子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

外遊びに行きたくなる!「TOKYO OUTDOOR SHOW 2024」で見つけたキャンプ仕様のクルマたち

アウトドアカルチャーの⼤博覧会「TOKYO OUTDOOR SHOW(東京アウトドアショー)2024」が、6⽉28⽇(⾦)から30日(日)までの3⽇間、幕張メッセにて開催されました。会場にはアウトドアシーンと関わりのあるモビリティ、ファッション、食などからトークイベントまで、191社686個ものブースが出展し、大盛況に終わりました。

今回はその会場から、注目のキャンプ仕様のクルマとファミリーで楽しんだコンテンツをご紹介します。

アウトドアシーンの高まりとともに規模も拡大!2024年は幕張メッセが巨大なオートキャンプ場のように

アウトドアシーンの高まりとともに規模も拡大 2024年は幕張メッセが巨大なオートキャンプ場のように

「TOKYO OUTDOOR SHOW」は2012年代々木公園での初開催から、コロナ禍でのオンライン開催を経て、2022年、2023年は幕張メッセにて世界最大のカスタムカーイベント「TOKYO AUTO SALON」と併催。今年は歴代最大規模の広さとなる幕張メッセの9・10・11ホールを使い、単独で開催されました。

そのコンセプトは、「⾃然に優しく、⾃然を楽しむ。アウトドアを通して多様性のある⽣活をもっと楽しむ」。会場には国内外のアウトドアファッション・ギア、モビリティ、ツーリズム、⾷品、住宅、エコロジーなどのブランドやメーカーなど、アウトドアカルチャーとその周辺を取り巻く、さまざまなモノ・コト・ヒトをぎゅっと集めて、1カ所で実際に触れることができます。

アウトドアグッズはジャンルが幅広く、使い勝手はその人の好みによる部分も大きいので、店舗であれオンラインであれ、購入に決断に迷った経験は多いのではないでしょうか。アウトドアデビューの人はもちろん、すでに持っている人ももっと使いやすいものに出会いたい。今回の展示会でショップでは展示しにくいキャンプ仕様のクルマや大型のテントに実際に乗り込み、寝転んだりするのを一気に体験しながら比較検討ができるので、訪れた人が新しいモノや体験との出会いに目をキラキラさせていたのが印象的でした。

「TOKYO OUTDOOR SHOW 2024」会場を上から眺めた様子。

自動車メーカー×アウトドアブランドでよりリアルでスタイリッシュな展示に

車メーカー×アウトドアブランドでよりリアルでスタイリッシュな展示に

今回は新たな試みとして、一部のブースでは自動車メーカーと人気アウトドアブランドが一緒に展示。一般的な展示イベントでは商品カテゴリーごとにゾーンを分けています。しかし、今回の展示ではアウトドアシーンにぴったりのクルマとともに、その荷台に乗せるグッズや一緒に使いたいテントなどを展示。オートキャンプや車中泊など、いろんなキャンプシーンを体験できる展示が行われていました。

【三菱自動車×コールマン】ビッグなカーゴスペースが魅力の新型トライトン

三菱「トライトン 3DF-LC2T」の最上級モデルで、カラーはホワイトダイヤモンド。

アウトドア仕様のクルマを選ぶとなると、駆動力から車中泊ができる空間があるものなど、選ぶポイントは様々。三菱自動車のブースでは3台展示されていたなかで、新型「トライトン」の最上位モデル「GSR(グランド・スポーツ・レーシング)」に注目。

こちらはファミリーでも子どもも成長し、車内空間もゆったりしたい。さらに、荷物を積み込める空間もたっぷりあるカーゴスペース搭載で、クーラーボックスやグリルなど大きなアイテムも楽々持ち運べます。

展示ではカーゴスペースをコールマンのグリル台などを並べ、そのまま調理台に使った例でコーディネートも。アウトドアシーンでの使用イメージが浮かびます。

昨年デビューした「デリカミニ」も展示されていましたよ!

ママたちにも人気の「デリカミニ」。
展示ではコールマンのキャンプギアをカーゴスペースに満載にし、その収納力と機能性を確認できました。

【ランドローバー×モス テント】オフロードカーの最高峰と会場内最大のトレーラーハウスのパワフルな競演

「DEFENDER」。

イギリスのランドローバーのSUVのなかでも最高峰モデル「DEFENDER」は、最大で8人乗車可能。幅広い走破力を持ち、あらゆるアウトドアシーンへの冒険に耐えうる仕様になっています。

会場では、世界で初めてポップアップテントを発売したブランド「モス テント」のアイテムと並ぶ形で展示。

今回がイベントでは初公開だった「モス テント」のトレーラーハウス。

会場内には「モス テント」を代表するポップアップテントに加え、巨大なトレーラーハウスを展示。アウトドアレジャーが根付いている海外ブランド同士の競演は、普段のキャンプシーンではなかなか体験できないコンテンツ。トレーラーハウスの2階に上ると会場全体が見渡せて、子どもはもちろん大人も魅了していました。

