子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

【夫編】「妻と結婚した決め手」を聞きました。その決め手は…正しかった?

内閣府の調査によれば、未婚の日本人が独身でいる理由として特に多かったのは「適当な相手にまだ巡り会わない」「独身の自由さや気楽さを失いたくない」「経済的に余裕がない」という3つの理由。

ちょっと乱雑にまとめると、相手・自由・お金という感じでしょうか。中には、自由・お金・稼ぐ機会を失う“かもしれない”結婚に対して、抵抗感を抱く人もいます。

それでは、どのような“決め手”があれば、結婚という選択に至るのでしょうか。

『kufura』編集部は30~40代の既婚男女193人(男性110人・女性83人)に、現在の配偶者との結婚の“決め手”についてうかがいました。

加えて、その“決め手”は正しかったかどうかレビューして頂きました。

皆さんの声をご紹介します。

1:一緒にいると楽しい

null

まず「一緒にいると楽しい」というフィーリング重視の回答です。その後の2人は?

「一緒にいて楽しい。正しかった。今も一緒にいて楽しい」(39歳・コンピュータ関連技術職/結婚8年)

「一緒にいると笑わせてくれる。素の自分でられる。今も毎日が楽しいです」(38歳・営業・販売/結婚7年)

「一緒にいて楽しかったから。結婚後は人が変わったみたいに文句ばかり言うので正しくなかった」(48歳・営業・販売/結婚19年以上)

3人に2人は、現在も「一緒にいて楽しい」と回答していますが、「楽しいばかりではない」という声も聞かれました。

2:相手の性格に惹かれた

null

決め手となった相手(妻)の性格は、“優しい”“穏やか”“堅実”といった回答が見られます。

「優しいところ。結婚したら、急に武闘派になったけれど。自分には優しいのでOKとしています」(47歳・デザイン関係/結婚16年)

「優しいところ。優しさは変わらないので正解だった」(49歳・コンピュータ関連技術職/結婚19年以上)

「気が合うし、優しいから。結婚後も変わらず、ラブラブな夫婦です」(43歳・営業・販売/結婚12年)

「自分と違って明るい性格に惹かれたから。正しかったと思う。妻のおかげで明るい家庭が築けていると感じるから」(40歳・コンピュータ関連技術職/結婚12年)

「面倒見がいいなぁと思ったから。正しかったと思うが、態度は悪くなった」(44歳・その他/結婚12年)

相手に求めていた“優しさ”がどんなものだったのかにもよりますが、回答者は、現在も相手の性格を慕っています。言葉遣いや態度は変わったけれど、性格は変わらない、という声もありました。

3:直感

null

続いて「結婚するなら、この人しかいない」という直感が決め手となったケースです。

「この人しかいないと感じたから。正しかったと思う。自然体でいられるから」(48歳・総務・人事・事務/結婚19年以上)

「インスピレーション。正しかった。今、順風満帆だから」(48歳・その他/結婚19年以上)

こう回答された2人は、19年以上経った後も円満。直感がズバリと当たることもあるんですね……。

4:一緒にいると安心する

null

居心地のよさが決め手になった、というケースです。安心感、癒し、ラクという言葉が聞かれました。

「一緒にいて落ち着く上に、価値観が合うので。けんかも少なく、付き合っていた頃と変わらないので正しかったと思います」(40歳・営業・販売/結婚 14年)

「心が安らぐ相手だった。いつも癒されているので正しかったです」(42歳・営業・販売/結婚12年)

「話しやすく、ラクでいられたから。でも、正しくなかった。細かいことを気にしすぎ」(38歳・その他/結婚8年)

結婚後も変わらず互いの存在に癒されている人もいました。中には相手が怒りっぽくなるなどして、安らぎを感じられなくなった、という声も聞かれました。

5:相手がかわいかった

null

“かわいさ”が決め手になった、という声です。

「相手がかわいかったから。イライラが増えたがうまくやって行きたい」(49歳・その他/結婚14年)

「笑顔がかわいかったから。半分正しい。いつも笑顔ではなかった」(41歳・その他/結婚12年)

“かわいい”には「守りたいと思わせる様子」「幼さ・か弱さを感じさせる様子」といった意味ががあります。当然、人は変わっていきますが、かわいさが結婚の決め手だった場合には「あのかわいさは、どこに……」という心境になることがあるかもしれませんね。

6:けじめをつけるため

null

何かの“節目”によって結婚を選択するケースもありました。

「つき合った責任を取りました。正しかったと思いますね」(47歳・広報・宣伝/結婚15年)

「6年間付き合ったので、もうこの人でしょと思ったから。今の奥さんがいなかったらきっと自分は結婚していないので、正解と思っています」(49歳・その他/結婚19年以上)

「長い間付き合ったが段々と一緒にいるような感じになってきたから。正しかったと思う」(46歳・総務・人事・事務/結婚17年)

「子どもができたから。正解か分かりません」(45歳・営業・販売/結婚10年)

長く付き合った、子どもを授かった、相手が望んだ……と言う状況で、けじめをつける形の結婚ですが、今回のアンケートでは、結果的に「よかった」という声が目立ちます。

7:価値観が合う

null

価値観や考え方に関する回答です。

「話が合うところ。でも、間違っていた。話が合わなくても楽しく生きていくことができるから」(47歳・総務・人事・事務/結婚15年)

「価値観・考え方が合ったのでこの人となら結婚生活楽しいかなと思ったので。それは、正しかった。私がせっかちなのでたまに妻に対してイライラすることがあるがそれ以外は円満です」(35歳・その他/結婚3年)

「一緒にいて落ち着く上に、価値観が合うので。けんかもわりと少なく、付き合っていた頃と変わらないので正しかったと思います」(40歳・営業・販売 /結婚14年)

“価値観”をかみくだいて言うと「何を大切にするのか」という優先順位のつけかた、ではないでしょうか。結婚前に価値観の近さを実感していた場合、現在もうまくいっているという回答が見られます、

以上、今回は結婚の“決め手”に関する回答集をご紹介しました。

結婚を迷われている方の中には、今回のアンケート内容を読んで、ますます不安になった方もいるかもしれません。

ちなみに、冒頭の国際調査では、調査対象となったフランス、スウェーデン、ドイツと比較すると、日本は「結婚をした方がよい」と考える割合が最も高い反面、「同棲のままで十分」と考える割合は圧倒的に低く、経済的な不安が他3カ国の4倍近く高くなっています。

結婚はしたほうがいい。でも、周囲からはネガティブな話ばかり耳に入ってきて不安が大きい。経済的に依存されたくないし、絶対に失敗はしたくない……という感じでしょうか。

今回のアンケートを見ると、“成功率100%”の決め手はないものの、実際には相互に影響し合って、互いの優しさを引き出し、独自の価値観を形成しているカップルも少なくないようです。

次回は、既婚女性側の意見をお届けします!

【参考】

令和2年度少子化社会に関する国際意識調査報告書 – 内閣府

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載