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「夫に不満たまりまくり!」家出経験のある妻は4割。プチ家出からロング家出まで妻たちの経験談

夫に対して不満が積もりに積もったり、夫婦喧嘩になったりした際、感情がたかぶって「もう夫の顔も見たくない!」となることはないでしょうか?

そんなとき妻がとりうる手段のひとつが“家出”。『kufura』では既婚女性96人を対象に、“妻が家を出て行った理由”をテーマにアンケート調査を実施しました。

妻に聞く!「家を出て行ったことがありますか?」

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まず、家出経験(数時間程度の短いものも含む)の有無について尋ねたところ、結果は以下のように。

「ある」・・・39票(40.6%)

「ない」・・・57票(59.4%)

今回のアンケートではなんと4割の女性が家出経験ありとのこと。母集団が小さいので、必ずしも実態を反映しているとはいいきれませんが、この結果にはちょっとびっくり……と言いつつ、実は筆者自身も「ある」側の人間です。数時間程度の短いものも含めれば、妻の家出は珍しくないことなのかもしれません。

「妻が家を出て行った理由」は?

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家出経験が「ある」と回答した39人に、理由についても尋ねてみました。

義実家との付き合い方に不満があった

「姑との問題。夫が聞いてくれるだけで気分も変わるのに聞こうともしないから腹が立って家出」(68歳/総務・人事・事務)

「主人の親と同居していたとき、私の味方をしなかったので実家に帰った」(62歳/主婦)

「夫から、夫の親へ尽くすことを強要され言い合いとなったため。夫の出勤後3カ月の息子を連れ、特急に乗り実家へ帰りました」(43歳/主婦)

夫にとってはかけがえのない両親であっても、妻からすれば、舅姑は価値観や常識のズレで相性が合わないこともしばしば。義両親との間でトラブルが生じた際、せめて夫が味方になってくれればまだしも、四面楚歌状態でもう何もかも投げ出したくなるのは無理もありません。

家事育児に関する行き違いがあった

「忙しくて時間がないときレトルトを使ったら手抜きと言われたので、だったら自分で作れと家を出た」(62歳/総務・人事・事務)

「家事育児でてんてこまいなのに夫が知らん顔して自分の趣味に没頭しているので、なにもかもが嫌になって深夜に1時間ほど家を出た」(52歳/主婦)

「子育てのことで意見が合わなくて、言い合いになったから」(56歳/主婦)

『kufura』の過去記事でもたびたびお伝えしているように、家事分担を巡る争いは、夫婦にとって非常に根深い問題。夫が妻に何でも押し付けておきながら、何ら感謝を示さず文句ばかりという有様であれば、「自分でやってみろ」という意味を込めて、家出するのもひとつの手かもしれません。

夫の浮気が発覚した

「新婚当初、夫が元カノと電話していたことが分かった。数時間プチ家出した」(47歳/主婦)

「夫の浮気が発覚したから。もう腹が立って、実家に帰りました」(55歳/主婦)

何をもって“浮気”と認定するかは人によってラインが異なりますが、妻が裏切りと感じたのであれば、それはもうアウト! 夫を直接責めるより、妻が黙って出ていくほうが、夫にとってお灸になることもあるでしょう。

夫に怒鳴られた

「気に入らないことがあるとすぐにキレてくるので、被害を受けないために一時的に距離を置きたくて、愛犬を連れて外へ出るようにしていた」(53歳/主婦)

「小さなことで旦那が怒鳴ったので実家に戻りました」(45歳/主婦)

「些細なことすぎて内容は忘れましたが、威圧的な怒り方をされて悲しくなって家を飛び出しました。マンションを出たところで、すぐ夫が迎えにきました」(43歳/主婦)

きっかけはささいなことであっても、ヒートアップの末に夫がガチ切れ! 冷静に話し合いができない状態であれば、一旦は物理的に距離をおいて頭を冷やすのが得策かもしれません。

その他、こんな理由で妻は家を出て行った!

「いつも遅くまで遊びに出かけてしまうので怒って短時間家出した。心配してくれることへの期待と、私と同じ気持ちになればいいと思ってやりました」(29歳/総務・人事・事務)

「自分はしないのにこっちには連絡報告相談をしろと言われ、面倒くさくて暫く帰らなかった」(59歳/総務・人事・事務)

「普段からまったく会話がなかったので、最終手段で家出を決行しました」(60歳/総務・人事・事務)

夫に対して何らかの不満がある場合、改善してもらえるよう夫を説得できればよいのですが、なかなかそううまくはいかないものですよね。夫への無言の抗議の一種として、家出を活用するのはアリかもしれません。

妻はどこへ出て行った?戻るまでの期間は…

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家出経験のある女性たちに、行き先と戻るまでの期間についても尋ねました。

1日未満のプチ家出

「(気に入らないことがあると夫がすぐにキレる女性)1時間くらい。近所をうろうろして、帰るしかないので帰宅。愛犬と近所を歩いたり、公園のベンチで泣いたりしていた」(53歳/主婦)

「(外出の件で揉めた女性)4~5時間。映画を観た」(60歳/主婦)

「(家の掃除を巡って揉めた女性)半日ファミレス」(46歳/主婦)

「(夫婦喧嘩した女性)一日中外で買い物やカフェ」(30歳/その他)

プチ家出の行き先として多かったのは近所の公園。たしかに、天候さえよければ無料で時間をつぶすのにもってこいですよね。

1日~数日のショート家出

「(小さなことで夫に怒鳴られた女性)1日実家へ。旦那が謝りに来たので、次の日戻りました」(45歳/主婦)

「(育児に関して口論になった女性)子どもを連れて2日間ホテルに泊まった」(68歳/主婦)

遠方でなければ、ショート家出の行き先として実家は有力。実家で家事から解放されて、おいしいご飯でも食べて、さらに愚痴を聞いてもらうなどすれば、少しは気がまぎれるかもしれません。

1週間以上のロング家出

「(夫の浮気が発覚した女性)2週間くらい帰りませんでした。夫が仕事に行ったら、荷物をちょくちょく取りに行って、実家から子どもを学校に通わせました」(55歳/主婦)

「(しつこく報連相を迫られた女性)1カ月くらい。友達の所に泊めてもらったりひとり旅をしたりした」(59歳/総務・人事・事務)

「(嫁姑問題に悩んだ女性)1年間。義母が自宅のカギを所持して勝手に上がり込むなどしていたので、夫にカギを回収するまでは帰らないと伝えて1年間実家に帰っていた」(29歳/主婦)

子育て世代では、友人も家庭を持っていることが多く、気軽には身を寄せられませんが、いざというときに頼れる相手がいれば非常に心強いですよね。ちなみに、今回のアンケート調査で最長の家出期間は上記コメントにある1年間でした。状況しだいでは、一時的な避難ではなく、長期戦覚悟で夫の反省を促す必要もあるかもしれません。

 

夫婦の問題は話し合いで解決すべし……とはいえ、コミュニケーションがうまくいかない場合、“逃げるが勝ち”というのもひとつの考え方です。夫に対して不満がたまりまくっている人などはぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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