においがたまらない?パパの靴、子どもの靴下、ママのストッキングまで!
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「パパの靴。ニオイが強いのか、どういうわけかパパの靴だけ大好物でくわえて隠していました」(50歳/女性/総務・人事・事務)
「長女の靴下。必ず脱がせる」(49歳/女性/主婦)
「ある日、いつも使っているペット用ベッドを干そうと思いベランダに出したら、ベッドの下からパンストなどが出てきた」(59歳/女性/主婦)
家族のにおいがついた靴や衣服を宝物にしているペットは多いようです。動物や昆虫など多くの生き物は、フェロモンを使ってコミュニケーションをとっていることもあり、家族のにおいからフェロモンを確認したいのかもしれません。
犬や猫が靴下などを嗅いだとき、口を半開きにして固まる変顔を見たことがある方もいるのではないでしょうか? これは上あごと鼻腔の間にあるフェロモンを感知する「鋤鼻器(じょびき)」へにおいを取り込むためのしぐさで、「フレーメン反応」と呼ばれています。
「子どもの汗臭い靴下。臭いが好きなのか、くわえて持っていき、どこかに隠す」(58歳/男性/コンピューター関連技術職)
「自分のくさい靴下」(55歳/男性/コンピューター関連以外の技術職)
と、ストレートに「くさい靴下」と回答する方も……! 猫のフレーメン反応の表情は「クサ顔」ともいわれますが、フェロモンを確認する仕草であって、「くさい!」と思っているわけではありません(たぶん……)。
「古くなった靴下の引っ張り合いが一番好きだった。一緒に引っ張り合いして遊べるのが嬉しいらしい」(46歳/女性/その他)
中には、靴下をおもちゃ代わりにして遊んでいるペットがいるよう。飼い主さんが「ダメ!」と追いかけたり「返して!」と引っ張ったりしたことで、靴下がお気に入りのおもちゃになることもあります。
新品や来客の靴下と区別がついているなら困らないかもしれません。ただし、ペットが誤飲しないように飼い主さんと一緒に遊び、最後は片付けて終わりにしましょう。
大好きなおもちゃ!エビや犬のぬいぐるみ…古ければ古いほどいい?
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「くじらのぬいぐるみをずっと友達のようにしています」(57歳/女性/主婦)
「ぬいぐるみです。長年一緒に過ごしてきてお気に入りで、寝る時などはそのぬいぐるみを抱きしめています。安心しきって寝ているところがまた可愛いです」(66歳/女性/その他)
安心感を求めてぬいぐるみを大切にしているペットもいれば、
「犬のぬいぐるみ。耳が取れて何度も縫い直して大事にしている」(33歳/女性/弁護士)
「エビのぬいぐるみ。何時も噛んでいるから」(61歳/男性/営業・販売)
と、ぬいぐるみを噛んで遊んでいるペットもいました。「縫い直している」という回答から飼い主さんの愛情を感じますね。ペットがぬいぐるみの綿を誤飲する事故が起きることもあるので、目を離さないように注意しましょう。
「噛むと音が出るおもちゃです。常に自分(犬)の近くに置いています。甲高い音が気に入っているようです」(55歳/男性/その他)
「猫じゃらし。時々くわえて運んでいた。遊んでもらえる面白い物だから気に入っていたのだと思う」(58歳/女性/その他)
おもちゃもぬいぐるみと同じく人気の宝物です。犬や猫と遊ぶときには、狩猟を再現するようにおもちゃを動かすのがコツ。「おもちゃ(獲物)を見つめる→忍び寄る→追いかける→かみつく→仕留める(食べる)」という一連の行動ができるように遊べば、おもちゃがもっと魅力的な宝物になるはず!
愛用品は譲れない。段ボールのベッドや炊飯器の内釜がお気に入り
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「お手製の段ボールベッド。使い古しのタオルを沢山敷いた、小さめの段ボールがお気に入りで、市販のベッドを友人からもらって使ってくれるかと思ったら見向きもせず」(54歳/女性/その他)
「手作りの家と段ボールで作った箱の寝床は気に入っていたと思います」(44歳/男性/総務・人事・事務)
ペットの中でも猫は段ボールが好きなことで知られています。猫のために買ったキャットタワーやベッドには見向きもせず、空き箱の段ボールに夢中……という笑い話は、“猫の飼い主さんあるある”ではないでしょうか?
