男性が女性にしてほしい家事
null共働き家族では特に問題になるのが「家事の分担」。まだまだ女性の方が担当する家事の割合が大きいケースが多いですが、もちろん男性がきちんと家事を担当している家庭も。共働き夫婦の男性側に、「女性側に担当してほしいと思う家事」について聞きました。
掃除や洗濯は女性の方が得意なのでは…?

「排水溝の掃除と風呂掃除。自分では上手く掃除ができないから」(54歳男性/その他)
「トイレ掃除。テレビ周りの拭き掃除。細かい箇所を綺麗にするのは女性の方が上手そうだから」(55歳男性/総務・人事・事務)
「洗濯物のたたみ方と収納。頑張ってもきれいにたためません」(53歳男性/会社経営・役員)
「整理整頓。掃除。全て自分がやっているが、片付けすると置いてた場所がわからなくなると怒りだすので」(49歳男性/その他)
家事にも得意不得意があるのか、「男性よりも女性の方が上手くこなせそう」と男性が思っている家事が挙がりました。これには、掃除をしたり洗濯ものをたたんだ後に、女性が不満そうにしていた(またはダメ出しをした)と感じて、手を引きたい……と思っている人が含まれていそうな感じもします。
食品や日用品などの買い物

「車の運転をして買い物に行ってほしい。買い物はほとんど私の担当」(60歳男性/その他)
「食材の買い物。仕事帰りに買い物をするのは大変」(51歳男性/企画・マーケティング)
「夕食の買い物など。自分の方が遅く帰宅するため」(45歳男性/金融関係)
「買い物。店に行かなければならないので」(53歳男性/その他)
休日や仕事帰りに買い物を頼まれることもあるようで、それに面倒さを感じている男性も。仕事で疲れた後にスーパーなどに立ち寄るのは、体力的にも気持ち的にもちょっとしんどいというのも理解できますね。でも家に小さい子どもがいたりしたら、買い物に行くのも相当大変というのも分かってほしいかも……!
自分の方が稼いでいるのだから基本は全投げしたい!
「食事の用意と洗濯。金銭的にこちらがメインで働いているので」(36歳男性/その他)
「皿洗い、ごみ出し。稼ぎは自分の方が倍以上あるので、ほぼ全ての家事をやってほしい」(54歳男性/その他)
「自分の方が稼ぎが多いので、家事は相手がすべき」という意見もあります。もし女性が専業主婦でお互い同意しているならそれでもいいのかもしれませんが、働いているならば多少なりとも家事の分担は必要では……? 女性も納得できるような着地点を考えていきたいですね。
相手に望むものなどありません!

「そんなものはない。妻の負担が増えるから」(34歳男性/その他)
「自分が主担当の業務はない。もっと貢献できるようにしたい。平日遅いので、土日は予定のない限りは極力担当交代してあげたい」(53歳男性/総務・人事・事務)
「それは全くないです。十分すぎるほどやってもらっていると思う」(62歳男性/その他)
「そのようなものは無い。きちんと分担できているから」(57歳男性/その他)
相手にもっとやってほしい家事などない! という人ももちろんいました。もっと自分の負担を増やしたいくらいだ、きちんと分担できているからこれ以上は必要ない、と人により温度感は違うものの、女性への感謝や公平感を意識している様子に安心します……。
そのほかこんな家事もお願いしたい…
「排水溝の掃除(髪の掃除)。明らかに自分の髪ではないので片付けて欲しい」(45歳男性/営業・販売)
「朝のゴミ出し作業。時間がもったいないから」(58歳男性/コンピューター関連技術職)
「洗車。手洗いで2台は疲れます。たまには手伝おうかと言ってほしい」(51歳男性/その他)
「家賃や公共料金の支払い。いくらかかっているかあまり実感していない様子だから」(54歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「平日の夕食の支度。テレワークで家にいるからという理由で自分で分担しているが、もう飽きた」(58歳男性/コンピューター関連技術職)
「掃除。片付け。食事全般のことや買い出しなど私がやっているのでそれ以外の身の回りのことはやってほしい」(20歳男性/その他)
「部屋の掃除。あまりにもしないから」(34歳男性/営業・販売)
逆に男性の家事負担が重そうで心配になる人もいましたが、「飽きた」「時間がもったいない」でやらなくて済めば誰だってやりたくないんですけど!とつい言いたくなる意見も……。
女性が男性にしてほしい家事
null家事のメインを担当することが多い女性陣。不満を抱える人も少なくありません。女性が男性にしてほしい家事についても聞きました。
せめて週末くらいは

