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「会話がはずむ夫婦」と「はずまない夫婦」の違いは何?360人の既婚男女の回答から浮き彫りに

「自分が“ツー”と言えば、相手は“カー”と言う」。その状態をマンネリだと感じて“ツー”さえも言わなくなるのか。かたや、安心感を土台になんでも話し合うようになるのか。

その分岐点は、どこにあるのでしょう。

今回は、夫婦の会話に着目し、既婚男女360人(男性150人/女性210人)に夫婦の会話についてのアンケート調査を実施しました。

夫婦の会話の弾み具合、今の状況は?

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まず、360人の男女に夫婦の会話の状態について、4つの選択肢から最も近いものを選んでもらいました。

【夫婦の会話、弾んでる?】

よく弾んでいる・・・21.1%

まあまあ弾んでいる・・・47.8%

あまり弾んでいない・・・22.2%

まったく弾まない・・・8.9%

68.9%は「よく弾んでいる」「まあまあ弾んでいる」、31.1%は「あまり弾んでいない」「まったく弾まない」と回答しており、会話が弾んでいる夫婦が多数派となっています。

「会話が弾まない夫婦」その理由は?

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続いて「(会話が)あまり弾んでいない」「まったく弾まない」と回答した人にその理由を考察していただきました。

夫と妻の回答を別々にご紹介することで、会話の弾まない関係性の輪郭がボンヤリと浮かび上がってくるのではないかと思います。

会話が弾まない…「夫」が考える理由は?

「人の話を聞くのが面倒なので、あまり妻の話は聞いていません。これ以上、無視すると妻が爆発するだろうな。という時には集中するようにしています」(38歳・営業・販売/男性)

「妻の愚痴が多く面倒になる」(48歳・営業・販売/男性)

「妻は口を開くと愚痴ばかり」(55歳・営業・販売/男性)

「すれ違いの日々が続き、特に新鮮な話題もない。特に弾ませるつもりはない」(47歳・総務・人事/男性)

「お互いに興味が無くなり、子どもの出費に関する事しか、話をしていない」(50歳・その他/男性)

「お互いの仕事でなかなかゆっくり会話をすることができない。現状は特に何もしていませんが、休日を合わせてゆっくりする時間を作りたいと思います」(40歳・営業・販売/男性)

「妻」が考える会話が弾まない理由

「夫は話しかけても“うん”しか言わないから、話してもむだ」(40歳・主婦/女性)

「旦那が仕事から帰ってくるとスマホしか見ないので、徐々にこちらから話すことも減っていった」(42歳・ 研究・開発・技術者/女性)

「夫がよくネガティブ発言や否定的な発言をするので、私がスルーしている」(49歳・主婦/女性)

「夫の仕事が忙しく話を聞く余裕がないらしい」(49歳・主婦/女性)

「もともと旦那が自分の考えなどを言わなくて返事しかしない」(46歳・総務・人事/女性)

「私の話は面白くないのだろう。聞いているのか聞いていないのかよくわからない。たまに返答をされると驚く」(56歳・主婦/女性)

夫からは妻のグチ・文句に関する回答が、妻からは「夫が話を聞いてくれない」という回答が目立ちます。

会話が弾まない原因について、責任の所在を明らかにしようとすれば、互いを非難し合う“水掛け論”になりそうな様相を呈しています。

いずれか一方の共感や傾聴の姿勢が著しく欠けているケースもあるのでしょうが、日常の空気感から徐々に会話の弾まない状態が定着していったケースも多いのかもしれません。

「会話が弾む夫婦」はどんな会話をしてる?

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さらに「(夫婦の会話が)よく弾んでいる」「まあまあ弾んでいる」と回答した男女に会話が弾む理由や、普段の会話の際の工夫についてうかがいました。

会話が弾み出す“活気づく”きっかけはさまざまでした。

(1)共通の趣味・共通の関心の話

「年齢が近く、好きなマンガや映画が一緒だったりするから。子どもがいるから会話ができるようになった。昔話とか、軽く楽しい話題を折に触れて話すようにしている」(26歳・主婦/女性)

「2人とも、趣味も仕事も食に関すること。共通の話題があるので、一緒にいる時はずっとしゃべっています。その際は話を途中でさえぎらず、知ってる事も知らないふりをして、しっかり聞きます」(40歳・パート・アルバイト/女性)

「同級生なので価値観が一緒で職場も一緒。昔の思い出話など友達感覚で話す」(49歳・総務・人事/女性)

「共通の趣味や話題については話が弾む。お互いに嫌なことは言わないように気を付けている」(56歳・研究・開発・技術者/男性)

「双方、医療の仕事をしており、話題がよく合う」(51歳・研究・開発・技術者/男性)

「子どもが生まれてから確かに減ったけど、それでも何でも話すようにしている。一緒にテレビを見て野球観戦したり、子どもと色々なところに出かけるからドライブ中にたくさん話している」(31歳・主婦/女性)

(2)子どもの話

「子どもが最近1歳になり、日々の成長を話している。相手の話をちゃんと聞くようにしている」(37歳・パート・アルバイト/女性)

「子どもの子育てについて日々情報を交換している。共通の目的を作るようにしている」(41歳・総務・人事/男性)

「子どもの話題中心。日常のおもしろい事をキャッチして話している」(37歳・営業・販売/男性)

(3)ペットの話

「愛猫が2匹いるので、その話題を中心に、会話が弾む。猫についての知識をお互いに高めている」(52歳・主婦/女性)

「2人とも犬好きであり、飼っている犬で共通の話題になるから。妻が好きなこと、ものについて話をする」(45歳・ 営業・販売/男性)

「子どもはいないけど、犬の成長や体、食事の面など、さらに最近野良猫の子どもを保護して、その成長の様子などについて会話してます。犬、猫をよく見て、楽しい会話にしてます」( 58歳・会社経営・役員/男性)

(4)とりとめもない話

「結婚26年になりますが、結局子どもを授かることができず、ずーっと2人の暮らしの我が家。2人の間に特に変化がないので2人の関係性も気持ちは若いころのまま。中年になった私たちも支え合うのも2人しかいないということをお互いに実感。若いころとは又違った関係性ができる家族でありながら、友達のような話をします」(48歳・主婦/女性)

「子どもが寝たあとに2人で晩酌するのを楽しみにしているので、早くそれができるように自分も家事をスピーディにするし、夫も寝かしつけやお風呂、歯磨きを率先してやってくれて2人の時間を確保できる。気を使ったりしすぎずに自然体で話すようにしている。本当にくだらない意味のない話だったとしても話すという行為自体に意味があるので中身はなんでもよいと思っている」(38歳・公務員・団体職員/女性)

「共通の趣味などは特にないが、なんとなく波長が合って会話が弾むから不思議」(42歳・営業・販売/男性)

共通の関心ごと、2人の愛する人やペット、育てている植物、とりとめもない話……など、話題はさまざまでした。

 

夫婦の共通の話題があると、その話題を起点に会話が弾む傾向が見られました。

相手が投げた会話の話題に対して破壊力のある“スマッシュ”や無視で応答することで、会話の持続力や弾力性が損なわれていく反面、弾むような返事が返ってくると、ラリーが長く楽しく続くようです。

皆さんは今晩、配偶者と顔を合わせたら、どんな会話をしたいと思いますか?

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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