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【いいふみの日】もらって嬉しかった「心に残る手紙」恋・友情・親子愛…そこには人生ドラマが詰まってた

11月23日は“いいふみの日”。スマホで手軽にメッセージの交換ができる今、手紙を書いたりもらったりする機会はめっきり減りましたが、手書きの文にはデジタルにはない独特の風情があるもの。過去を振り返ったとき、誰しも「そういえばあの手紙は嬉しかったな」と心がほっこりとする思い出がひとつやふたつはあるのではないでしょうか?

今回は、男女348人を対象に、“心に残る手紙”をテーマにアンケート調査を実施しました。

ラブレター

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「小学生の頃、女子から二人の女子の名前を書いた手紙をもらい、どちらが好きか丸をつけてと言われた。こんな直接的な感情が入った手紙をもらったのは初めてだったので、大人になった今でも印象深い」(38歳男性/営業・販売)

「初めてもらった恋文。そのころは恥ずかしくて恥ずかしくて逃げ回っていてすごく悪いことしたなぁって。小5男子なんてそんなものです。でもうれしかったんですよ、ほんとは」(50歳男性/会社経営・役員)

「初めてもらったラブレター。高校に行くときにもらったまま返事もしないままになってしまって、いま思えばあれが最初で最後でした」(41歳男性/その他)

「恋人からのハガキに手書きメッセージ。初デート中に書いて投函していたことが後でわかって感激した」(49歳男性/その他)

「夫と付き合って間もない頃、出張先から突然送られてきたラブレター。なかなか自分の口から言えないことを手紙で残してくれました。現在その手紙をもらって9年の月日が経ち、今でも仲良く子宝にも恵まれ楽しく過ごしています」(30歳女性/その他)

「奥さんと付き合うきっかけになった手紙。私のことが好きだということがよく伝わる内容だった。今の態度からは考えられない」(53歳男性/その他)

今回のアンケートでまず多かったのはラブレターに関するコメント。一口にラブレターといっても、実らなかった淡い恋にまつわるものから、現在の配偶者から結婚前にもらったものまで多種多様ですが、どのエピソードも何だか胸がキュンとしますね。

結婚後に配偶者からもらった手紙

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これも一種のラブレターですが、結婚後に配偶者からもらった手紙に感動したというエピソードも。

「単身赴任をしていた時分、結婚して既に20年以上経っていた妻から食料品とともにラブレターが届きました。あれは本当に嬉しくて思わず泣いてしまいました」(59歳男性/その他)

「妻からもらった金婚式の手紙。感謝の言葉が嬉しかった」(55歳男性/その他)

「夫からもらった手紙。ケンカをして何日も口をきいていなかった中、帰宅したらテーブルに手紙が置いてあった。その手紙を見て泣いた。普段は絶対にそんなことをしない人なので、なおさら感動した」(51歳女性/主婦)

「若い頃、お弁当を手作りしてもらったときに小さな手紙が嬉しかった。今でも捨てられずにいる」(42歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「手紙までとはいかないですが、夫が作ってくれた弁当に添えてあったメッセージカードが嬉しかったです。ちなみにただ一言、がんばれと書いてありました」(41歳女性/主婦)

もちろん、記念日など特別なときにもらう手紙もドラマチックで嬉しいですが、日常生活のさりげない場面での手書きのメッセージも意外としみじみと心に残るみたいですね。

子どもからもらった手紙

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「字すら覚えていない頃に、子どもたちが書いてくれた(らしい)手紙。母さんありがとうと書いてあるらしいんだけど、読めない。でも嬉しい」(40歳/主婦)

「子どもからもらった手紙。ママ大好きの言葉と共に、私が子どもを寝かしつけている絵が描かれていて感激したから」(35歳/総務・人事・事務)

「子どもが母の日に書いてくれた手紙。母親として自信がなくなっているときに、ママの子どもに生まれてよかったと書いてくれていたので、救われました」(50歳女性/総務・人事・事務)

「大学で上京する息子との別れ際にもらった手紙。仕事に追われて親としては赤点だらけの人生だったけど感謝の手紙を貰って一人新宿行きの電車の中で泣いた」(45歳女性/営業・販売)

