更年期障害の症状を緩和するとも言われています。納豆や豆腐、味噌など和食には大豆製品を含む料理も多いので、和食中心の食生活に変えたという意見もありました。

食生活の見直しには「冷たいものを避ける」や「お酒の量を減らす」という意見も。なんでも制限しすぎるとストレスになってしまうので、ほどよく取り入れていきたいですね!

大豆食品を摂取するのは一理あり。

ストレッチとウォーキングで規則正しく生活する

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更年期症状のなかには、体がうまく動かなくなる人もいます。それを事前に防ぐには、毎日5分だけでも体を伸ばしてあげることが大切。それだけで血行が良くなり、緊張していた肩や腰がほぐれます。不眠症に悩む人は、寝る前のストレッチを取り入れているようです。

「ラジオ体操やストレッチ、無理のない範囲でウォーキングをして、ストレスを溜めません」(53歳/主婦)

「毎日1時間6kmのウォーキングをしています」(66歳/総務・人事・事務)

「リンパマッサージ、ストレッチ、有酸素運動、サプリを飲む、ヨーグルトドリンクを飲む、大豆製品を食べるなどをしています」(55歳/主婦)

「背骨の両側にある自律神経を刺激するために、ヨガのポーズで伸ばしています」(62歳/主婦)

「1日に最低でも5,000歩ほど歩くようにしています」(52歳/その他)

「お風呂上がりにストレッチをしています」(54歳/主婦)

「毎朝、40分の運動をしています」(54歳/公務員)

「ジムに入会して、エアロビクスを始めました」(68歳/総務・人事・事務)

血行を良くするために岩盤浴に行ったり、毎日湯船に浸かるという意見もありました。ひと駅多く歩いてみたり、近所には車ではなく歩きで行ってみたり、少しだけでも体を動かすクセをつけておくといいかもしれません。

ヨガやストレッチは気軽にできて、人気があります。

人間関係の断捨離も健康のため!?

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「健康のためにやめたこと」も伺ったところ、思いの外多かった意見が「人間関係の整理」でした。ストレスを溜めたくないという気持ちから、嫌だと思う相手とは無理に付き合わない。これも健康のためです。

「無理して付き合っていた友人とは、縁を切りました」(53歳/主婦)

「ストレスが溜まる人と会うのをやめました」(61歳/主婦)

「人間関係の断捨離をして、余計なストレスを溜めないようにしました」(55歳/主婦)

「他人のことをあまり気にしないようにしました」(68歳/金融関係)

「気の合わない人や親戚付き合いをやめました」(61歳/総務・人事・事務)

ストレスの原因となるものは、なるべく作らないようにする。それも更年期症状を和らげる秘訣。人間関係を見直すのは勇気のあることかもしれませんが、嫌な人と付き合い続けることで自分を苦しめるよりは健康的なのではないでしょうか。

気の合わない人、一緒にいると疲れてしまう人に費やす時間はありません。

自分を労ること。それが健康の第一歩

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食生活の見直しや軽い運動などの意見が並ぶ中、みなさん最後に付け加えていたのは「無理をしない」でした。「しんどいなぁ」と思ったら休む。「嫌だなぁ」と思うことがあったら離れる。たったそれだけのことでも心が健康になれます。

ストレスが溜まることで自律神経が乱れ、ホルモンの分泌にも影響が出るため、更年期症状が悪化しやすくなります。とくに精神的な辛さを抱えている方は、無理をすることで余計に自分を苦しめてしまうかもしれません。

健康の第一歩は、自分を労ることから。意外とそれが難しいのですが、たまには思いっきり自分を甘やかしてみてもいいと思います。

自分を労わる時間を大切に。

更年期といっても、症状は十人十色。対策も人それぞれではありますが、みんながやっていることを参考にして、乗り切っていきたいものです。

中山夏美
中山夏美

山形県出身在住。一児の母。出産を機に2020年に東京からUターン。アウトドアとエンタメを得意とするライター。雑誌やWEBメディアに携わる。

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