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正直辛い…「お年玉、減額しちゃダメ?」と考えたことがある人は4割!物価高だからむしろ上げるべきなの?

お正月といえば「お年玉」。もらう子どもたちにとっては楽しみに違いありませんが、あげる方は金銭的な負担を考えてしまいますね。本当はお年玉をあげたくないと思ってしまうこともあるのでは?

そこで『kufura』では、20代以上の男女499人にお年玉についてアンケート調査を行いました。まずは子どもや親戚にお年玉をあげているかどうか、その割合を紹介していきます。

子どもや親戚にお年玉をあげる、あげないはほぼ同割合

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「自分の子どもや親戚の子にお年玉をあげていますか?」と質問をしたところ、結果は以下のようになりました。

毎年あげている・・・42.7%(213人)

時々あげている・・・7.6%(38人)

あげていない・・・49.7%(248人)

毎年とは限りませんが、お年玉をあげている人と、あげていない人の割合はほぼ同じ。子どもの年齢や親戚の家との距離なども関係しているのでしょうが、あげない人も半数いることがわかります。

さらに、お年玉をあげている人の中でも考えはさまざま。お年玉をあげている人251人がお年玉をどのように感じているのかというと……。

正直、自分の懐が厳しいので、本当はあげたくない・・・23.1%(58人)

正直、自分の懐が厳しいので、金額を減らしたい・・・16.7%(42人)

物価高なので、金額を上げてあげたい・・・2.8%(7人)

今まで通りにあげたい・・・57.4%(144人)

昨今の物価高で家計に影響が出ていることもあり、お年玉をあげたくない、あるいは減額したいとの意見も少なくありません。お年玉をあげている場合ではない!という気持ちも出てきてしまいますね。

逆に、子どもたちも物価高の影響を受けているのですから、上がった分を上乗せするという考えも。ただ1番多いのは「今まで通り」という意見ですから、物価に左右されることなくこれまで通りのルールに従ってお年玉を用意するのでしょう。

本当はあげたくない、金額を減らしたい。その理由は?

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お年玉はあげるものだと思いつつも、本当はあげたくないと感じている人もいます。その背景には、いろいろな事情があるようです。カッコ内は(年齢/性別/職業)となっています。

物価高で苦しく、お正月は出費も増える

出費が多く厳しいからです」(53歳/女性/主婦)

物価高で自分のお小遣いも厳しいので」(52歳/男性/営業・販売)

物価高の一方で、給料がのびず、財布がさみしい」(40歳/男性/金融関係)

ここ数年の物価高は、お年玉にも大きな影響を与えそうです。物価が上がっても、それに伴って収入が上がればいいですが、なかなかそうはいかないようです。そうなると家計優先でお小遣いが減ることもあるのでしょう。自分のお小遣いが減っているにお年玉か……とため息が出てしまいますね。

また年末年始は何かと出費が多くなるので、それにお年玉がプラスされると負担を感じてしまうこともあるようです。

お年玉をあげる人数が多い

孫が増えたので頭が痛い。小学生から1歳半まで7人いるので、それぞれにいくらあげればいいのかわからない」(69歳/男性/その他)

孫が5人いるが、年齢が高くなるにつれて金額も大きくなる」(69歳/女性/主婦)

ある程度の年齢になると、孫にお年玉をあげることになりますね。孫の人数が多くなると、それだけ金銭的な負担も大きくなります。また年齢に合わせて金額をアップさせるとなれば、昨年よりも出費が多くなってしまいそうです。

多少なり金額を上げたいのはなぜ?

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子どもも大人も大変なので、変化をつけて景気をよくしていきたい」(56歳/男性/その他)

年が上がるたびに1,000円ずつ上げているから」(45歳/男性/営業・販売)

昨年よりも金額をあげる理由としては、物価高でお財布の紐をかたく結んでいるからこそ、お年玉を使ってほしいとの考えもあります。社会的な景気を踏まえてのことでしょうが、自分のほしいものや必要なものを買うために役立ててほしいという思いもあるのでしょう。

またお年玉の金額をあげることがきょうだいや親戚間で決まっている場合も。そうなると否応なく金額アップになりますね。

今年もいつも通り。ほっこりする理由も

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毎年決まった額を設定してあるから」(69歳/男性/その他)

子どもの期待を裏切りたくない」(83歳/男性/その他)

1年に1度のことだし、楽しみにしているから」(59歳/女性/主婦)

今年も例年通りにお年玉を渡す理由としては、きょうだいや親戚の間ですでに決まった金額が決まっていることも理由の1つ。社会的な状況が変化したとしても金額で悩むことがないのは、気持ちの上でも楽になるのでしょう。

またもらう側の子どもたちは、お年玉をとても楽しみにしていますよね。昨年の金額を思い出すと、それと同じかそれ以上か。そんなことを考えてワクワクしているのでしょう。その気持ちに応えたいという思いも強いようです。

子どもの頃、お年玉をもらって嬉しかったし、お年玉で普段買えないものを買うのが楽しみだった」(69歳/男性/会社経営・役員)

自分が子どもの頃を思い出すと、お年玉をもらったときの喜び、そしてそのお金で何を買おうかと考える時間、ほしいものを手に入れた瞬間は本当に嬉しいものだったのではないでしょうか。その気持ちは今の子どもたちも同じなのでしょう。

子どもたちに自分が感じたことと同じような喜びを感じてほしいという、あたたかい思いも見えてきました。

 

昨今の物価高の影響は大きく、お年玉どころではないという意見もあるのは事実です。一方で、年に1度のこと、しかも子どもたちが楽しみにしていることですから、やめたり金額を下げたりするわけにはいかない場合もあるでしょう。この先一生続くことではない。そう考えると少し気持ちが楽になるかもしれませんね。

川崎さちえ
川崎さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。

2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。

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