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海外のスーパーマーケットは楽しい!現地ママが紹介する「ニュージーランド」のスーパー

旅先の楽しみのひとつ、それは現地のスーパーマーケットを訪れること。売られている物から見えてくる、その土地の食文化や生活を知ることで、旅先の理解度も深まります。スーパーのエコバッグなどのオリジナルグッズも、見逃せないものを発見しがちですよね。今回はニュージーランドで現地ママに、おすすめのスーパーマーケットを案内してもらいました。

訪問先は「FreshChoice Papamoa」たとえるならニュージーランドの「成城石井」?

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「FreshChoice Papamoa」

ニュージーランドのキウイ産地で有名なベイ・オブ・プレンティーに位置するPapamoa Beach、海の側の小綺麗な街並みは、日本でいえば葉山(神奈川県)のようなイメージでしょうか。

そんな暮らしやすそうな街の中にある、オシャレなスーパーマーケットが「FreshChoice Papamoa」。品ぞろえの良さから「Store of the Year 2020」を獲得しています。

現地に住む栄養士で健康オタクを自認するジェス・ソーンズさんによると「名前の通り新鮮な野菜や食材が揃う、信頼できるスーパーマーケット」なのだそう。

「ニュージーランドのスーパーは個人オーナーのお店が多いんです。このスーパーもそうで、新鮮な食材をパッキングして販売しているんですよ。買いだめをしたい時は大きなスーパーに行くこともありますが、新鮮な物を購入するときはこちらを訪れます」(以下「」内、ジェス・ソーンズさん)

早速、中をのぞいてみましょう。

まずは野菜、果物売り場から

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さすがキウイの産地、ゼスプリのキウイがたくさん!
日本では見かけない緑色の食材……これはフェイジョアという果物。

入口から入って一番目立つ場所には、季節の果物がどーんと配置されていました。

「キウイは今が旬、栄養豊富な果物でたくさん良い面があります。お肉のたんぱく質をうまく消化してくれるので、肉料理にもピッタリ。腸活にもおすすめです。ゴールドキウイは特にいろんなレシピで使えますよ」

ニュージーランドは日本と季節が反対なので、リンゴがこれからスーパーに出回るそう。

「根菜類は炭水化物や食物繊維が多く、日本のお米のような主食的な感じです。ニュージーランドの原住民マウリの料理も芋類をふんだんに使うんですよ。穴を掘って芋類をふかして調理していたんですって。私は、冬にはカボチャを使ってスープを作ったりします」

野菜売り場には苗も置かれています。

「庭に畑を作っている人は、こういった苗を購入して育てたりしています。私も家に小さな畑があるんです」

ニュージーランドの料理にはふんだんにポテトが使われます。クマラというさつま芋はマウリが昔から使っているもの。
ガーデニング用の野菜の苗も販売。

ラム肉がたくさん!精肉売り場

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分厚いステーキ肉!

続いて精肉売り場へ。

「ニュージーランドの牛肉はミンチで販売されることが多いです。ステーキをおいしく食べるにはある程度の厚みがないといけないので、このくらいの厚みの肉を選びます。コラーゲンもたくさん含まれていますよ。

私はスロークッカー(保温調理家電)で炒めた肉を入れてタマネギ、トマト、ハチミツなどを入れて調理したりしますね。あと、ニュージーランドのラム肉はとても有名、クマラ芋やブロッコリーと一緒に付け合わせていただきます。

マリネされた状態のお肉も販売されています。これは、時短調理に役立つんです。忙しい時におすすめですよ」

プレミアムバックニュージーランドラム、脂がのっていておいしそう……!
下調理が済んだお肉も。ココナッツで衣をつけた鶏肉はプロテインも豊富でジェスさんのおすすめ。

さすが酪農大国、充実のチーズ売り場

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いろんな種類のチーズが!

「ニュージーランドの人はチーズが大好き。ブルーチーズ、スモークチーズなどがポピュラーですね。チーズにつけるソースもここでは販売しています」

さすが、人間よりも羊のほうが多いと言われるニュージーランド、様々な種類のチーズがありました。ホームパーティーなどでチーズは前菜やおつまみとして提供されることが多いそう。

海が近い場所なので、魚も新鮮

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パックされたサーモンがずらっと並ぶ。
ムール貝のパック。

続いて魚介コーナーへ。若干お肉コーナーよりもコンパクト?

