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イタズラに暴言…自宅に遊びに来た「子どもの友達のトラブル」どう対処する?

保育園や幼稚園に通っていた頃は、園の外で会うときにはお互いの親の見守りのもとで遊んでいた子どもたち。小学校に入ると、子どもは自分の交友関係を築き、友達とお互いの家を行き来する機会が出てくるのではないでしょうか。

今回は、子どもの友達が家に遊びに来たときのいたずらや暴言、トラブルがあった際の対処法について経験者の女性に聞いてみました。

小学生の3大遊び場は「自宅」「公園」「友達の家」

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株式会社バンダイが昨年行った「小中学生の“遊び”に関する意識調査」によれば、普段子どもが遊んでいる場所(複数)は、以下のような結果になっています。

1位・・・自宅(92.1%)

2位・・・公園(49.3%)

3位・・・友達の家(48.0%)

地域によってもこの数字は異なるのでしょうが、お子さんが友達の家と自宅を定期的に行き来している家庭は多いのではないのではないでしょうか。また、学年が上がって放課後の学童に通うのをやめてから、友達の家によく行くようになった……なんて子もいるかもしれません。

室内にいても、子どもの人間関係には小さなトラブルがつきもの。ゲームの順番をめぐって誰かが泣いたり、家の中でいたずらをしたり、勝手に冷蔵庫を開けたり……といった事態も想定されます。ある程度の年齢までは親の見守りや声がけが必要な場面も生じますよね。

でも、招く側としては、自分の子どもには叱りやすくても、子どもの友達を注意するとき、どんな風に伝えたらいいのかちょっと迷うことがありませんか?

というわけで今回は、子どもの友達が、親の同伴なしで自宅に遊びに来る機会が「よくある」「たまにある」と回答した119人の女性にアンケートを実施。自宅で子どもの友達によるいたずらや暴言、トラブルがあったときには、どのように対処しているか聞いてみました。

1番多かった意見は「その場で」「いけないところだけを」注意する

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今回、36人と3人に1人が回答していたトラブルの対処法は、“その場で注意する”というものでした。

「その場で注意して穏やかに遊べるようにしている」(42歳・その他)

「きちんと何がいけないのか伝える」(43歳・主婦)

「その場で注意するようにしているが、家の子どもたちの友達はみんな良い子で、そういう場面に出くわしたことがない」(49歳・営業・販売)

「もう高校生なので、そんなことはないが、小学生の頃はその場で、やんわりと注意していた」(45歳・総務・人事・事務)

「両方の言い分を聞いて、その場で対応する」(43歳・主婦)

仲を取り持ったり、注意したり、やさしく伝えたりと、方法は様々ですが、“その場で、“いけないところをわかりやすく伝える”ところがポイントであるようです。

ちょっと度がすぎたら、念のため相手のママにも報告

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“その場”で注意しても、テンションがあがって楽しくなってしまうと、言うことを聞いてくれない場面もあるのではないでしょうか。そんなときには……。

「その場で注意する。仲が良いママ友の子どもなら、親にも『こんなことがあったの!』と伝える」(41歳・その他)

「ひどいようなら親御さんに連絡するが、軽い程度なら直接注意する」(29歳・主婦)

「その場で注意して、親に伝える」(31歳・総務・人事・事務)

「注意して後で連絡する」(48歳・主婦)

相手が気心の知れたお母さんなら連絡して「迷惑かけてごめんね」「いやいや、お互い様だから」で済む場合もあるでしょう。“友達を家にあげる”ということにある程度の負担が伴うことを理解してくれる相手だと伝えやすいですよね。

我が子、友達、分け隔てなく「いけないこと」をしたらガツンと叱る

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ウチの子、ヨソの子関係なく、いけないことをしたら誰にでも平等に叱るという女性も。

「友達でも自分の子どものように注意するようにしている」(35歳・主婦)

「みんな、平等に注意する」(37歳・総務・人事・事務)

「普通に自分の子どもと同じように怒る」(42歳・主婦)

自分の子と差をつけずに他の子にもきちんと注意することができるのは、簡単なようで難しいこと。皆さん、きっと地域では“頼られるママ”なのではないでしょうか。

大きくなってきたら「あえて、見守ってみる」

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上手に叱るのも難しいのですが、見守るのも難しいもの。小さなトラブルには目をつぶり、子どものためにグっと我慢している女性もいました。

「子どもたちで考えられるようにしている」(30歳・公務員)

「幼い頃はその場で注意するが、高学年になってきたら少し様子をみている」(39歳・主婦)

「子ども同士のことなのでなるべく口を出さない」(28歳・営業・販売)

「自分達で解決してもらう」(43歳・主婦)

近くに子どもたちがいると、嫌でも子どもたちの会話が耳に入ってきてしまい、口を出したくなることもありそうですが、子どもたちの世界を尊重すべく、大きなトラブルにつながらない限り黙って見守る女性も多いようです。

注意しても聞かない子は「苦肉の策」を発動

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叱って、怒って、親に連絡して……。それでも、言うことを聞かない場合は?

「その子は次から家によばないように子どもに言い聞かせる」(48歳・主婦)

「我が家はマンションなので、階下に迷惑をかけるので、注意をします。何度の注意をしても守れない時は、自宅に呼ぶのを止めています」(59歳・主婦)

“自宅に呼ぶ”ということは、その間、育児の責任をわずかながら負うことでもあります。自宅は学童でも保育園でもありませんから、“四六時中目を離さない”なんてことは不可能。もし、何度注意しても言うことを聞かない場合は、子どもに“家に呼ばない”という選択を提示する家庭もありました。

他にも、

「外に出て遊ぶように言う」(38歳・その他)

「叱れない相手はウチには来ません」(47歳・主婦)

なんて声も。

今回は、自宅で起こった子ども同士のトラブルの対処法について経験者に聞いてみました。

家庭によっては「連絡先がわからない子は呼ばない」「家に呼ぶのは週に1回まで」「言うことを聞かない子は、呼ばない」と独自の自宅のルールを設けている場合も多いようです。皆さんは、自宅でのお友達トラブル、どのように対処していますか?

 

【参考】

「小中学生の“遊び”に関する意識調査」結果 – 株式会社バンダイ

cstock.adobe.com

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