ラブレターに次いで多かったのは、子どもからもらった手紙を挙げる声。もちろん、子育ては見返りを求めてやっているわけではありませんが、やはり「ありがとう」「大好き」など目に見える文字で受け取ると、どんな苦労も一気に報われた感がありますよね。

親からもらった手紙

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逆に、親からもらった手紙が印象に残っているという声もたくさん寄せられました。

「小学校の卒業式にもらった母親からの手紙です。初めてもらったこともありますが、小学校を卒業するくらいに成長した喜びや私の好きなところなどが綴ってありとても温かい気持ちになりました」(22歳女性/学生・フリーター)

「中学校のときの体験実習で外泊したときに、母からもらった手紙。初めて母親とそんなやり取りをしたので、今でも心に残っています」(33歳男性/その他)

「イギリスに留学するときに、飛行機に乗ってから、バッグの内ポケットに母からの手紙を見つけました。困ったことがあったらいつでも言ってきなさい。身体に気をつけてと書いてありました」(54歳女性/主婦)

「転勤で一人暮らしを始めたときの母親からの手紙。実家にいた時はガミガミとうるさく喧嘩もよくしていたが、手紙を読むと子を思う気持ちが伝わって来て感動した」(53歳男性/その他)

「散々迷惑をかけてしまった父にさらなる助けを求めて書いた手紙に対する父の返信の手紙です。もうこれ以上は助けてやることはできないということと、人の心の痛みが分かる人間になれという内容でした。そのときやっと目が覚めた気がしました」(55歳男性/その他)

親子は身近すぎる間柄だからこそ、普段は専ら口頭でのやりとりで、親から子に手紙を送るのは何かの節目というケースが多いのではないでしょうか。どのエピソードも子を思う親の愛情があふれていて何だか心にくるものがありますよね。

親以外の身内からもらった手紙

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「私が子どもの頃に手術をした際に、字を覚えたての幼い弟が拙いながらも一生懸命書いてくれた励ましの手紙」(35歳男性/その他)

「大学に受かった時親戚からもらった手紙。大好きな親戚から褒めてもらえてうれしかった」(33歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「留学で海外の大学に入った時に妹からもらった手紙。妹から励ましの言葉が書かれていて嬉しかった」(45歳男性/営業・販売)

「結婚式の日に姉が手紙をくれた。いろいろな不安がよぎっていた中で安心をくれる、あたたかさが伝わる内容だった」(24歳女性/その他)

「叔母からもらった、日頃の育児を労い励ます手紙。こちらの苦労や努力の一つ一つを見ていてくれたことが伝わる手紙で、頑張っていた甲斐があったと報われた」(41歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

「おばあちゃんが亡くなる間際に震える字でくれた年賀状」(51歳女性/主婦)

不安なときに励ましてくれたり、おめでたいときには我がことのように喜んでくれたり……。直接対面や電話で言葉をかけてもらえるのもありがたいですが、手紙の文字にはまた違った味わいがありますよね。

友人からもらった手紙

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「卒業式のときに親友と交換した手紙。お互いの嫌なところを書こうと約束したけど、結局最後は大好きで終わっていたこと」(22歳女性/その他)

「上京するときに友人からもらった手紙。“頑張れ”と一言だけ書いてあった。一言の重み、凄く心に響きました」(44歳男性/その他)

「大好きな祖母が亡くなった時、友人からの手紙が、切手なしでポストに入っていたこと。とっても温かくて、号泣しました」(43歳女性/主婦)

「精神的に追い詰められて仕事を辞めたときの、友達からの手紙。LINEも怖くスマホすら使えないありさまで、なかなか手紙の封を開けることもできず、2、3日たってから、やっとおそるおそる読んだ。優しさと気遣いに溢れた文章で泣いた」(29歳女性/学生・フリーター)

「私が遠くに引っ越ししてしまうときにもらったママ友さんからの手紙。引っ越しして寂しくなったときに見返して勇気づけてもらっています。どんなに辛いことがあってもそのママ友さんが場所は遠くてもいつでも繋がっているから連絡していいんだよ!って書かれていたのが嬉しかったです!」(29歳女性/主婦)

学生時代の友人も、大人になってからできた友人も、どちらもかけがえのない存在。コメントを読むだけで情景が容易に想像されて、なんだかほっこりさせられますね。

職場でお客様からもらった手紙

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「販売員をしています。お客様からありがとうございました、と手紙をいただきました。ただ普通に対応しただけですがお客様に喜んでいただけたと思うときちんと仕事していてよかったなと思いました」(31歳女性/営業・販売)

