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「家事に対する夫からのクレーム」おかずが少ない、掃除が下手…にカッチーン!妻たちの痛快な切り返し方一覧

朝昼晩3度の食事の準備や後片付け。掃除、洗濯、そのほか細々とした“名もなき家事”。日々こなさなければならない家事は肉体的にも精神的にもこたえるものがありますが、その労をねぎらったり感謝されたりするどころか、夫からあれこれ口出しされてカチンときたことはないでしょうか?

『kufura』では、女性97人を対象に“家事に対する夫からのクレーム”をテーマにアンケート調査を実施しました。

「〇〇でいいよ」…上から目線の発言にカチン!

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家事に対する夫からのクレームで“カチンときた言葉”を募ったところ、まず多かったのは料理に関するもの。なかでも上から目線の「〇〇でいいよ」に業を煮やしている既婚女性は少なくないようです。

「夕飯は簡単なのでいいわ、トンカツとか……って言われて、もう頭がブチ切れそうになりました! トンカツのどこが簡単!? 自分で揚げてみろ! 自分で油の処理してみろ! 思い出すだけで腹が立ちます」(55歳/主婦)

「体調が悪く寝込んでいる私に、“調子悪そうだから簡単なものでいいよ”と夫。“調子が悪そうだから今日は僕が作るよ、何がいい?”なら分かるが……」(63歳/主婦)

「“夕飯は何でもいいよ”と言うくせに、定番のおかずにしたら“たまには変わったものが食べたいな”と言われた」(62歳/デザイン関係)

「お昼ご飯は何でもいいと言ったくせに、いざこっちから提案すると、“それは嫌だ”と言われたこと」(37歳/その他)

「〇〇でいいよ」とあたかも譲歩しているかのような姿勢を示しつつ、“〇〇”の中身がちっとも簡単じゃない! 献立作りから買い出し、調理、後片付けまでの一連の作業を一定期間体験して、その大変さを味わってから発言してほしい……と妻たちは怒り心頭です。

「ご飯まだ?」…甘ったれ催促にカチン!

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「ご飯まだ?と聞かれるのが嫌」(27歳/コンピューター関連以外の技術職)

「“ご飯早くしてほしい”って言うんなら自分で作ればいいのにと思いました」(41歳/主婦)

「料理が遅いと言われた。こっちにも事情がある」(34歳/会社経営・役員)

「休日の昼、家の片付けで忙しくしているときに“そろそろご飯にして。簡単なものでいいよ”とか。簡単なものって何!?」(64歳/主婦)

「〇〇でいいよ」に次いで多かったのは「ご飯まだ?」系の催促。夫は妻のことを“自動ご飯提供マシーン”か何かと勘違いしているのでしょうか? 「私はあなたのママじゃないのよ!」という妻たちの心の叫びが聞こえてきそうです。

ご飯の量や質に関するクレームにカチン!

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「ご飯これだけ?と言われるのがカチンときます。忙しかった日中のことを知らないくせに」(59歳/主婦)

「ご飯のおかずが少ないと言われたとき。だったら、自分で作ってほしい」(45歳/主婦)

「焼き魚は旦那にとっては手抜き料理らしく晩御飯の食卓にあがると手抜きと言われます」(51歳/主婦)

「自分の母親の味がいいようで、私にも同じ味を求めているのか、教えてもらえと言う。気に入らないなら実家に帰ってほしい」(58歳/その他)

「手羽元は食べにくくて面倒くさいと言われた。沢山煮込んで作るほうがよっぽど面倒なんですが……」(36歳/主婦)

「ご飯の文句は言わないけど、もう少し食費に見合う献立作れないの?と言われること」(52歳/主婦)

キッチンの余りもの食材から献立をたてて、足らないものは買い足し、調理する。そして、“調理”と一言でいっても材料を洗う、切るなど下ごしらえから出来上がりまでに工程がいくつもあり、食卓にごはんとおかずが並ぶまでに一体どれほど労力がかかることか……。そのプロセスをないがしろにして、食事の出来にあれこれ文句をつける夫の無神経発言にイラっ!

「だったら自分で作ってほしい」との恨み節に首がもげるほど共感してしまう人は少なくないのではないでしょうか。

掃除の仕方に対するクレームにカチン!

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「ここ汚いよ……って知ってるし! 毎日掃除しても夕方には汚れるんだよ! そんなことも知らないのか!」(40歳/総務・人事・事務)

「“いつもキッチンに食べもののカスのようなものが落ちている”とのクレーム。調理していたらあたりまえだと思うのに」(62歳/主婦)

「たまには壁も拭き掃除すれば?と言われたが、自分でやってと思う」(58歳/総務・人事・事務)

「子どもが出しっぱなしのおもちゃを見て片付けろよーと言ったこと」(34歳/主婦)

いくら掃除しても日常生活を送っていれば(なんなら空き家状態でも)、おうちの中は自然と汚れがたまるもの。新築のようにピカピカの状態をキープするなんて土台無理な話ですよね。

なのに、細かい汚れや散らかりを発見して、いちいち指摘してくるとは一体何様!? ダメ出しするのではなく、黙って自分が体を動かして対処してくれれば済む話なのに、家事全般はまるで他人事のような夫の口ぶりにはガッカリですよね。

洗濯に対するクレームにカチン!

