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実は「夏休みが今から憂うつ…」子どもには言えない、夏休み中のママの本音ランキング

「夏休みは、子どもが普段できない体験をできるチャンス」「危険な暑さから身を守るために必要」「好きな勉強を掘り下げられるまたとない機会」……。どの理由ももっともではありますが、親にとってひとつ問題が。それは、日常生活において、家事や育児の割合が倍増する場合があるということ。また、共働き家庭が増えている今、夏休みに子どもと過ごす時間が十分にとることができないことに罪悪感を覚えている方も少なくありません。

今回は、夏休み前のママ達の憂うつの声をキャッチ! 125人の園児と小学生のママに「子どもの夏休みがちょっぴり憂うつ」と感じる理由について聞いてみました。まずは、その理由をランキング形式でお届けします。

5位:遊ぶ手段・遊び場所の確保が難しい(8.0%)

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「子どもは一人っ子で、どちらかといえばインドアタイプなので、遊び友達がいない日は一緒に遊んであげないといけない」(43歳・主婦/子・小学生)

「暑いので日中公園に行くと熱中症が心配で外遊びがしづらいが、子どもたちは出かけたがったりして長い毎日をどう過ごすか悩んでしまう」(38歳・主婦/子・幼稚園&小学生)

夏休みの過ごし方は家庭によってさまざま。学童や習い事に通う子もいれば、春のうちから知的アクティビティが豊富なサマーキャンプに申し込んでいる家庭もあります。一方で、遊ぶ相手や場所がなく、どこかに連れ出すのが大変という声が多く集まっています。

4位:時間がなくなる(9.6%)

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「子どもがいると話しかけてくるので仕事に集中できない」(35歳・デザイン関係/子・小学生)

「買い物も一緒に行かなきゃならなくなり、自分の時間がなくなる。公園に付き合ったり一日中大変」(37歳・主婦/子・幼稚園&小学生)

増える家事と並行して子どものケアがセットとなり、時間がなくなることを憂うつに思っている声もありました。

3位:宿題のサポートが大変(10.4%)

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「親が手伝わなければならない宿題が出るから」(44歳・主婦/子・幼稚園& 小学生)

「自由研究の手伝い」(42歳・主婦/子・小学生)

自由研究や読書感想文は、親の指南が必要になる場合もあるでしょう。子どもの性格によっては、計画的に進める子もいれば、怒られるまでのんびりしている子もいたり……。親に求められる労力は、個々の子どもによって異なると推測できます。

2位:弁当作りが大変(11.2%)

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「学童に行くためお弁当が必要。学校よりも開始時間が遅いため出勤の調整が必要」(35歳・その他/子・保育園&小学生)

「子どもが学童に行くのでお弁当作り。給食のありがたさが身にしみる」(41歳・総務・人事・事務/子・小学生&中学生以上)

「給食のありがたさが身にしみる」という言葉に強くうなずいてしまったのは、筆者だけではないと思います。学童のお弁当の準備、毎日続くと大変ですよね……。

1位:朝・昼・晩のご飯の用意が大変(50.4%)

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「体力を持て余してるし、お昼ご飯の用意等、一日中ご飯の事を考えなくてはいけない」(37歳・主婦/子・幼稚園)

「お昼も加えて3食作ると、食器洗いも大変」(47歳・主婦/子・小学生)

圧倒的に多かった回答が、1日3食の用意。なんと、2人に1人が“ちょっと憂うつ”だと感じていました。料理は、片付けや食器洗いといった家事とセットですよね。常に「次のご飯は何にしよう」と考えていなければならないという声も。

働くママから寄せられた不安の声

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今回のアンケートでは、働く女性から不安の声も集まりました。子どもが保育園や学童に行かれればいいのですが、両親の働き方や学童の空き状況、そして本人の年齢や意志によっては子どもを留守番させなければならない場合が想定されるからです。

「子どもが家に1人になってしまうため、夏休みの全てが不安」(32歳・金融関係/子・小学生)

「私は平日はフルタイムで仕事があるため、二世帯住宅のおばあちゃん宅にお願いしている。嫌みのようなことを言われたり、お昼は、ほとんどコンビニ弁当だったりでいろいろ心配」(41歳・その他/子・小学生・中学生以上)

「上の子(小学生)を1人にさせてしまう日が多い」(37歳・その他/子・保育園・小学生)

今回のアンケートからは、「ずっと一緒にいるのがつらい」という声もあれば、「1人にしてしまうことが不安」という声もあって、夏休みの大変さをひとくくりにはできなくなっていると感じました。

暑さや危険から子どもの身を守りながら、子どもの居場所を確保し、栄養のあるご飯を与え、一緒に遊び……という一連の負担が主に母親の肩にのしかかってる家庭が多いようです。

冒頭に戻って、「夏休みは、子どもが普段できない体験をできるチャンス」「危険な暑さから身を守るために必要」「好きな勉強を掘り下げられるまたとない機会」。誰もがこんな風に胸を張って言えるためには、お金と時間にある程度の余裕があるという前提で、さらに地域の中の子どもの居場所が充実していてこそ。のみならず、両親の働き方に関して、地域や企業による柔軟なサポートが必要となっているのではないでしょうか。

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