「休みの日くらいはご飯を作りたくない。食事の用意をしてほしい」(49歳女性/総務・人事・事務)
「食事の用意。食事の用意は全部私なので、週末くらいは夫にしてほしい」(54歳女性/主婦)
「掃除機をかける。週末くらいは夫に代わってほしい」(50歳女性/学生・フリーター)
「掃除全般、休みの日に食事を作る。夫が休みの日は代わりにしてほしい。普段から食事担当で私の家事の負担が大きいので分担してほしい」(42歳女性/コンピューター関連以外の技術職)
お互いに仕事をしていても、平日は女性がメインで家事を負担しているという家庭は多いもの。その場合はせめて男性が休みの日くらいは家事をしてほしいものですね。目の前でくつろいでいる姿を見ると、どうして私だけ家事をするのだろうと、イラッとしてしまうというのもよく聞く話。
休みの日に全ての家事をしてほしいとまでは言わなくても、せめて休日は一緒に頑張ろう!という気持ちを表現してくれると良いのですが……。
食事の用意のあとの片づけはバトンタッチしたい!

「食器洗い。料理をしてくれるのは助かるけれど、キッチンがめちゃくちゃに汚れている」(53歳女性/総務・人事・事務)
「自分の使った食器くらいは洗ってほしい。食べる時間が別なので、こっちの洗い物が終わっているのに朝起きるとシンクに洗い物がたくさんあるとうんざりする」(45歳女性/その他)
「お皿洗いです! 旦那が全く料理しないから」(32歳女性/主婦)
男性が料理を作ってくれるのは嬉しいですが、使った調理器具を洗わない、コンロが汚れたままだったら、せっかくの嬉しさも半減してしまいますね。また使った食器を洗わずにシンクに置きっぱなしにしないでほしい、料理をしないなら洗い物はしてほしい、と、切実な訴えが多数ありました。
これって男性の方が向いているのでは?
「拭き掃除とか。体力を使うため」(35歳女性/会社経営・役員)
「ゴミ出し。重たいしゴミ捨て場の距離も遠いから」(55歳女性/主婦)
「食器の片付け、掃除、洗濯。きっちりしていて私より得意だから」(34歳女性/総務・人事・事務)
いくら男女平等とはいえ、特に体力の違いは埋めるのは難しいもの。そのため力を使うような家事の場合には、男性にしてほしいという意見もありました。例えば、ずっしりと重いゴミを出すことや、体力を使う掃除など。
また家事は得意な方がした方が効率的ですから、それぞれの得意分野を活かすのは良いことですよね!
そのほかにもこんな意見が

「洗濯をして干して畳むまで。丁寧にやると結構時間がかかるので、同じように衣類にダメージの無い洗濯の仕方を覚えて欲しい」(48歳女性/営業・販売)
「夕食後の食器洗い、お風呂掃除、掃除機がけ、ゴミ分別からの、ごみ捨て。食べた後ゆっくりしたいのは同じなのに、自分だけ夜まで忙しくしてるのは腹立たしい」(58歳女性/その他)
「部屋の掃除。私は掃除が苦手で時短になるようにやっているが、大掃除などで夫と一緒に掃除すると嫌味なぐらいに隅々まで掃除するので、それなら普段からやってほしい」(50歳女性/主婦)
うなずきながら読んでいる人も多いのでは? もちろん、
「特にない。何でも家事を積極的にやってくれていると思う」(27歳女性/コンピューター関連以外の技術職)
「もう十分何でもしている。ほとんど全部を一緒にしている」(62歳女性/総務・人事・事務)
という人もいました。不公平感や不満がなく過ごせているのは何よりで、うらやましい!
内閣府の調査によると、夫婦間での「仕事がある日の家事時間」については、子どもの有無、子どもの年齢などにより幅がありますが、女性が男性の約2.6倍~3.6倍という数字に(※)。いまだ、男女間で家事に割く時間に大きな差があることが分かります。
結婚相手やパートナーに家事の分担を求める声は少なくありません。ひと昔前は、女性が家事をするのが当然でしたが、今はその風潮も変わってきています。それぞれの得意分野で家事を行うのもよいのでしょう。不満が爆発する前に、きちんと話し合って決めていけるとよいですね。
※内閣府「令和元年度 家事等と仕事のバランスに関する調査報告書」
https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/balance_research_202003/07.pdf

フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。
2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。