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【妻編】深すぎる…!「愛のない結婚生活」と「お金のない結婚生活」究極の選択。既婚女性204人の回答は

出生動向基本調査によれば、1935年に13.4%だった日本の恋愛結婚の割合は、2015年には87.9%に上昇しています。現代人にとって「相手に恋愛感情を持っていること」は、結婚を決める際の重要な動機となっているのです。

一方、それぞれが思い描く“理想的な家庭”を実現するためには、経済力も重要な要素。暮らしの選択肢を増やすには「お金こそが重要だ」と考える人もいるのでしょう。

それでは、実際に結婚生活を送る男女は、愛とお金、どっちが大切だと考えているのでしょうか。

『kufura編集部』は、既婚男女493人(男性289人/女性204人)に「“愛のない結婚生活”と“お金のない結婚生活”では、あなたが耐えられないと思うのはどちらですか?」と聞いてみました。

【夫編】に続く今回は、既婚女性の声をご紹介します。

まっぷたつに割れた「愛vsお金」の回答結果

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まず、「愛のない結婚生活」と「お金のない結婚生活」のうち、既婚女性が耐えられないと思う結婚生活の割合は、以下の通りでした。

「愛のない結婚生活」に耐えられない・・・女性:48.5%(男性:53.3%)

「お金のない結婚生活」に耐えられない・・・女性:51.5%(男性:46.7%)

2つの回答はほぼ半数ずつに割れています。女性は“お金”がわずかに優位、男性は“愛”がわずかに優位となっていました。

続いて、それぞれの回答の理由についてお届けします。

金>愛「お金のない結婚生活に耐えられない」理由

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まず、結婚生活では「お金のほうが大事」だと考える人の声です。以下の理由が寄せられました。

金欠で愛する余裕がなくなる

「お金がないと気持ちも生活も苦しくて相手の事を愛おしく思う気持ちの余裕すら生まれない」(27歳・主婦)

「いろいろな支払いに追われて、日常生活に余裕がなくなって、ストレスからお互いを傷つけあうことになると思うから」(34歳・その他)

夫婦愛の欠如は、別の人・モノで埋められる

「お金があれば足りない愛情分を他の娯楽で埋めることができると思うから」(36歳・主婦)

「お金がないと生きていけないし、愛情がなくてもお金があれば、平和に過ごせそう」(38歳・主婦)

「お金があれば、自宅で別居生活ができる。夫に愛がなくなっても、家族(子ども)に愛情を惜しみなく注ぐためには、お金が必要」(48歳・主婦)

「お金があればなんでも買えるし気持ちは買い物で満たせる」(49歳・主婦)

「推しのグッズに囲まれていれば大丈夫だと思う」(55歳・主婦)

生活の質が下がる

「愛は自分たちの努力で、どうにかなると思います。お金がないのは夫婦関係だけでなく、子ども達にも影響を及ぼします。とても困ります」(39歳・主婦)

「お金が最低限ないと、心配事が増えて優しくなれないから」(41歳・デザイン関係)

実体験や見聞から

「今、愛がない生活でも十分やっていけてるので。家庭内別居状態でお互い顔を合わせないようにしているが、何も問題ないので」(44歳・その他)

「現実的に考えて、お金がないと生活できないし、実際にお金がなくてダメになった夫婦を知っているので。愛があってもお金が無くて日々の生活に困るようでは、愛も冷めてしまうのではないかと思います」(51歳・その他)

一時的に愛が燃え上がっていても、余裕のない生活によって少しずつ愛が摩耗していくのではないか、という考えが多く聞かれました。

「お金」と回答したグループは、“愛のない状況”を案じているというより、心の余裕が失われることを案じているようにも見えます。お金は夫婦関係の選択肢を増やしたり、けんかを回避させる“緩衝材”な役割を果たしている、と考えている人が多く見られます。

愛>お金「愛のない結婚生活に耐えられない」理由

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続いて、結婚生活には「愛のほうが大切」と考える女性の声です。以下の声が寄せられました。

金欠は、策を打てばなんとかなる

「お金は、がんばって働けば何とかなる。愛は、がんばっても無理なときもある」(51歳・総務・人事・事務)

「結局のところ、お金は自分が働けば何とかなるけど、愛情は一人では如何ともし難いから」(56歳・主婦)

「自分がお金を稼げば良いから(お金がないのが相手の散財のせいなら、離婚)」(32歳・主婦)

「冷めた夫婦からは何も生まれないがお金は努力すればなんとかできそうだから」(37歳・その他)

愛がないと毎日がむなしい

「愛がないとお金がいくらあってもむなしい。何のために一緒にいるかわからなくストレスが溜まりそう」(32歳・主婦)

「お金がなくても、節約でがんばれるけど、愛情がないとただむなしくなる」(35歳・主婦)

「愛情なく生活していくと心も余裕がなくなり、何の楽しみも作れなくなるから」(44歳・主婦)

「つらいとき、どちらががんばれるのかなって考えたら。愛があったら、何とかがんばろうって思えるから」(38歳・主婦)

実体験や見聞から

「我が家は仲良し夫婦なので愛のない生活など全く考えられないです。お金はそもそもそんなに持っていない夫婦ですが仲が良いだけで幸せ、心からそう思っているからです」(57歳・主婦)

「友達の家庭で、お金はあるけど愛はないのですが、妻はメンタルも病んでるし離婚しそうなので、愛は必要だと感じます」(34歳・主婦)

愛のほうがお金よりも手に入れにくい

「お金はがんばればなんとかなるけど、愛はなんとかならないから」(28歳・営業・販売)

「お金がないことは対策を考えられるが、愛が無いのは対策を考えられない」(38歳・デザイン関係)

料理や家事をするにも、お金を使って何か買うのにも、愛のない相手のためにするのはむなしい。愛がないと、結婚生活が楽しくない。お金がなければ自分が稼ぐ。そんな声が聞かれました。

まとめ

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以上、2回にわたって既婚男女の声をご紹介しました。

お金がないから愛がすりへるのか、お金の余裕があれば幻滅する機会は減るのか……。「鶏が先か、卵が先か」のような問いですが、今回、皆さんが究極のシチュエーションからイメージする雰囲気はじつにバリエーション豊かでした。

傾向としては、お金を重視するグループは金欠によって愛が冷めるリスクを案じているのに対し、愛を重視するグループでは、夫婦間の情緒的な結びつきに乏しい生活を続けるリスクを案じているケースが目立ちます。

また「金欠はなんとかなる」と考える人と「愛がなくてもなんとかなる」と考える人とで回答内容は異なっていました。

皆さんは、「愛のない結婚生活」と「お金のない結婚生活」どちらが耐えられないと感じますか?


【参考】

「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」- 国立社会保障・人口問題研究所

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