「保育士をしていたときに子どもからもらった手紙。初めてもらった手紙だったので思い出深い」(36歳女性/主婦)

「昔家庭教師をしていて高校受験の面倒を見たのだが、その後、その子が高校を卒業するときに手紙が来て、教えていた時の思い出や、感謝の言葉、自分の将来の夢などが書かれていて、成長したなと心に残った」(54歳女性/主婦)

「患者さんからもらった手紙。病気で苦しんでいる自分が私の笑顔で救われたと感謝の気持ちをとても丁寧に手紙で書いてくれていて、職場で辛いことがあった時はその手紙を思い出して何度も乗り越えることができた。初心を忘れないためにも時々読み返している」(35歳女性/その他)

仕事関係の手紙を挙げる声もたくさんありましたが、なかでも多かったのはお客様からの手紙。仕事は楽しいことばかりではなく、むしろ失敗して凹むことや、理不尽さに嫌気がさしたりすることの連続ですが、お客様からの「ありがとう」は何よりも原動力になりますよね。

職場の人からもらった手紙

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「勤務先の上司からの仕事のアドバイスの手紙に感激しています。壁にぶつかった時など陰からそっと手助けしてもらい本当に助かったことを覚えています」(59歳男性/公務員)

「5年以上前、退職する際にお世話になった職場の先輩からいただいた手紙。その方は、私の仕事ぶりをいつも見てくれていた方で自信がない私の自己肯定感をあげてくれる言葉をたくさんくれました。未だに読み返したり写真を撮ってスマホにも保存したりしているくらい大切です」(35歳女性/その他)

「会社を異動になった人からの手紙で、私が上司でよかったと書いてあった」(48歳女性/営業・販売)

「退職するときに貰った同僚達からの手紙、寄せ書き。いい職場だったなとあらためて思った」(43歳女性/総務・人事・事務)

上司、同僚、部下など一緒に働くさまざまな人たちからの心のこもったメッセージに感動したというコメントも。経験が浅く慣れない仕事に四苦八苦する時期も、ある程度キャリアを積んで人を指導する立場になったときも、それぞれの難しさ・しんどさがありますが、どんな局面でも人とのご縁に恵まれれば、乗り越えることができそうですよね。

その他、こんな手紙も…

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「出張先で何度か泊まるホテルの受付の方に、ほっこりする手紙を絵も添えて手渡しでいただいたときは疲れが癒えた感じがしてその時の仕事を乗り越えることができました」(28歳男性/その他)

「友達と初めて行った大阪のお好み焼き屋さんの女将さんからの手紙。直接やり取りしていたのは女将さんと地元が同じだった友達でしたが、届く度に読ませてくれた。私のことも顔が姪御さんに似ているとのことで気にかけてくれていたのが嬉しかったです」(44歳女性/その他)

「小学校時代の恩師からの手紙。恩師が定年退職した際に、“長い間、ご苦労様でした”とこちらから手紙を出してみたら、その返信で私の小学校時代のエピソードが書いてあった。自分のこと、何十年も前の昔の出来事を覚えていてくれたことが感慨深い」(59歳男性/その他)

「高校生で亡くなった友達の父親からもらった手書きの手紙。友達でいてくれてありがとう、息子の分まで生きてという内容に涙が止まらなかった」(53歳男性/公務員)

「私が病で倒れた際、当時息子の担任をして下さっていた先生からいただいた手紙。入院していた私を丁寧に励ましながらも“お母様が大切に育てられた◯◯君をしっかり支え見守りますので、どうか今はご自身のお身体の事だけを考え療養なさって下さい”という心温まる内容のお手紙をいただきました」(43歳女性/主婦)

でるわでるわ、心に刺さるエピソードのオン・パレード! 正直、アンケート結果を実際に見るまでは想像もつかなかったのですが、一片の紙にしたためられたメッセージにこんなパワーがあるなんて……と筆者は脱帽です。

 

みなさんは最近、誰かに手紙を書いたことはありますか? 自分の送った手紙がこんなふうに誰かの心の支えになっていることがあるかもしれません。遠くでも、近くでも、大切な人のために筆をとってみてはいかがでしょうか?

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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