ため込まずに気持ちを伝える
null「共働きで、家事も仕事も多忙な時に晩ご飯をどうするか話していて、夫の“簡単なものでいいよ”という一言に激怒したことがあります。それ以来、夫は言葉に気をつけるようになりました。ため込むといい事がないので、ため込まないようにその時その時に言葉にするようにしています」(49歳/主婦/結婚25~29年)
「母親を介護中ですが、何をするにも“手伝うよ”と言ってくる。ありがたいと思えれば心の広い人間でしょうが、どこか他人事で、カチンとくる瞬間の連続です。手伝ってもらわなくていいと反抗したり、逆にもっとアレコレやってくれと要求したりします」(62歳/主婦/結婚30~34年)
「毎日働いてくれて感謝しているが、子どものことはもっと協力して一緒に考えてほしい。ちゃんと話をしてお互いの気持ちを伝えるようにしている」(41歳/主婦/結婚15~19年)
「思ったことは、ため込まずにちゃんと伝える」と答えた人が多数。イラっとした時にそのままにしてしまうと、だんだん自分のなかでイライラが募っていって、気持ちをコントロールしきれなくなってしまうことも……。
言葉にして伝えることで、夫の行動に改善が見られたり、お互いの落としどころが見つかる場合もありそうです。
罰則をもうける、かわりの仕事を課す
null「話の途中なのに“はいはいわかった”といってすぐに話を遮られる。最後まで聞かないから、同じことを繰り返してまた喧嘩になるという悪循環。途中で遮ったんだから次は許さないからねといって、次できなかったらこうするという約束を取り付ける」(39歳/主婦/結婚10~14年)
「自分だけ好きな用事を済ませてきて、子どもの面倒は見ないことがある。代わりに、次回は子どもの用事をあてがうようにしている」(42歳/その他/結婚10~14年)
「通勤がつらいからと、会社の近くに引っ越したのに、飲み会のあと、歩いて帰れる距離でも朝帰りしてあきれた。罰として毎年の大掃除担当大臣に任命した」(58歳/主婦/結婚20~24年)
いくら話しあっても伝わらないなら、罰則やルールを課すのも1つの方法。夫の家事分担を重めにするなどして、迷惑をこうむった分を償ってもらうという手も。
こちらも、しっかり思ったことを口に出すという点では、1つ前で紹介した「ため込まずに気持ちを伝える」と共通していますね。
何も言わない
null「私が仕事休みで、主人が仕事の日。頭痛持ちな私が1日、家事をまともにできなくてダウンしている時、仕事から帰ってきた主人の一言“今日何してたの?”。我慢して、寝て忘れる」(39歳/その他/結婚15~19年)
「子育てに協力しない。言っても変わらないし、言う方が疲れるから言わない。その方がイライラしないし喧嘩にもならず、良好な関係になれる」(40歳/主婦/結婚20~24年)
「楽しみにしていた録画しておいた映画を観ている時に、全然関係ない話をしてきてけっこう長い時間語り始める時。もう諦めています。なので、本当に観たいものがあるときは1人の時に観ています」(47歳/その他/結婚10~14年)
あえて何も言わない、という人も。どうせ言っても無駄だから、という夫への“あきらめ”がそうさせるようです。
たしかに、それでけんかになって心を削られるよりは、さっさとスルーして次のことを考え始めたほうが建設的かもしれません。ですが、あくまで妻の我慢の上で成り立っている「良好な関係」なので、あまり健全な状態とは言えなそうです。
同じようにやりかえす
null「ちょっと言い間違いをしただけで鼻で笑いながらバカにしてくるところ。日常的に小バカにするので、こっちも同じようにバカにしながら言い返している。これでおあいこです」(43歳/その他/結婚20~24年)
「古着にお金をかなり使うこと。なにも言わないで、1人で美味しいものを食べる」(51歳/主婦/結婚20~24年)
「休みの日に自分はゲームをしているのに家事の協力は何もしてくれず、手伝ってと言うと自分は上手くできないからと逃げるのが頭にくる。私も何もしないで知らん顔していたらお皿を洗うようになった」(55歳/主婦/結婚25~29年)
目には目を……の考えかたで、自分がされたのと同じことを相手にもする、という対応のしかたをしている人も。イライラした気持ちをため込まずにすみますし、「おあいこだから仕方ない」と思えるかも?
エスカレートすると別の火種を生んでしまうので、やりすぎは禁物です。
おだてる、やさしく声をかける
null「家事をやってあげた感を出し、お礼の言葉を求める。必要以上におだてて色々な家事をやらせた」(48歳/研究・開発/結婚10~14年)
「子どものことや学校のことなどに関心がないのかほとんど私任せで何もしてくれない。頼めばやってくれるが、自分からはやろうとしないのが残念に思う。強めに言うと逆ギレされて逆効果なので、言いかたに気をつけながらお願いする」(36歳/主婦/結婚10~14年)
「言われないと家事をしない。なるべく優しく声をかける」(40歳/主婦/結婚10~14年)
おだててコントロールする、という“一枚上手”な対応のしかたもありました。
「そんなことをしなくても、ちゃんと改善してほしい!」と言いたくもなりますが、大事なのは結果。言いかた次第で状況がよくなるなら、取り入れてみる価値はありそうです。
こんな対応をする人も…
null「言った、言わないで良くもめる。非を認めるまで詰める」(61歳/主婦/結婚30~34年)
「たまに掃除をしてる時に掃除の仕方に口を挟んでくる時。聴いているふりをしてそのまま流す」(57歳/主婦/結婚30~34年)
「子どもの学習に対することには色々細かくうるさい。じゃあ貴方がやってと言ったらしてくれることが多い」(53歳/主婦/結婚20~24年)
受け流す人もいれば、逆に「非を認めるまで詰める」という人も。こうして見ていると、いかに日頃の妻の頑張りによって「良好な夫婦関係」が保たれているかを実感しますね。
なかには、「とくに嫌なところがない。いつも好き」(42歳/主婦/結婚15~19年)のような回答もあったものの、ごく少数に留まっている印象でした。
人間、長く一緒にいるとお互いに気になることが増えてくるもので、関係が良好な夫婦でも、けして「カチンとくること」が無いわけではない様子。たとえ「これは相手が悪い!」という時でも、どういう対応を選ぶか次第で、よりよい関係を築いていける道があるのかもしれません。