「体にフィットする爪とぎ。爪をとぐだけでなくそこに寝るのが好きみたい」(43歳/女性/主婦)
猫の爪とぎも段ボール製が人気です。爪をといだあとそのままくつろげるようにベッドを兼ねた大きめ爪とぎも販売されています。処分するときは細かい破片やほこりが飛び散らないように丁寧に分解し、地域のルールに従ってごみに出しましょう。
「炊飯器の内釜。水を飲むのに使っています」(23歳/女性/主婦)
「いつも昼寝をしている座布団。毎日そのうえで寝ている」(59歳/男性/その他)
長年の愛用品がペットの宝物ではないか、と想像している飼い主さんも。水入れや食器はもちろん、心地よい寝場所も大切に違いありません。
「自分のケージ周りとケージ内のマットを大事にしているようです。テリトリー近くの掃除の際は、近づくなオーラが激しさを増してしまいます」(59歳/男性/その他)
と、大事にしすぎて近づこうとする飼い主さんを怒る犬まで! 動物にとって休息するための場所は生きるために重要で、大げさに思えるかもしれませんが、安心して休めなければ命に関わります。
宝物である寝場所を奪われそうな不安から「近づくな」とアピールすることもあるので、休んでいるときはそっとしておきましょう。掃除や洗濯は犬が見ていないときに済ませれば問題ありません。
飼い主こそ宝物と言ってほしいけれど…おやつ、回し車、お日様ライトも大事!
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「ハムスターを飼っているのだが、中で走る回し車が宝物」(51歳/男性/営業・販売)
野生のハムスターは一日で数キロメートルから数十キロメートルも走るといわれるほど活動量が多いので、ペットのハムスターにとっても省スペースで活動量を確保できる回し車は必須アイテムです。回し車のサイズはハムスターが背中をそらすことなく走れる大きさを選びましょう。
「天然木の止まり木」(53歳/女性/総務・人事・事務)
「うちに来た時から設置しているブランコでいつも楽しそうに遊んでいる」(38歳/女性/その他)
インコなどの鳥には、止まり木やブランコを多めに設置すると、遊び場が増えて喜んでくれます。かじって遊べる天然木を使ったアイテムなどが販売されているほか、手作りを楽しんでいる飼い主さんもいます。
「室内で飼っているので、お日様ライトがあるが、カメがねだってくる」(52歳/男性/総務・人事・事務)
変温動物のカメは体温を調節するために日光浴用のライトが必須。「甲羅干し」という姿はカメが日光浴をしている姿が由来です。とくに室内飼育の場合は宝物と言えそう。
「自分と同じくらいの大きさのぬいぐるみですね。彼女だと思っているかなと思います。そして一番は、母の、わ、た、し」(62歳/女性/その他)
「とにかく飼い主と触れ合っている時間」(57歳/男性/営業・販売)
ペットからの愛情を受け取っている飼い主さんからは、「自分やふれあいが宝物」という声が届きました。安らぎや楽しみを共有できる相手とは自然と強い結びつきができるもの。ペットにとっても大切な家族や仲間に違いありません!と思ったら……。
「オヤツ。食いしん坊なので食べ物への執着がすごい」(45歳/女性/その他)
と、何よりもおやつが最優先という食いしん坊のペットもいました。食欲は健康のバロメーター。きっと飼い主さんの愛情は別腹(?)にしっかりたまっているはずです。

ペットたちが大事にしている「宝物」の数々を見ると、なんだか親近感が湧いてきませんか? たとえヘンテコでもお気に入りに出会ったときに感じるうれしさは、きっとペットも変わらないはず。「わが家のペットの宝物がわからない」と思っている飼い主さんがいたら、ぜひ見つけてあげてくださいね!

ライター/編集者。レコード会社と出版社を経てフリーランスになり、雑誌、書籍、Webの制作を行う。得意分野はペット、防災、医療、PRなど。甲斐犬のサウザーとおもしろおかしく暮らす。愛玩動物飼養管理士1級/防災士/いけばな草月流師範。