「お盆玉」の認知度は2割超程度
nullまず、「お盆玉」という言葉を聞いたことがありますか?と質問。結果は以下のようになりました。

知っている・・・86人(23.5%)
知らない・・・280人(76.5%)
まだ新しい言葉なためか、知っている人は全体の4分の1程度。
「お盆玉」とは言わなくてもお小遣いをあげている人も
次に、「お盆玉としてでなくても、お盆の時期に親戚などで集まった際、子どもたちにお小遣いをあげた経験はありますか?」という質問には、

ある・・・71人(19.4%)
ない・・・295人(80.6%)
という結果になりました。これは地域や家庭などにより、親戚が集まった時には子どもたちにお小遣いをあげる習慣があるかどうかということも影響していそうです。
いずれにしろ、お盆の集まりに子どもがいたからといって、お正月ほどには「子どもたちにお小遣いをあげなくちゃ」と思う人は多くない数字といえそうですね。
「お盆玉」についてどう思いますか?意見いろいろ
nullでは、お盆玉を知っているか、あげているかに関わらず、お盆玉というものについてどう思うかを聞いてみました。
肯定派「子どもが喜ぶなら!」

「お盆玉という言葉に関係なく、昔から会えば子どもにはお小遣いをあげているので」(58歳男性/その他)
「私も子どものころは親戚の集まりで花火代やアイス代といってお金をもらっていた。名前が変わっただけで、今も子どもに会えば同じようにあげているので抵抗はない」(49歳男性/その他)
「あげると喜ぶのでこちらもうれしいし、良いのでは」(37歳男性/その他)
「久しぶりに会うとやはり楽しいので、お盆玉をお年玉のようにあげるのもいいなと思います」(45歳男性/営業・販売)
肯定派は全体の1~2割程度とかなり少なめでした。子どもが喜ぶなら自分もうれしい、自分も子どもの頃もらっていたから、名前は違ってもあげますよ、などの人が多かったです。
否定派1「あげないといけなくなっちゃうのは…」

「名前がつくことでお年玉と同じように“あげるのが当たり前”という感覚が広がってしまうのが少し気になります。あげるとしても気持ちの問題であって、無理強いされたくない」(33歳女性/その他)
「自分の子どもがもらうと親戚の子どもにもあげなければ気まずくなる、お年玉は仕方ないがこれ以上増やしたくない」(56歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「知らない間にそんな言葉ができていて、しなきゃいけない感じがしていやだ」(50歳女性/総務・人事・事務)
「子どもがいない人達からするとあげるばかりで損するだけなので、いらないと思う」(44歳女性/その他)
「お年玉に加え、夏まで渡すの?と考えると経済的にも心理的にも負担。特に子育て世代にはキツい」(43歳男性/コンピューター関連技術職)
「正直、そんな言葉が世間で認知されないで欲しいです。お年玉以外にも、誕生日や入学祝や卒業祝、久しぶりに会う親戚の子どもにはお小遣いをあげていますし、これ以上無理です!」(56歳女性/主婦)
「そのような風習はやめて欲しいです。実家に同居していますが、親戚がしょっちゅう来るので、お盆にまでお小遣いをあげないといけないと思うととても憂鬱です」(54歳女性/その他)
「年金生活になったので、金銭的に余裕がないのでこれ以上あげる機会が増えると困ってしまいます……」(67歳男性/その他)
年に1度「お年玉」があるんだから、それ以上必要なくない?という意見が多く集まりました。お盆に帰省する人は交通費もかかるし、手土産も必要。迎える方だって何かと出費がかさみます。これ以上お金がかかるのは困る!というのもよく分かりますね。
否定派2「その名前、必要?」

「恵方巻のように、訳のわからない風習を持ち出したり増やしたりするのは勘弁してほしい」(54歳男性/その他)
「普通に小遣いってあげればいいのにわざわざ名前をつけなくても」(48歳男性/その他)
「聞き慣れないし、変な響きだと思う。わざわざ命名する意味が分からない」(53歳女性/その他)
「お盆は祝い事とは違うので、最大級の祝い事であるお正月の『お年玉』のような習慣を設けるのは変だと思います」(51歳女性/主婦)
「お盆がお小遣いをもらうものと勘違いしたらよくないと思います」(55歳男性/その他)
「ポチ袋を売りたい会社の造語でしょう」(60歳男性/その他)
久しぶりに会ったかわいい親戚の子どもなんだから、お小遣いをあげるのはかまわない。でも「お盆玉」なんて名前はなくてもよくない?急に強制されてる感が出てくるし……と感じる人も。
子どもにもこの言葉が認知されて「お盆はお盆玉がもらえるチャンス」となったら、ご先祖様の霊を迎えて感謝を伝える、故人を偲ぶというお盆の本来の意味が薄れてしまうような気もします。
「お盆玉」は令和の新習慣となるか? まだ様子見の段階と言えるかもしれませんね。