こんなことに注意!親世代が「子どもの配偶者」にモヤモヤするのはどんなこと?
null「嫁・姑問題」という言葉があるように、はるか昔から、義理の両親と子どもの配偶者の関係には、悩みがつきもの。トラブルとまではいかなくても、ちょっとモヤモヤした経験がある人も多いのでは。
義理の両親の立場から寄せられた「モヤモヤしがちなこと」を、5つのタイプ別に見ていきましょう。
1:お互いに「気を使い合って」モヤモヤ
「結婚して1年程だが、未だにちょっとよそよそしい」(61歳男性/営業・販売)
「新婚間もないので、どんなものが好きなのかなど、掴みきれないところが多い」(66歳男性/その他)
「息子のお嫁さんが私に気を使っていることがわかります。お互い嫌っているわけじゃないとは思うけど、こちらも気を使うので、もう少し気楽でありのままにしていてくれたらこちらもやりやすいのに……」(47歳女性/主婦)
たとえ「よかれと思って」のことでも、気を使われているのがわかると、自分もなんだか気を使って、結局お互いに気疲れしてしまうもの。優しさと優しさがすれ違ってしまうくらいなら、いっそ自然体になってみる方がいいのかもしれません。
2:“お客さん気分”は〇?✕?「動かない」相手にモヤモヤ
「息子の嫁は、いつまで経ってもお客さん気分が抜けず、自分から動くということがない」(71歳男性/その他)
「本人からあまり話しかけてくれない」(58歳男性/総務・人事・事務)
「妻が食べずに台所に立っていても、率先して手伝おうとする姿が見られない」(61歳男性/コンピュータ関連)
手伝うべきか、おとなしくしているべきかについては、義両親のスタンスによっても正解が分かれるところ。もしかしたら、「手伝いますよ」「いいわよ座ってて」というやりとりが過去にあったのかもしれませんし、台所に入ってほしくないという人もいるので、判断に悩みますね。
「何かできることはありませんか?」の一声はかけつつ、郷に入っては郷に従うのがよさそうです。
3:逆に「気を使わなすぎて」モヤモヤするケースも
「めちゃくちゃくつろいでいて、息子みたい」(60歳女性/主婦)
「我が家に来ると必ず大量の水で洗車する」(73歳女性/主婦)
「どこでもすぐ寝られるのでうらやましい」(68歳男性/その他)
1では「気を使いすぎ」という声をご紹介しましたが、反対に「気を使わなすぎ」というコメントも多数寄せられました。
人によって、ベストな距離感は違うだけに、相手の反応をうかがいつつ、少しずつ距離感を詰めていく必要があるのかもしれません。気を使わないくらい良好な関係がつくれたとしても、最低限の礼儀は弁えておきたいところですね。
4:「食事」に関するモヤモヤ
「娘の旦那が大食いで、食卓のものはほとんど1人で食べてしまう。美味しそうに食べてくれるので悪い気はしないが、娘たち家族が経済的にやっていけるのか心配になってしまうほど」(70歳男性/技術職)
「夫婦と孫とで、我が家に夕飯を食べに来るものの、嫁さんが好き嫌いが多いのでメニューを考えるのが大変」(71歳男性/その他)
「娘の配偶者が食べ物に関して、割と意地汚いような気がして感心しない。食べるだけ食べてトイレに何回も入っているのは、ちょっと……と思ってしまう」(78歳男性/その他)
好き嫌いや食べる量など、食の問題は恋愛でもトラブルになりやすいポイントの1つ。実の子どもとその配偶者では、それまで過ごしてきた環境が違うため、行動にズレを感じて、気になってしまうことも多いようです。
5:「孫との接し方」のモヤモヤ
「孫を預けて一日中出かけて、まったく連絡が無い」(72歳男性/公務員)
「目の前で、たいしたことでもないのに子ども(孫)を叱り飛ばすこと」(64歳男性/営業・販売)
「息子の嫁さん。帰省中に、孫を驚くような強い言葉でしかる時がある。思わず口を出しかけるが、そこはじっと我慢。子育ても、孫の成長を見守るのも忍の一字である」(71歳男性/その他)
大切な孫だからこそ、預かるのも責任重大。手助けしてあげたい、という優しさには甘えつつも、自分の都合を押しつけないようにしたいものです。
子育てのスタンスについても、気になる点は多い様子。そんな中でも「できるだけ口を出さず見守る」という意思の強さは素敵ですね。
半数以上は、モヤモヤすることが「ない」と回答!
nullここまで、義理の両親側のモヤモヤをご紹介してきましたが、書き添えておきたいのは「モヤモヤすることがない」という人もたくさんいる、ということ。
【自宅に子ども夫婦が来ているとき、子どもの配偶者に対して「ちょっとだけモヤッとすること」はありますか?】
ある・・・47.4%(73人)
ない・・・52.6%(81人)
今回アンケートを実施した154人のうち、実に半数以上にあたる52.6%が「モヤモヤすることはない」と回答しています。
回答の内容には、こういったものがありました。
「お嫁さんとは、とても関係は良いと思っています。私がそう思っているだけかな~(笑)」(67歳女性/主婦)
「家事の手伝いなどを求めていないので、ゆっくりと過ごしてもらっている」(74歳男性/研究・開発)
「お嫁さんになりますが、絶対にマイナスな気持ちを持たないことにしています。人は人。私自身、お義母さんと住んでいて、いろいろありましたから」(77歳女性/主婦)
自分の子は良き伴侶を見つけた、と感じている方も多いようでした。自身が嫁姑問題で悩んだ、という方の中には「人は人」という達観した考え方に至った人も。
世代間で考え方が変わってくることはつきものですし、ましてや元々他人ならなおさら。多少思うところはあっても、お互いにできる範囲で、相手の気持ちを尊重する姿勢を持って向き合えるといいですね。
ライター・編集。1990年青森県弘前市生まれ。編集アルバイト経験を経て『ぷっちぐみ』、『小学一年生』、『ようちえん』、『めばえ』(小学館)など幼児・学年誌の編集執筆やイベント運営を担当。『ねとらぼ』『アリシー』などWEB媒体でのコラムや調査記事、業界誌でのインタビュー記事、SNSのオウンドメディア運営なども行っている。結婚を機に高知県へ移住し、旦那と黒猫との3人暮らし。かわいいものと美味しいものに目がない。