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「天気が悪い日が続いた時、洗濯物の匂いが気になったようで、お前の干し方が悪いんじゃないかとかよくわからないことを言ってくる。乾燥機を使うと縮んだとか乾燥機の匂いがつくからやめろと言うし始末に負えない」(50歳/その他)

「“まだ洗濯物が干しっぱなしだよ”というクレーム。気付いたら自分で取り込んでほしい」(56歳/主婦)

「洗濯物をたたむ時間が夜しかとれないのですが、散らかっている洗濯物を見て夫が文句を言う。それを言うなら自分でやってほしい」(36歳/主婦)

「アイロンがうまくできていないときに“クリーニングに出したら?”と言われ腹が立った。節約のためにアイロンをかけている身にもなってほしい」(52歳/主婦)

ひとつひとつの作業はシンプルながら、だからこそ地味にしんどい洗濯。やはりこのジャンルでも「指摘するくらいなら自分でやってほしい」との声が相次ぎました。

恩着せ発言にカチン!

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「家事は専業主婦の私の仕事みたいに思っているので、ちょっと手伝っただけで、やってやった感がすごい。やるのが当たり前なのでは?」(62歳/主婦)

「俺ばかり掃除していると言うけど……見ていないだけで断じてそんなことはない」(44歳/総務・人事・事務)

「調味料の補充。圧倒的に私のほうがやってるのに、“また俺~”と言ってくるのがイラッとする」(43歳/主婦)

「夫から見ると“お前は何もしてない”とのこと。してるわ! うるさいわ! あんたのほうが、たまにするだけで偉そうにするな」(49歳/総務・人事・事務)

普段はほぼノータッチなくせに、ちょっとでも家事に貢献したら「やってやった」感全開にする夫に呆れる声も。

得意気になっているだけならまだかわいいものですが、夫の知らない妻の働きぶりを過小評価する発言は許しがたいものがありますよね。

カチンとくる夫のクレームにはどう対処する?

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家事に対する夫のクレームにカチンときたときの切り返し方について尋ねたところ、以下の3つの傾向が見られました。

言い返す

「(おかずが少ないと言われて)あなたの稼ぎが少ないからおかずが少なくなると言ってます」(45歳/主婦)

「(外食のほうがおいしいと言われて)ほな、一生外食しとけ!と言いました」(39歳/その他)

売り言葉に買い言葉で夫婦間バトルがどんどん白熱化しそうな危険な香りがしますが……。ただそうでも言い返さないとやっていられないという妻の気持ちも理解できますよね。

受け流す

「(掃除のやり方を細かく指示されて)わかったと言いつつ自分のやりたいようにします。言われたようにしたよ、と言うと喜びます」(63歳/主婦)

「(毎日ちゃんと掃除しろ、と言われて)言い返しても無駄なので、へらへら笑ってごまかす。なお、夫の言うとおりにはしない」(64歳/総務・人事・事務)

「(洗濯物のにおいを指摘されて)前は洗い直すね、と言ってましたが最近は“そうねー”と無視」(50歳/その他)

何か言い返すと余計に面倒なので笑って受け流すという声も。妻のストレス指数がヤバいことになりそうですが(少なくとも筆者には無理そうです)、夫の発言をいちいち真に受けないというのは家庭内処世術のひとつかもしれません。

代わりに夫がやるように仕向ける

「(料理は簡単なものでいいと言われて)“簡単なものなら自分で作ってね”とニッコリ」(64歳/主婦)

「(キッチンのシンクの汚れを指摘されて)“気が付いたんなら、よろしくお願い!”と対応を促す」(60歳/主婦)

「(掃除が下手だとダメ出しされて)“どうやって掃除したらきれいになると思う?”と聞いて実践してもらう」(58歳/総務・人事・事務)

言い返すでもなく、我慢するのでもなく、「ならばあなたがやってみて?」と夫にストレートに伝えてしまうという人も。それで夫が妻の思うように動いてくれるとは限りませんが、もしこの作戦で夫が少しでも家事に積極的になってくれれば、ハッピーですよね。夫の心ない発言にモヤモヤしている人は、試しにやってみる価値はあるかもしれません。

 

家事を巡る夫婦間のトラブルは、過去に『kufura』でも何度も取り上げたことのある一筋縄ではいかないテーマ。今回のアンケートに寄せられたコメントからも、みなさんなかなか苦労されている様子がうかがえます。これから先も長い結婚生活を送るなかで、なんとかうまく折り合いをつけていきたいものですね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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