千差万別な「お風呂」
nullまず、結婚生活を「風呂」に例えている回答をご紹介します。
「結婚生活はお風呂。癒されるし気持ちがいいけど、ちゃんと手入れもしないと、すぐカビとか汚れだらけになっちゃう」(48歳/コンピューター関連技術職)
「温泉。熱くて辛い日もあれば、心地よい日もある」(49歳/デザイン関係)
「温泉。ぬるくも熱くもなる」(43歳/総務・人事・事務)
「サウナ。我慢の連続だから」(44歳/金融関係)
天然温泉から自宅の浴室までいろんな回答がありましたが、皆さん、例えるポイントがちょっとずつ違います。風呂の気持ちよさ、温度管理の難しさ、カビの生えやすさ、忍耐の必要性などなど。ぐつぐつと沸き立つ「地獄の湯釜」に例えている人もいました。
イタタ!アチチ!でも、体にはいい
null健康法にまつわる言葉です。
「結婚生活は足つぼマッサージ。地味に痛いけど、なんとか耐えられるし、体にはいいので続けていきたい」(54歳/その他)
「結婚生活はお灸ですね。我慢することが肝要です」(71歳/その他)
楽しくて甘いことばかりではないけれど、体と心に「効いている感じ」がする。適度な緊張感のある関係は、苦いけれど、良薬にもなりうるのかもしれません。
「ぬくもり」があるもの
nullほどよい温度の物に例える声です。
「温かいお茶です。ほっこりするからです」(39歳/研究・開発)
「結婚生活は、こたつ。あたたかくて、心休まるから」(67歳/総務・人事・事務)
一緒にいるとくつろげる、安らげる、ほっとする。穏やかな日常の一端が垣間見えるような回答でした。
砂漠、地獄、墓場…のディストピア
null一転、ゆきづまった結婚生活を連想させる回答です。
「砂漠。終わりがない地獄で少しだけオアシスがある」(31歳/その他)
「結婚生活は地獄、生きた心地がしない」(51歳/営業・販売)
「結婚生活は、誰かに縛られる人生の墓場」(68歳/その他)
険悪な夫婦関係、意志決定の裁量権のない家庭生活、家庭内の居場所のなさが「地獄」「墓場」「牢獄」といった言葉で表されていました。
いいときばかりではないが、悪いときばかりでもない
null夫婦関係が常に移ろっていくことを端的に示した言葉です。
「結婚生活は風船。しぼんだり膨れたり」(52歳/営業・販売)
「結婚生活は四季。暖かい、暑すぎる、寒い、穏やかなど、四季のように変化する」(69歳/営業・販売)
最良の関係性がいつまでも続くことはなく、冷えたり温まったり、しぼんだり膨れたり、上がったり下がったりしながら、変化を重ねています。「常に変わっていくものだ」とわかっていれば、過去の「良かった時期」に固執せずに、今を見つめることができそうですね。
結婚は「ステイタス」を支えるもの
null賛否両論がありそうな、こんな声も。
「結婚生活はステイタス。独身者との差別化になる」(45歳/営業・販売)
「結婚生活は、社会的信用の源。人には言えない事でも話せる相手を持てる環境」(64歳/その他)
あくまでも推測ですが、回答者は、既婚者であることが「見えない肩書」となりうる場所と縁があったのかもしれません。
日常に彩りを添える大切なもの
null夫婦関係が、かけがえのないものであることを想起させる声です。
「花。一緒にいると明るくなる」(51歳/コンピューター関連技術職)
「宝物。なくしたくないものだから」(56歳/技術職)
他にも、ダイヤの産出地である「ギアナ高地」という、難易度が高めの回答もありました。掘り下げるのは大変だが、輝く宝石が埋まっている……という意味ではないかと推察します。
2人で「ミッション」をクリアする催し
null2人で協力して同じ目標や困難に立ち向かっていく様子は、以下のような言葉で例えられていました。
「冒険。夫婦2人で力を合わせて、子育てや家事、親の介護、仕事、近所づきあいなど未知の世界を進んで行くから」(55歳/総務・人事・事務)
「結婚生活は富士登山。疲労もあるが、いい景色を見ながら2人で登頂すると、達成感がある」(73歳/その他)
「学園祭の前夜祭みたいな感じです。毎日何かしらバタバタしていて慌ただしいです」(44歳/コンピューター関連技術職)
苦労しながらも、協力して進む中で開けていく景色。その感動をシェアできる相手がいると、喜びが増幅しそうですね。
亀裂の入った夫婦関係の修復の難しさを表す言葉
null1度壊れたら修復が難しい。そんな関係性を表す言葉です。
「結婚生活は、陶器。壊れたら簡単に戻らないから」(37歳/デザイン関係)
「糸。1度切れたら元通りには戻らない」(61歳/その他)
日常生活のすれ違いや、価値観の違い、嘘や裏切りによって亀裂が入ってしまったら、信頼関係をもとに戻すためには大変なエネルギーを要します。同様の理由で、ガラスや砂の城に例える人もいました。
熟成した「酒」のような味わい
null夫婦関係をお酒に例える声です。
「ワイン。年月とともに熟成して深い味わいになる」(45歳/法務)
「日本酒。冷やしても温めても味が出る」(57歳/金融関係)
「劣化」ではなく「熟成」。「アツアツ」でなくても「味が出る」。まさに「うまい!」という感じですね。
なかなかうまくかみ合わない2人
null夫婦のコミュニケーションがなかなか思い通りにいかないことを表す言葉です。
「ジグソーパズル。少しづつ組み合わせていき、上手くはまったら楽しいが、うまくいかない時の方が多いと思う」(68歳/総務・人事・事務)
「通じない電話、話し合うことがない」(66歳/総務・人事・事務)
夫婦はもともと他人。全ての意見がピタリと合い、常にこちらが望んだ回答が返ってくるわけではありません。良くも悪くも、予定調和とはならない関係でもあるようです。
「結婚は○○である」こんな回答も…
null今回のアンケートでは、こんな回答がありました。
「車の両輪。片方だけに荷重がかかれば、車はまっすぐ進まない。両輪がかみ合えば、心地よい乗り心地になる」(72歳/技術職)
「シーソー。バランスが大事」(41歳/その他)
「高級車。燃費(生活費)がかかる」(75歳/会社経営・役員)
「鏡。相手がしている行動は自分がしている行動と同じ」(35歳/技術職)
「旅。その工程でいろいろな体験ができる」(72歳/公務員)
たった一言から、結婚生活の年輪を感じさせる回答が多数寄せられました。
以上、結婚生活にまつわるアンケートの内容をご紹介しました。
世の中には、結婚にまつわるいろんな言葉があふれています。自分の体験をもとに「結婚は○○だ!」と一般化したくなるかもしれませんが、皆さんの回答を見ると、結婚生活は1つの言葉では形容できないようです。
最後にこんな回答をご紹介します。
「結婚生活は骨とう品。人によって価値が違うから」(72歳/公務員)。皆さんにとっての結婚生活は、何に例えられますか?
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