算数・数学で「一歩先を読む力」が身につく理由は?
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算数・数学で身につく「思考力」とは?
学年が1年上がるごとに、難易度が上がっていく算数・数学に苦手意識を持つ人は少なくありません。「計算機や表計算ソフトがあるのに、なぜ勉強しなければならないの?」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
『読んだら勉強したくなる東大生の学び方』の著書である西岡さんは、算数・数学の「思考の仕方を学ぶ」一面についてつづっています。
西岡さんが同著の中で着目しているのは、算数・数学で身につく「常に一歩先を見て考える力」です。
「A」という事象を見て、「AということはBだな」というように、一歩先を読むことで「B」を思考する能力が鍛えられていく、というのです。
皆さんも、ためしに簡単な文章問題に触れてみると、問題の1行目を読んだ段階で「あのパターンの問題かな? じゃあ、この計算式を使うのかな……」などと、一歩先のことを考えて、解答の段取りを進めていることに気づくことができると思います。
また、徐々に難しくなっていく問題と対峙することで、思考の器も少しずつ拡張していくのかもしれませんね。
数字に「だまされない」ために、数字と向き合おう
nullさらに、西岡さんは「数字にだまされない」ためにも、算数・数学の素養が必要だといいます。
「数字は嘘を吐かないが、嘘吐きは数字を使う」という言葉があるように、いつどこで数字に騙される機会に遭うか、わかりません。
提示された数字やグラフの中に、不正をごまかしたり、商品やサービスを売るための「嘘」がひそんでいるケースもあります。


こちらの行動や購買意欲を特定の方向に誘導するような相手の意図に気づくためにも、算数・数学の勉強で数字や図解に親しんでおくことが大切なのかもしれませんね。
「なぜ勉強するのか?」の答え探しをサポートする1冊
null『読んだら勉強したくなる東大生の学び方』は、今回、ご紹介した算数・数学のほかにも、さまざまな角度から「なぜ勉強するのか」について真剣に向き合っている1冊です。
1つの町の中を車輪のついた5つの教科が自由に往来している表紙のイラストが印象的です。教科間のボーダーを超え、学んだことを活用できるようになると、「働く」「暮らす」「学ぶ」がさらに充実していくのかもしれませんね。
「勉強ってなんだ?」と親子で考えるための1冊としてもおすすめです。
イラスト/白井 匠
【参考書籍】

『読んだら勉強したくなる東大生の学び方』(著:西岡 壱誠・笠間書院、1,760円・税込)
「勉強は役に立たない(役に立っていない)」と思っていませんか?
先生・保護者は学ぶことの意味を伝えられる! 子どもは 勉強の本当の意義がわかる!
偏差値35から東大合格、ベストセラー「東大シリーズ」著者が教える「なぜ勉強するべきか」の6つの答え。

西岡 壱誠 (にしおか いっせい)
東大生、株式会社カルペ・ディエム代表、日曜劇場「ドラゴン桜」監修。1996年生まれ。偏差値35から東大を目指し、3年目に合格を果たす。在学中の2020年に株式会社カルペ・ディエム(https://carpe-di-em.jp/)を設立、代表に就任。全国の高校で「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施し、高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。テレビ番組「100%!アピールちゃん」(TBS系)では、タレントの小倉優子氏の早稲田大学受験をサポート。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営し、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。著書『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計45万部のベストセラー。

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