平成と令和、『姫パラ』を通してみる変化
null結婚、出産を経て子育て中の今、漫画を描くうえでの変化もあると思います。また『ちゃお』で「姫ギャル♥パラダイス」を連載していた平成中期と、令和の現在では社会のとりまく状況も変わってきました。『姫ギャル』には女装男子の“とちおとめ”など、とても個性的な人気キャラクターも登場していました。和央さんに、時代背景の違いや共通点についてうかがいました。
「平成『姫パラ』は“ノリとガッツで自分最高!”女姿(おんなすがた)もかわいいからいいでしょ♡みたいなノリで突っ走りましたが、令和は“自己表現の多様化とSNSで自分が気になる”。
多様化とSNSで自分が出て行きやすくなった反面、評価・反応が自分に突き刺さり、人と比べたり左右されてしまう子が多そうだなぁと。
なのでメンタル強化が目標の主人公(とちひめ)にしました。
“でもやりたいことはやりたい!認められたら嬉しい!!自分はここにいるよ!!”というアツイ想いは、平成も令和も同じ共通点だと思っています」
和央明(わおあきら)
愛知県出身。 2005年、小学館の『ちゃおDX』春号にて掲載された「ハイカラ恋らんまん」でデビュー。以後、『ちゃお』で「姫ギャル♥パラダイス」「特攻サヤカ☆夜露死苦」などを連載。 2017年に女児を、2019年に男児を出産。現在、WEB『ちゃおプラス』にて毎週「ギャル漫画家がママになりました」を連載中。