【トヨタ レクサス×スノーピーク】まるで秘密基地のような大型トレーラーハウスを牽引するアウトドアライフを提案

トヨタの「レクサス GX550 OVERTRAIL」。

トヨタの「レクサス」のブースでは、4台の車両を展示。レクサスが推進するモビリティ・ギア・体験の3つを軸に、カーボンニュートラル社会の実現やアウトドアライフスタイルを彩るクルマの楽しさを提供する「LEXUS OVERTRAIL PROJECT」を体験できる展示を実施。アウトドアギアブランドのSnow Peak(スノーピーク)と「人と自然とモビリティの共生」を体感できるアイテムを紹介していました。

スノーピークの「フィールドトレーラー」。

とくに人気だったのが、スノーピークの2024年の新商品であるテント付き大型カーゴトレーラー「フィールドトレーラー」。クルマで牽引するタイプのキャンピングトレーラーです。こんな大型カーゴトレーラーへの乗車は、比較的大きな店舗を出店しているスノーピークでもあまりできない体験で、来場した子どもたちは秘密基地探検のように楽しんでいました。

アウトドアシーンでも電気自動車の存在感アップ!

アウトドアシーンでも電気自動車の存在感アップ!

環境にやさしいクルマとしても注目の電気自動車ですが、街乗りからアウトドアシーンで活躍するタイプも増えています。利用イメージがわかりやすいように、各社大きなパネルを置き、どれぐらいの距離を走れるのかなどわかりやすく解説していました。

フォルクスワーゲンは電気自動車の充電への不安解消を最新モデルでアピール

フォルクスワーゲンの展示コーナーのパネル。

フォルクスワーゲンのブースでは、電気自動車「ID.4」などをお披露目。電気自動車をアウトドアシーンで使うとなると、充電スポットがガソリンスタンドほど普及していない点が気になりますが、そこをフォローすることが今後の普及のカギだと位置づけ、わかりやすいパネルを展示してアピールしていました。

フォルクスワーゲンの「ID.4 Pro」は、一充電で長距離運転できる仕様で遠出や旅行にもぴったり。

どこでも部屋を運べる!? ホンダの新型EV「N-VAN e:」をワーケーション仕様にカスタマイズ

最近は駅に時間制ワークスペースのボックスがありますが、自分専用のものを持ち歩けるイメージでしょうか。

ホンダの新型「N-VAN e:」は、2024年10月発売予定のモデルですが、軽商用モデルで配送業から幅広く利用されている「N-VAN」をベースにしています。

こちらをアウトドア仕様にカスタマイズしたモデルを会場では展示。テーマにしているのはワーケーションで、コロナ禍で広がったリモートワークをアウトドアシーンでもオフィス同様のスタイルでできるように作られています。

近年は様々な災害もあるので、こういう車があって、別途バッテリーボックスも用意しておくと一時避難などでも無理なく過ごせそうですね。

テーブルとデスクは折りたためば簡単に収納できるように作られています。
電源も自宅のように手の届くところにあって便利です。

中国発の電気自動車を発見!

中国のBYDは2022年より日本に進出。

中国発の電気自動車ブランドBYDのブースでは、「e-SUV BYD ATTO 3」を展示。1995年にバッテリーメーカーとして創業したBYDは自動車分野では、現在6大陸、70以上の国と地域、400以上の都市で電気自動車を展開しているそう。

独自の技術で開発したブレードバッテリーやe-Platform 3.0といった最先端のテクノロジーを強みにしています。新エネルギー車(EV、PHEVを含む)の生産を積極的に進めており、注目のメーカーです。

アウトドアシーンがもっと楽しくなる! クルマのあるレジャーシーンを演出

アウトドアシーンがもっと楽しくなる! クルマのあるレジャーシーンを演出

キャンピングカーまで本格的じゃなくていいけど、毎週末ぐらいのペースでアウトドアを楽しむならば、それに合わせたカスタマイズでいっそ楽しみたい。クルマがあるとどんなことがもっとできるのか、そんなイメージを広げてくれる展示も来場者に刺激を与えていました。

絶景サイクリングロードを仲間で楽しむ スバルのサイクリストをイメージしたカスタマイズ

「クロストレック」(写真右)と「レイバック」のカスタムカーを展示したスバルのブース。

スバルのブースでは「アウトドア×SUBARU」をテーマに、キャンプやアウトドアアクティビティを楽しむ人のためのカスタマイズされた車両を特別展示。こちらの2台は、旅先でサイクリングを楽しみたい人をイメージしたカスタマイズを施しています。

