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「夫婦げんかをしない人」はどう回避しているの?疲れ損の夫婦げんかを避けるには【既婚女性に聞いた】

不満や不機嫌がぶつかって火花を散らす夫婦げんか。終えてみれば、運よく何かをわかり合えた実感が残ることもあるかもしれません。でも、実際にはエネルギーを消耗する徒労で終わることが多いのではないでしょうか。

ムダなけんかは避け、機嫌よく過ごす時間を増やしたいものですよね。今回は、既婚女性が実践している夫婦げんかの回避策についてお届けします。

多くの夫婦にとってけんかは日常。ムダなけんかはどう減らす?

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『kufura』編集部が、113人の既婚女性に夫婦げんかの頻度について質問したところ「夫婦げんかをよくする(18.6%)」と「たまにする(49.6%)」の合計割合は、およそ7割でした。既婚男性にも同じアンケートを実施しましたが、同様の割合でした

多くの夫婦は、夫婦げんかを日常的に経験していることがうかがえます。

夫婦げんかのよくある原因は、『kufura』の過去記事を参照いただくとして、今回はけんかの回避法に着目。既婚女性が実践している夫婦げんかの回避方法について質問しました。

不満を「ためない」

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まず、けんかを防ぐためには、不満を「ためない」ことが大切という声です。

「お互いため込みすぎないようにする」(37歳/金融関係)

「後でもんもんとするのは嫌なので、思った事はその場で口に出す」(68歳/主婦)

不満は内部気圧のようなもので、膨張すると、本格的な怒りに発展します。その前に「ガス抜き」をすることで、避けられる衝突があるようです。その際、不満を受け止める相手の態度も大切かもしれません。

怒りを「寝かせる」

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もし言いたいことがあっても「怒りのピーク時」に伝えることは避ける、という回避法です。

「ヒートアップしそうになったら一度、日を置く」(24歳/その他)

「怒った勢いで口に出さない」(52歳/営業・販売)

怒りのピーク時の発言を避け、本当に伝えたいことは怒りがある程度おさまってから伝えることで、相手に言葉が届きやすくなるのかもしれません。自分の感情を俯瞰(ふかん)できているからこそ、なせる業ではないでしょうか。

硬直した心を「和らげる」

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硬直した心をほぐす習慣に関する回答です。

「猫を飼っているので、猫をだっこすることでおさまる」(51歳/主婦)

「喧嘩をすると自分のレベルが下がると言い聞かせている」(41歳/主婦)

ペット、スイーツ、好きな芸能人の動画……などなど、ネガティブな感情を中和する「何か」は、人それぞれ。「イラっとしても、“アレ”でなんとかなる」という安心感になりそう。

相手の売り言葉を「買わない」

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続いて、先に夫が不機嫌になったときのけんか回避策です。

「右から左に聞き流し、相手にしない。怒り出したらとりあえず離れる」(51歳/主婦)

「小さい不満なら受け流すようにしている」(36歳/主婦)

夫婦は、距離感が近いゆえに、相手のネガティブな感情の影響を受けやすい関係です。回答者は、相手の怒りに反応しないよう、距離を置いたり、受け流したりして、怒りの応酬を防いでいました。

イライラを「変換する」

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夫婦間に不穏な空気が漂ってきたら、イライラを別の感情に転換するという策です。

「最初の数回は冗談っぽく笑えるように話をしています」(41歳/主婦)

「“自分も完璧じゃないもんな”と自戒します」(36歳/主婦)

張り詰めた空気を緩和する「一言」を投げかけたり、「お互い様」と自戒したり。2人ともこれができたら、穏やかな時間が長く続きそうですね。

相手から「離れる」

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相手が怒っているときには、別の部屋で過ごしたり、外に出るなどして、怒りの冷却を待つ方法も。

「機嫌が悪そうなときはそっとしている」(43歳/主婦)

「とりあえず離れる」(42歳/主婦)

夫サイドからも「距離を置く」という声が一定数ありました。相手の機嫌の「天気予報」ができれば、有効な策かもしれません。ただ、相手が対話を求めているときには「なぜ、ちゃんと向き合わないのか」という別の不満につながる可能性もあるので、注意も必要です。

普段から考えを「すり合わせる」

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日常的なコミュニケーションがけんかの抑止力になっている、という声です。

「普段から自分の思っていることなど、ささいなことでも話をしてお互いコミュニケーションをとること」(43歳/主婦)

「話をしているときに、まず相手の話を聞いてから、自分の意見を伝えるようにしています」(47歳/主婦)

互いの「今」をよく知り合うことで、相手にとって何が不快なのか、何を求めているのかが可視化されていきます。互いに「されてイヤなことはしない」という暗黙知ができあがっていくと、けんかの頻度を下げることができそうです。

夫婦げんかを「しない」人は何をしているの?

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最後に、今回のアンケートで「夫婦げんかをしない」と回答した人に、普段のコミュニケーション方法についてうかがいました。

「不満を怒り任せに相手に伝えない。スイーツを食べたりお酒を飲むなどして先に気持ちを発散してから冷静に伝える」(39歳/その他)

「常に話をしているので、不満が出る前に解消できている」(29歳/主婦)

「日頃から会話を重視している」(54歳/主婦)

「相手が不快になることはしないし、言わないようにしてる」(62歳/デザイン関係)

「衝突しそうになったらトイレに行くなど一呼吸入れる」(58歳/総務・人事・事務)

相手の機嫌の変化と向き合う方法よりも、自分の怒りのコントロール法に関する回答が目立っていました。

 

以上、今回は、既婚女性に聞いた夫婦げんかの回避法についてご紹介しました。

さまざまな回避策が寄せられましたが、1人で全ての策を繰り出しても劇的に改善するとは限らないのが、夫婦関係の難しさです。目の前の相手はけんかで打ち負かすべき敵ではなく、幸せを分け合う相手である、ということを2人でなんとなく共有している前提があればこそ、今回のようなテクニックが功を奏するのかもしれません。

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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