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ジリジリ低下型?右肩上がり型?「夫婦の仲良し度」は結婚10年間でどう変わった?夫婦仲のバロメーターを調査

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年月は、少しずつ人間関係を変えていきます。喜怒哀楽、環境、互いの経験が影響し合い、夫婦の仲も変化していきますよね。

今回は、結婚10年間の“仲良し度”の変化についてのアンケートを実施しました。

結婚してから10年間の「仲良し度」の変化は?

今回のアンケートに協力いただいたのは、結婚後10年以上が経過した既婚男女303人(男性156人、女性147人)。

結婚する直前期の夫婦仲を100%とした場合、「結婚1年後」「結婚3年後」「結婚10年後」、どのように変化していったのか、聞いてみました。

アンケート結果を参照すると、一番変化の大きかったのが「仲良し度100%」の項目です。結婚1年後~10年後にかけて半減していました。

推移のしかたは各人各様でしたが、傾向としては以下の5パターンに分類することができました。

・ジリジリ低下型
・低下のち回復型
・右肩上がり型
・ズドーンと急落型
・ずっと仲良し型

個人の主観による評価のため、その手法にはバラつきがあると思いますが、夫婦仲の推移を決定づけたものを振り返ってもらいました。

パターン1:夫婦仲が年々悪化「ジリジリ低下型」

1つめは、1年、5年、10年と経つごとに夫婦仲が悪化しているパターンです。

「(80%→50%→30%)結婚後、子どもたちが中心となり、子ども2人が女の子で妻と仲良くなり、妻との会話がだんだん減ってきた」(男性・51歳・公務員・団体職員)

「(50%→30%→10%以下)結婚前までは一緒に暮らすことがなかったから100%だったが、一緒に暮らしてから最初のうちは家事も手伝ってくれだが、時間が経つにつれ、家事の手伝いもなくなり、子どもが産まれたからといって育児を手伝うこともなかったから」(女性・42歳・研究・開発・技術者)

「(80%→50%→30%)毎日毎日会うと話題もなく、話をしてもつまらない」(男性・47歳・総務・人事)

「(100%→80%→80%)新婚から実生活の中でいろいろある毎日の暮らしをしていく中でお互い仕事もあり嫌いになった訳ではないけど少しずつ減りました。子どもがいない我が家では比較的夫婦間の関係性は変わらず仲がいい方だと思います」(女性・48歳・主婦)

「(100%→50%→30%)下の子が生まれたころ、一番夫婦仲が悪くなった。少し話をして、ぎくしゃくしながらもなんとか良い方向に改善しつつある。今後どうなるかはわからないが、現時点としては良好な状態だと思う」(男性・49歳・その他)

「(150%→100%→80%)新婚当初は育児もないのでラブラブ状態150%で、子どもができるとお互いに慣れない育児に協力し合い100%、子どもがある程度成長してパートに出る頃には、少し会話する時間が減った分80%に減りました」(女性・49歳・その他)

夫婦仲を変化させる大きな要因となっていたのが、出産・育児でした。後のケースでは育児を通じて夫婦仲がよくなる夫婦もいますが、出産後のライフスタイルの変化によってそれまでの夫婦関係のバランスが崩れてしまうことがあるようです。

妻からの「夫が育児に協力してくれなかった」、夫からの「妻が子ども中心になった」という声が目立ちます。

他にも、子どもの巣立ち、妻の就労によるライフスタイルの変化、単調な毎日へのグチめいた回答も聞かれました。

パターン2:いったん悪化して再び仲良しに「低下のち回復型」

いったん夫婦仲が低下したものの、改善したケースです。

「(30%→80%→200%)子どもが生まれたら子どもに必死で旦那の行動にイラつくことも多かったが、数年の経つ中で、彼なりに色々調べたり友だちに相談をして手伝ってくれようとしているのがわかり、今はとても仲良しです」(女性・36歳・主婦)

「(80%→50%→80%)結婚する前の同棲期間が一番楽しくて100。結婚してからは特に同じ環境が続き80%。5年後は子どもが産まれ、夫は仕事が遅くすれ違い50%。10年後は少し生活に余裕が出てきて80%」(女性・41歳・主婦)

「(80%→50%→80%)子どもの育児に伴って100%を切ったが、子どもに手がかからなくなるにつれて心に余裕が出てきて100%に戻りつつある」(男性・58歳・営業・販売)