「サーモンはクリームチーズと一緒にベーグルでサンドして朝ごはんに食べます。刺し身もあるけれど、私は夫が釣りをするので、ここよりもっとフレッシュなものをいただけちゃいます(笑)。クリスマスぐらいになると、お肉の日々に飽きてきてシーフードを食べたりしますね。ニュージーランドのクリスマスはクレイフィッシュ(ザリガニ)の料理がポピュラーです」

お店の手作りサラミやお惣菜も

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サラミやソーセージなどの加工食品も。
ニュージーランドはミートパイも有名。

店内のキッチンで作るミートパイなどのお惣菜や、サラミやソーセージといった加工製品もあります。

「このスーパーはバックヤードにキッチンがあり、お惣菜なども新鮮です。ニュージーランドはミートパイもポピュラーで、こちらのスーパーのものもとてもおいしいですよ」

パン、シリアル売り場へ

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サワードゥを手にするジェスさん。
欧米ではポピュラーなサワードゥ。

パンやシリアルなどのコーナーへ。日本ではあまり見かけない、自然発酵させて作るパンのサワードゥがずらりと並んでいました。

「このスーパーのパンはどれもおいしいのでおすすめです! とはいえ、旅行中だと購入できないですよね……」

ニュージーランドは小麦も良いのか、どのレストランに行ってもパンがおいしかったので、スーパーのパンも期待ができそうです。

「シリアルなら『Weet-Bix』がヘルシーでおすすめです。市場によくあるチョコ味のシリアルなどよりも栄養が高く、ニュージーランドで大人気。ヘルシーな食べ物には認定マークがつけられるのですが、この製品はレーティングも星5つと高評価なんですよ」

「Weet-Bix」はビスケット状のシリアルで、97%が全粒粉。牛乳やヨーグルトをかけて食べるもの。ニュージーランドの国民食とも言えるポジションなのだとか。

「チョコ味のシリアルより、こちらのシリアルはヘルシーでおすすめ」
ヘルシーな製品には、こちらの星マークがついています。5つ星が満点。
「ピーナツバターは『FIX & FOGG』のものがおすすめ」
ニュージーランドと言えばマヌカハニー。お土産にも人気。

スナック類やチョコなどのお菓子

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なかなか意識の高い食品が多そうな「FreshChoice Papamoa」ですがスナック菓子コーナーもあります。が、しかし、オセアニアでよく見かける「TimTam」などは少なく、最近ネットで人気の高い「Nutellaビスケット」はありませんでした。

「オーガニックのトウモロコシによるスナック菓子は、まあちょっとマシなジャンクフードっていうところですね(笑)」

この「ORGANIC CORN PUFFS」はBBQ味、ピーナツバター味、チュロス味とどれも海外ならではのフレーバー展開でした。

「ちょっとマシなジャンクフード(笑)」
フレーバーも海外ならでは。

ヨーグルトなどの乳製品売り場

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牛乳がずらーり。
ギリシャヨーグルトの数々。

そしてヨーグルトや牛乳などの売り場へ。

「最近はギリシャヨーグルトが人気ですね。子どもにはプロテイン入りのケフィアヨーグルトをシリアルにかけてあげたりします。フルーツ入りのヨーグルトは糖分が高くなりがちなので、自分でフルーツを購入してヨーグルトに入れるとヘルシーでいいですよ」

ニュージーランド土産にもピッタリ?

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日本でも販売されている「エコストア」の洗剤。
ジュート素材のエコバッグ。
オーガニックのコーヒーや紅茶なども。

旅先のスーパーと言えば、お土産購入にも適しています。ニュージーランドの洗剤ブランド「エコストア」の商品や、可愛いオリジナルのエコバッグなど気になる雑貨もありました。

オーガニックのコーヒーやティーなどは、軽くて持ち運びしやすく、消費期限も長いのでお土産にも良さそう。

ワンコにもフレンドリー

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入口にはワンコのための場所が。
リードをつけるフックとお水が置いてありました。

愛犬家が多いのでしょうか、スーパーの入り口にはワンコのためのリードをつなぐフックと水飲み用のお皿が置いてありました。

ニュージーランドはクルマが主な移動手段ですが、Papamoa Beachは住宅街に近いこともあり散歩がてらに訪れる人も多いようです。

小型ながらも新鮮食材が豊富なスーパーマーケット、この街に住んでみたい……!と思わせる場所でした。

「このようなスーパーマーケットツアーは初めてのこと(笑)。皆さん、楽しんでいただけましたか? 近頃はグルテンフリー、プラントベース、地産地消などいろんなトレンドが食の世界にも生まれています。トレーサビリティが意識された食べ物を選択して、エシカルでサステナブルでヘルシーな食生活を目指したいですね」

 

撮影/Antony Gray (トップ画像)

取材協力/ゼスプリ

FreshChoice Papamoa


ジェス・ソーンズさん

ジェス・ソーンズさん

オタゴ大学出身。彼女自身の健康問題をきっかけに、ライフスタイルを少し変えることが健康に大きな影響を与えることを発見。健康オタクを自認している。私生活では6歳の男の子と3歳の女の子のママ。Instagramは@eatwisenutrition

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