スバルの「クロストレック」のリアに自転車のキャリアをつけた例。

ルーフに1台、リアバックに2台のスポーツサイクルを分解せずそのまま載せているので、到着後にすぐ出発できます。

マツダのふるさと・瀬戸内を舞台にアクティブに楽しむアウトドアライフを提案

トレーラーをけん引した「MAZDA CX-5 XD Field Journey」。

マツダのブースでは、マツダのふるさと「瀬戸内」を舞台に、アウトドアの展示を通じて「生活をアクティブに、毎日をいきいきと楽しくしたい」というクルマとともにポジティブな生活を楽しむ様子を演出。

「MAZDA CX-5 XD Field Journey」は、トレーラーをけん引し、到着先でキャンプする様子を構成。

牽引しているのは「BLAST TRAIL」のT-33 ルーフトップテント仕様。

ルーフトップにはカヌーを載せ、トレーラー専門メーカー「BLAST TRAIL」のトレーラーテントを牽引。こちらのテントには2人が眠れる仕様。

親子のアウトドア料理シーンをイメージした、スズキのコンセプトカー

キャンプのテントにもマッチしそうなボディカラーの「スペーシア パパボクキッチン」。3つの同系色のカラーを組み合わせています。

スズキのブースのテーマは、「スズキ×アウトドア」でコンパクトな冒険を提案。会場内で実施された時間制限で挑戦する「キャンプグッズ 積み込みチャレンジ」が大人気でした。

親子でアウトドアや料理を楽しめるコンセプトモデル「スペーシア パパボクキッチン」を参考出品。

引き出し式の調理スペースなど、設営も片付けも簡単な仕様に。

「スペーシア パパボクキッチン」はコンパクトなボディに大空間というアウトドア層に人気の車をアウトドアキッチン仕様にカスタマイズ。料理で親子のコミュニケーションが弾むファミリーキャンプの世界観を表現しています。リヤシートから荷室にかけてキッチンスペースにカスタマイズした、キュートなファミリーキャンプカーです。

コンセプトカーのため非売品ですが、逆にいえば市販のスペーシアをこんなかんじに使うことができるということ。夢が広がりますね。

海外メーカーの魅力的なクルマも多数出展

海外メーカーの魅力的なクルマも多数出展

国産メーカーに加え、海外メーカーのクルマも多数展示されていました。ボルボのクルマは同じく北欧のアウトドアブランドのアイテムと一緒のエリアに展示されていたり、毎年キャンプイベントを開催しているルノーの「カングー」が展示されていたりなど、アウトドア派が喜びそうな趣味性の高い空間になっていました。

ジープの「ルビコン」。
ボルボの「EX 30」。
ルノーの「カングー」。

子どもが楽しめるコンテンツ&トークイベントも盛りだくさん

子どもが楽しめるコンテンツ&トークイベントも盛りだくさん

会場内ではアウトドア愛好家のタレントから自然団体の人など、幅広い人のトークショーを随時実施。また、エリア内にはキッズエリアが設けられていて、事前予約なしで参加できる子ども向けワークショップも用意。既成品のおもちゃではなく、自然にあるもので遊ぶアイディアを体験できる場になっていました。

会場の隅に張られたテントの中に入って遊ぶ子どもの姿も見受けられましたよ。

会場内にはアーティスティックなオブジェも展示。
木片を組み合わせて作るタワーはお互い競い合うように高いものを制作。子どもの集中力ってすごい!
有料のワークショップも開催。

「BE-PAL」のブースも!

「暮らしビーパル」企画でおなじみのアウトドア雑誌「BE-PAL」もブースで参加していました。出版取次会社の「トーハン」、薪ストーブから焚き火まで手掛ける「ファイヤーサイド」と共に手掛ける「CAMP with BOOKS」のアウトドアフィールドに本を届ける移動販売車「ホンジュールカ―」を展示。

キャンプの夜にランタンの下で読みたい本を3人の選者が選んで、会場内でも販売。Tシャツなどの物販も大人気でした。

クルマの荷台が本棚になった「ホンジュールカー」。
こちらのブースで本を購入した人にはガチャを引いてプレゼントが当たる企画も実施していました。
BE-PALのブース。

このほか、アウトドア派に人気でなかなか入手困難と話題のクルマ・トヨタ「ランドクルーザー」の販売車展示や、アウトドアメーカーのグッズ販売など、会場は老弱男女問わず多くの人たちが楽しそうに過ごしていました。

今年は足を運べなかった人は、来年の開催をお楽しみに!

トヨタ「ランドクルーザー」がずらり!
テントの中で遊ぶ子どもの姿も見られました。
アウトドアスパイスでおなじみの「ほりにし」の販売ブースも。

北本祐子
北本祐子

大阪生まれ。IT系出版社に勤務後、「女性にもITをもっと分かりやすく伝えたい!」とIT系編集・ライターとして独立したはずが、生来の好奇心の強さとフットワークの軽さから、気が付けばトレンドライターとして幅広いジャンルを取材・執筆するように。商業施設や店舗の出店や話題の新商品など、時流にまつわるできごとをさまざまな切り口で伝えています。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載