さて、4回シリーズでお届けしている夫婦の結婚観。
2回目は、既婚男性350人による「結婚しなければよかった」と感じた瞬間のアンケート結果をお届けします。
「結婚しなければよかった」6位~10位の回答は?
nullまず、6位~10位の結果をご紹介します。
10位・・・恋愛の自由がない
「恋愛ができない」(40歳・公務員)
9位・・・価値観の違いを感じたとき
「意見が合わないとき、相手が折れない」(50歳・その他)
8位・・・いつも思っている
「最近いつも」(56歳・営業・販売)
7位・・・文句を言われたとき
「文句を言われるたびに」(48歳・営業・販売)
6位・・・妻の機嫌が悪いとき
「理不尽な怒りをぶつけられた時や、冷えた空気を感じながらも過ごさなきゃいけないとき」(34歳・その他)
「結婚してよかった」のアンケートでは、“癒し”や“安心”がランキングに並んでいたのに対して、不機嫌や文句、価値観の相違によって家庭内に波風がたったときにネガティブな気持ちになってしまうようです。
続いて上位5つの結果をご紹介します。
5位:日常生活の制限があるとき(16人)
null結婚すると、以前のように堂々とできなくなってしまうこともありますよね。それはどんなことかというと……。
「遊べなくなった」(30歳・営業・販売)
「ゆっくり羽を伸ばせないところ」(56歳・その他)
「エッチな動画が見られない」(47歳・公務員)
「楽しみである、晩酌を止められるとき」(30歳・公務員)
家族によって地に足をつけることができると受け取るか、地面のぬかるみに足をとられて自由がないと受け取るか……。受け取り方は当人によって異なるのかもしれません。
4位:1人の時間がない(20人)
null家族を大切に思っていても、時々1人の時間を求めてしまうことも。
「1人になりたい時があってもできないこと」(37歳・公務員)
「最近はずっと思っている。1人になりたい」(58歳・総務・人事・事務)
「1人の時間を奪われるとき」(49歳・その他)
「自分の時間が配偶者によりつぶされたとき」(43歳・総務・人事・事務)
1人の時間を“奪われる”“つぶされた”と回答している人たちは、「結婚してよかった」と感じる瞬間として「孤独ではないこと」という回答をしていたのが印象的でした。
3位:お金を自由に使えないとき(35人)
null時間の自由を越えたのが、お金の自由でした。
「自分で自由になるお金が少ない」(47歳・その他)
「お金の自由がきかない」(42歳・企画・マーケティング)
「財布を握られてしまい、遊ぶお金がない」(43歳・技術職)
「お小遣い制度で、使えるお金が少ない」(36歳・公務員)
詳しい額はわかりませんが、“小遣い制”に不満があったり、小遣い不足により趣味や遊びを楽しめないことへの不満が垣間見える回答となっています。一方で回答者は「結婚してよかった」と感じる点として“安心”“子ども”“癒し”といったキーワードをあげています。
2位:夫婦げんかをしたとき(55人)
null今回、55人の男性は「結婚しなければよかった」と感じる瞬間として“夫婦げんか”をあげていました。
「子どものことでけんかしたとき」(49歳・その他)
「けんかして話をしない時間が続くとき」(45歳・技術職)
「けんかすると疲れる」(35歳・公務員)
「どうでもよいつまらないことでけんかをしたとき」(39歳・研究・開発)
本来は好意を持ちあっている相手と言葉や態度をとがらせて闘うことは、心が消耗しますよね。近くにいるからこそ分かり合えないことにいら立って、わざと傷つけるような言葉を選んだり、過去の過ちを持ちだしたり。怒りがピークに達したときには「結婚しなきゃよかった」と思うこともあるかもしれません。きっと、多くのケースが一過性のけんかで終わるのでしょうが……。
1位:「結婚しなければよかった」と感じる瞬間はない(120人)
null3人に1人の男性が回答し、群を抜いて多かったのが「結婚しなければよかったと感じる瞬間はない」との回答でした。
「そんな気持ちにはならない」(54歳・コンピュータ関連技術職)
「思ったことがない」(30歳・その他)
「それはないです」(40歳・その他)
たとえけんかをしても、文句を言われて相手を疎ましく思っても、結婚した選択を後悔するステージにまで気持ちがたかぶることはないのかもしれません。ちなみに「結婚してよかったと感じる瞬間はない」と回答した男性(17人)の7倍の数字でした。
アンケートの【男性編】を振り返って…
null以上、「結婚しなければよかった」と思う瞬間についてお届けしました。
今回のアンケートから推測するに、結婚によって“金”“時間”“自由”を「奪われた」「なくなった」と感じている男性は少なくないもよう。同時に、“喜び”“安らぎ”“心のよりどころ”を得られていると感じてもいるという、相反した結果になりました。置かれている状況をポジティブに受け取れるか、ネガティブに受け取るかは、そのときの心のコンディションによっても変わりそう。
また、実質的な1位は「夫婦げんかのとき」という結果になっています。目の前の相手に腹がたって「顔も見たくない」と思っても、あわただしい日常生活に巻き込まれて、いつの間にか会話が戻り、数日経ったらけんかのきっかけさえも忘れていく……なんていう夫婦は多いのではないでしょうか。
さて、次回は女性編。妻たちの「結婚してよかった」「結婚しなければよかった」と感じる瞬間は? どうぞお楽しみに!
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