「(50%→80%→150%)結婚直後は独身気分がお互い抜けず、子どもが2人生まれた5年後は夫婦として自覚するようになったが、自分ばかり育児で大変な思いをしているという気持ちが強かった。10年以上経った今では、家族としてパワーアップした感じがする。相手が喜ぶこと、怒ることがわかり、結婚当初よりも関係は良好」(女性・42歳・その他)

「(150%→50%→80%)1年後はまだ新婚ムードで仲がよく150%だったが、子どもが生まれたあとにマンネリ化して50%に低下、10年後は子どもも少し成長して余裕が生まれちょっと戻り80%に」(男性・40歳・総務・人事)

“低下のち回復型”では、“ジリジリ低下型”と同様に、子どもの手がかかる時期にいったん夫婦仲が悪化しています。

しかし、その後少しずつ協力体制が安定したり、子どもの成長を通じて日常生活に余裕が戻るなどして、回復していました。

パターン3:年々、仲良しになる「右肩上がり型」

“ジリジリ低下型”とは逆に、年々夫婦仲が上昇していく“右肩上がり”のケースです。

「(150%→150%→200%)お互いの理解が深まり、相手を思いやっているから」(男性・35歳・総務・人事)

「(100%→100%→150%)子どもが大きくなるにつれて父としての役割も大きくなっていき、頼れる存在になったため150%に上昇」(女性・40歳・自営業)

「(100%→150%→200%)結婚後年々良くなり今では最高潮に良くなっている」(男性・50歳・営業・販売)

少しずつ2人の歯車が合い、相互理解が深まって年々仲良くなっている、という声がありました。

パターン4:きっかけがあり「ズドーンと急落型」

夫婦の仲良し度が急落したケースでは、大きなできごとが転機になっていました。

「(80%→10%以下→10%以下)結婚した当初は仲が良く、子どもが寝てから2人でお酒を飲んだりする時間を作ったりしたが、夫が家事育児を全く手伝わない人とわかり、しかも浮気がわかったので、2回離婚届を突き付けた。もう2度と昔のような関係には戻れないと思う」(女性・54歳・パート・アルバイト)

「(100%→10%以下→10%以下)妻の不倫」(男性・55歳・営業・販売)

「(10%以下→10%以下→10%以下)新婚の時だけ仲良しだったけど、子どもが産まれると義母の口出しなどあり、不信感が生まれ、平行線のままです」(女性・50・主婦)

「(100%→80%→10%以下)その頃に夫に浮気されたから」(53歳・女性・主婦 )

今回のアンケートでは、不倫、金銭問題、親族との不和、心理的DVなどの問題が寄せられています。ひどく大きなダメージを受けると、その後の夫婦仲の回復がなかなか難しくなってしまうようです。

パターン5:山なし・谷なし「ずっと仲良し型」

最後は、結婚後1年目から10年目までずっと安定した夫婦仲を保っているケースです。

「(100%→100%→100%)コンスタントに夫婦の家事負担を平等に行っているので、最初の状態が長続きしている」(男性・41歳・総務・人事)」

「(100%→100%→100%)付かず離れずだが話し合いはよくしているから。尊敬し続けられる」(女性・37歳・その他)

「(100%→100%→100%)変わらずもっとも愛しい存在です」(男性・45歳・その他)

「(300%以上→300%以上→300%以上)お互いの“好きな部分”と“嫌いな部分”を攻略しているので、どんどん強くなっているモンスターのように、“夫婦の仲良し度”は300%以上にどんどん、どんどんアップしていると思います」(女性・48歳・自営業)

「(300%以上→300%以上→300%以上)好きで好きでしかたがないので」(男性・57歳・研究・開発・技術者)

「(300%以上→300%以上→300%以上)結婚前から今まで何年たってもかけがえのない人。これ以上の人はいない」(女性・51歳・主婦)

相手の嫌なところも全て受け入れながら、好きなところは変わらず好き、という感じでしょうか。もともとの相性と双方の努力が実り、安定した夫婦仲が続いていることがうかがえます。

 

以上、今回は夫婦仲の推移についてお届けしました。

育児によってライフスタイルが激変したり、相手の言動に失望したり、倦怠期に入ったり、夫婦関係を揺さぶる要因はいくつもあります。

恋愛とは別の次元に突入した2人が同士のような関係を育みながら、大変な育児を協力したり、楽しい時間を共有したりして、夫婦仲を保っているケースが見受けられました。

ちなみに、今回のアンケートでは49.5%が結婚後10年で仲良し度「80%~300%以上」と回答していました。仲良し夫婦は、意外と多いのかもしれませんね!

プロフィール

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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